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青鬼と歩こうよ

ひろすけ童話「泣いた赤鬼」の青鬼です。青鬼と歩きませんか?
生きる元気を、さしあげたいのです。

生姜湯やほのかに香る妻と居て

2013年02月09日 07時52分44秒 | 俳句

1月の句会の添削結果

  生姜湯の ほのかに香る 妻と居る

  雪女 出る峠路や 子等恐る

  牡蠣鍋に 瀬戸内の友 想う夜

  雪道の 犬先導や 爺の杖

  餅花や 神棚近くの 柱なる

  雪野道 犬の小走り せかされる

                    

 註  添削前の元の句

     生姜湯 ほのかに香る 妻と居

    牡蠣鍋に 瀬戸内の友 想うなり

   餅花を 備前に活けて 友偲ぶ

   雪女 来るか来ないか 子等の声

    爺様が 犬のお供で 雪

    雪道や 犬にせかされ 散歩かな  

(解説) や・かな俳句は、下手な発句例です。

「備前に活ける」は餅花の風習を知らないと?

俳句は、主体的ではなく、客観的に作ることです。

              

                         


鵯(ひよどり)

2013年02月08日 00時07分54秒 | 俳句

今日は句会です。

宿題の五句です。

  鵯に 蜜柑取られし 目白かな


  笹子鳴く 丹沢山の 峰近し


  恵方巻 コンビニにいた 青鬼が


  霾晦(よなぐもり)  黄砂が舞うか 我が街も


  マスクして 今朝も歩くか 霾晦(よなぐもり)


霾晦の話が、昨日の毎日新聞"余録”にありました。「霾」は大気中に土砂の微粒子が大量に浮かんで空気が濁る現象だそうです。

四十年前の相模原では、このような現象は珍しいことではありませんでした。


生姜湯

2013年01月14日 00時11分49秒 | 俳句

1月11日(金)の句会に

持参した俳句 6句。

   生姜湯や ほのかに香る 妻と居て

   牡蠣鍋に 瀬戸内の友 想うなり

   餅花を 備前に活けて 友偲ぶ

   雪女 来るか来ないか 子等の声

   爺様が 犬のお供で 雪道を

   雪道や 犬にせかされ 散歩かな  

最後の年賀状を4通、郵便局ポストまで夜道を歩いて投函に行きました。

往復20分。明日は雪になりそうです。

11日の句会で、お年寄りの同人に冷やかされました。

「生姜湯(ゆ)に、奥様と入ったのですか?

うらやましい」

「生姜湯(ゆ)って、お風呂に入れるものなんですか?

お二人でお飲みになったのでしょう?寒い日に私もよく飲みますよ」

と、別のご婦人。

さあ、どうでしょう?

ショウガユか。ショウガトウか。

読み方で俳句も意味ががらりと変わります。

実際は、ボクひとりで飲むつもりで買って来たのですが。

まだ、飲んでない。

付記 今夜、カミさんに注意されました。

「あなたの俳句、生姜湯や って書いてあったから、あれでは誰でも誤解するわよ」

 さっき、『や』を削除しました。ショウッガユじゃなくて、生姜糖(とう)のつもりでした。 

まてよ。生姜糖だったら、ショウガを砂糖漬けにした食べるお菓子ですね。

飲むんだったら、やっぱり生姜湯(ゆ)でいいのかな?

ならば、生姜湯 『や』 でいいのかも?

生姜湯 - Wikipedia

ja.wikipedia.org/wiki/生姜湯 - キャッシュ
生姜湯(しょうがゆ)とは、生姜を用いた飲料の総称。また、生姜の成分を用いた風呂。 [編集] 飲用. 生姜をお湯や煎茶などに溶き(醤油などで味を調えることもある)飲用に供する。 加える調味料の比率や数は、製造会社または、個々の家庭において違いがあり、 ...

 

 


実石榴の

2013年01月13日 13時42分37秒 | 俳句

子等仰ぐ 実石榴の 木に登りをり

女郎花 岬の風に 揺れてをり

木挽き唄 山に響くや 秋深く

万両の 深紅の一つ 摘む古寺

政党の 乱立選挙 師走かな

            追記  12月14日の句会に提出した句が

                 師の添削を受けて一昨日の句会で

                 上記のように戻って参りました。

                 註:11月24日ブログに掲載の句。 


女郎花

2012年11月24日 01時07分15秒 | 俳句

晩秋の歌


                  ●女郎花(オミナエシ)

寂しさや 北の岬の 女郎花


子らの声 励みに登る 石榴かな


万両の 実を一つ摘む 古寺の庭


秋深し 山に響くや 木挽き歌



                   ●江差海岸


                   ●北海道 厚沢部の風車


10月の俳句

2012年11月21日 01時04分03秒 | 俳句
[今月の俳句]


  リハビリに 行く妻と見し 秋の雲
     
          ●リハビリに 励む妻なり 鰯雲

  秋の夜 妻の痛みを 揉みほぐす

          ●揉みほぐす 妻の痛みや 星月夜

  いつ立つか 迷う秋の夜 北帰行

          ●「北帰行」 旅立つ刻や 秋の夜


  赤蜻蛉 三月もかかりし 我が池に

          ●我が池に 遅れ遅れの 赤蜻蛉



                         註:●の句は添削後の句。   

ウエル蟹

2012年10月22日 01時28分13秒 | 俳句





   秋深し 立ち寄る客や「ウエル蟹」

   秋深し 「ウエル蟹」なる 駅表示

              (青森県津軽半島線、蟹田駅前にある道の駅で)


相思華

2012年09月16日 19時31分06秒 | 俳句

「葉は花を思い、花は葉を思う。」
これは、帰り道の京王電車の額面広告の
文章である。
京王電車の秋の企画なのか?
『花さんぽ』というのが売りらしい。
彼岸花というより、
曼珠沙華と読んだ方が、
俳句としては艶やかである。

 義経寺の 松の根元に 彼岸花
どうだろうか?
親愛なる句友が、曼珠沙華を推すが
義経寺には、曼珠沙華はしっくりこない。 
 
 

  友と踏む 竜飛岬や 月見草

      *添削前 友と来た 竜飛崎に 月見草 

  十六夜や 階段国道 闇迫る

     


句会で

2012年08月10日 00時00分00秒 | 俳句

六月から
俳句を習い始めています。



 鷺草の 根元メルヘン 魚住む




 蹲(つくばい)に さぎ草の舞ふ 風起きぬ

 空穂草 高原宿の 湯船かな

もちろん、先生に添削していただいたもの。


 

※注 添削前の句
                                「鷺草の根元をゆらす目高かな」
                                   ★季語が二つあり。


海の中に

2010年07月31日 01時16分54秒 | 俳句



海の中に 人魚がいるとしたら
いるとしたら
波は さわぐ
その心の もえる火

人魚が いらだち
人の世に 生まれたいと願う
波は 人魚の
心の いらだち

海の中に
人魚がいるとしたら



ふかい海の底じゃない
天の遠い雲の中に
それは いた
目玉を 青く光らせて
星のみみずを たべていた

雲が にげた
星が 散らばった
紅い尻尾が きりきり とんだ
雲の中に いた魚


ほどきさま かんかんかん

2009年12月23日 00時47分24秒 | 俳句


●竜飛岬から蟹田へ向かう
外ヶ浜(1954.3当時)                                   ・・・・・・・・・・・・・ 

ほどきさま かんかんかん
ほどきさま ちんちんちん
ここは 津軽の外ヶ浜
母っちゃが 綱もつ鐘の音

ほどきさま かんかんかん
ほどきさま ちんちんちん
沖の山背は いつなぎる
父っちゃの 船はいつもどる

遠い 津軽の外ヶ浜
ぴっちき 童子(わらし)が板の上
はじけて転がる おはじきが
ほどきさまにも とどくとな

ほどきさま かんかんかん
ほどきさま ちんちんちん
いまでも 女(め)童子が 歌うとな
母っちゃが いまでも 拝むとな


 ■早大児研時代に、津軽出身の作家北畠八穂先生のお世話で
 津軽半島を竜飛岬から蟹田まで巡回子ども会をしながら歩い
 たことがあります。はるか昔の想い出です。
 そのときの詩です。

元気だしなよ 歌ってみなよ

2009年11月12日 23時10分06秒 | 俳句

おまえは だめだと言うまえに
なんで おまえは 歌はない
カルコットル カルコットル
サントバールの 月の出に
みんなで 歌った あのちかい
おまえは とうに 忘れたか
                   
トテチテタクタク 時計でさえも
夜中に 歌って はげみをつける
カルコットル カルコットル
サントバールの 月の出に
みんなで 歌った あのちかい
おまえは とうに 忘れたか
                     
元気だしなよ 歌ってみなよ
カルコットル カルコットル
みんなで 歌った あの歌を
おまえは とうに 忘れたか
                    

夜の海

2009年07月16日 00時23分16秒 | 俳句

  夜の海

あのとき ぼくは
まっぱだかで 夜の海へもぐった
夜の海はくらくて たよりなくて
まるで ひとりぼっちの世界だ
でも ぼくは たのしかった
さみしさなんて とんでいっちゃえ

九州の佐多岬の浜辺で
ぼくは ひかる海ぼうずになった
夜光虫が ちかちか 波と一しょにはねて
浜辺にあがったぼくは
ひかる海ぼうずだ

ぼくはこわくなかった
黒い水のそこに なにかがいたが
足をたてておよいだとき きゅうに
ひきこまれそうになったけれど

夜の海で もう一ど およいでみたい
ひかる海ぼうずになりたい

 

 

 

 


そうだそうしないかい

2009年07月14日 23時36分26秒 | 俳句
                   ●昭和32年春、彼女に出会った。
                    昭和33年の春、この詩を書いた。                     
                  
そうだ
そうしないかい
ボクがね
ペンで 絵と字を描く
すると きみが
ボクのパン むしゃむしゃたべてさ
コーヒーだけ とっといてあと みいんな たべちゃう。
チーズも コロッケも
それで はしるのさ
庭じゃない
おもての通りだよ
たったか はしってはしって
そのあいだ
ボク ペンで絵と字を描く
コーヒーだけ とっといてね

 ●だから、これって恋文なのさ。