リベラルくずれの繰り言

時事問題について日ごろ感じているモヤモヤを投稿していこうと思います.

タクシーの換気:窓開けよりもエアコンが効果的らしい

2020-12-01 | 一般
タクシーの窓開けによる換気効果について、スーパーコンピューター「富岳」による計算結果が発表された。窓開けの効果は限定的らしい。(朝日新聞2020-11-27
時速40キロ、運転手と客2人、エアコンは外気導入モードという条件で、運転席と後部座席の左窓を5センチずつ開けた場合(換気効果が高いとされる対角線上の窓空け)で計算した。換気効果は社内の空気入れ換えにかかる時間で測る。時間が短いほど換気効果が高い。このシミュレーションによると、換気時間は
エアコンの風量を最大値の半分にした場合、窓を閉め切っていると85秒、対角に窓を開けると68秒、窓を開けても時速20キロでは82秒
エアコンの風量を最大値にした場合では、窓を閉め切っても45秒だった。
窓開けよりも、(外気導入モードで)エアコンの風量を上げるほうが効果があるらしい。

こうなると気になるのは電車の換気だ。5~10センチくらいの窓開けが換気と空調効果の両立のために最適と言われていたと思うのだが、どうなのだろう。電車では時速70キロくらいは出ているだろうし、縦長の車体では自動車よりは空気が流れやすいとは思うが、「空調効果との両立」のため換気効果は若干犠牲になっているのではないだろうか。

追記:上記と同じと思われるタクシーの事例のほかに、路線バス(乗車率80%、時速20キロ)の場合が紹介されていた(朝日新聞2021-4-11)。
窓を閉めても換気扇をつければ3分半で車内の容積と同じ量の新鮮な空気を取り入れられる、5箇所の窓をそれぞれ5センチ開けるとそれが2分半になったという。また、エアコンに実際に使われているものより目の細かいフィルターを使うと、窓を閉めても、窓開けと同じくらい飛沫を除く効果があったという。
タクシーの場合もそうだが、換気扇というのは案外効果があるものだと思った。


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