カケラノコトバ

たかあきによる創作文置き場です

骨董品に関する物語・鬼芥子の十字架

2022-12-07 21:35:32 | 突発お題

 欧州を旅行した画家が道中に出くわした野生の芥子畑は実に見事だったという。ただし、赤い絨毯のように広がる一見は可憐な花々の茎は思いのほか頑丈なので素手で手折るのは難しいと。だが、考えてみると確かに自然という存在は人間に容易くその美しさを奪い去らせるほど寛容ではない。

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