いくら自民党の支持率が落ちても民進党の支持は増えない.民進党が自民党批判票の受け皿になり得ていないことは先の都議選でも立証された.これでは小池新党のような目新しい受け皿がない限り,有権者にとって野党の選択肢がないに等しい.
昨日の朝刊でも識者が,民進党は本気で政権交代を目指すべきであり,そのためには政権を一緒に担った自由党や社民党と合流して再び民主党を結成するとか,これまで二度も政権交代を実現させ . . . 本文を読む
私がよほどのことがないと本を買わない理由は,なんといっても置き場がないことだ.だが電子書籍の登場はその問題を解決してくれた.
最近では新聞の広告や書評欄でちょっと気になった本があると電子書籍で検索して,みつかったら買うことが多い.出版社は紙の本が売れなくなるからと電子書籍化に二の足を踏むこともあると聞くが,私のように「物理的にスペースを食わないなら買う」という人も多いことを知るべきだ.
以下,使 . . . 本文を読む
衆院予算委員会の閉会中審査で安倍首相らが野党の追及に答弁している.かつては閉会中審査の開催すらはねつける構えだった首相がまがりなりにも表に出て質問を受けるとは.都議選で自民党を惨敗に追い込んだ有権者の意思表示や各種世論調査での支持率急落が,安倍1強を動かしたのだ.
かつては首相は「ないことを証明することはできない」のようなことを言っていたように思う.たしかに物証なしでこれこれの疑惑があると証言が出 . . . 本文を読む
南スーダンのPKOに関し,「戦闘」ではなく「衝突」と言い張っていた安倍政権.ところが情報公開請求を退ける際には「廃棄済み」とされた自衛隊の日報が見つかり,「戦闘」と記載されていたことが明らかになった(2月7日).稲田防衛大臣は2月8日に「憲法9条上の問題になる言葉は使うべきではないことから,武力衝突という言葉を使っている」と述べた(朝日新聞).憲法に則って自衛隊の活動を律するのではなく,憲法に反し . . . 本文を読む
朝日新聞の昨日の朝刊で「実は監視されたい?」と題して3人の識者の談話が紹介されていた.3人が共通して指摘しているのが,今や街のあちこちにある監視カメラが国民に受け入れられているということだった.権力による国民の監視を警戒する私自身,監視カメラの映像で犯罪者が特定できたなどの報道に触れるたび,監視カメラの存在はやはりありがたいと思う.卑近な例で恐縮だが,お店の中でかばんを空けて眼鏡を取り出さなければ . . . 本文を読む
「人は見た目が何%?」というテーマで朝日新聞が一般から募ったコメント
http://www.asahi.com/opinion/forum/049/
に基づく連載を「フォーラム」面で掲載中だ.
私はこの問題は,
(1)見た目より中身が重要なもはもちろん,
(2)だが中身を見てもらうには見た目がよくないと圧倒的に不利
ということに尽きると思う.
(1)について
・職場の部下でも「見た目はいいけど仕 . . . 本文を読む
都知事選での自民惨敗でちょっと気がゆるんでしまった.だが「共謀罪」法(テロ等準備罪法)が明日施行になるそうだ.成立までは政府は野党が批判するような心配は全くないと断言してきた.だとしたら最低限,それを守るよう監視し続ける必要がある.今日の朝日の社説によれば,安倍首相は国会で「一般の方々が処罰対象となることはない」,「新たな捜査手法を導入することは予定していない」,「捜査機関が国民の動静を常時監視す . . . 本文を読む
私は第二次大戦時の日本の加害責任は十分認識していて,侵略の否定や靖国神社の公式参拝などは許しがたいと思うが,それでも,賠償問題については居心地の悪さがある.
昨年は,三菱マテリアルが戦時中に過酷な労働を強いられた中国人の元労働者と遺族に対し,一人当たり約170万円を支払うなどの条件で和解したという(NHK).国家間では賠償問題は決着がついているにもかかわらず,次から次へと賠償請求の裁判が起こされる . . . 本文を読む
テロや戦争はもちろん怖いが,思想や言論を理由にした脅迫も怖い.そしてテロや戦争とは違い,そうした迫害は現実に起こっている.
思えば長年の間,私が最も憂慮していた時事問題は,イラク戦争などの国際情勢でもバブル崩壊やリーマンショックのような経済問題でもなく,1990年ごろはJR発足に伴う国労組合員不採用問題,2000年ごろは東京や大阪の公立学校卒業式での不起立を理由とする教員の処罰だった.
加計学園の . . . 本文を読む
電車の中で携帯電話の通話が制限されていることが理解できない.私自身は携帯はほとんど使わないので実害はないのだが.
ペースメーカーへの影響等の話ではない.鉄道会社にもよるが優先席付近以外では電波を出すこと自体が禁じられているのではない.あくまで「通話はご遠慮ください」ということになっている.心理学的に相手の姿が見えないと声が大きくなるという現象もあるらしいが,静かに話すこともはばかられる.
ちょっ . . . 本文を読む
こんなブログを始めた私だが実は時事ニュースにはうとくて,どの政治家がどういう信条の持ち主かなど覚えられない.そんなわけで,なんとかく改革派だと思ってた人が実は右寄りの思想の持ち主だったと後で知って愕然とすることがよくある.
横浜市の中田市長.若くて市政を刷新してくれる人のように思っていたが,なんと市内の市立中学校で使う歴史と公民の教科書に「新しい歴史教科書をつくる会」系の育鵬社版の採択を進めていた . . . 本文を読む
7月2日に投開票された東京都議選で自民党の惨敗ぶりは,6月30日付でやりたい放題の安倍政権を動かす機会が都議選だと書いた私にも予想外だった.国民の疑問には全く向き合おうとせず,反対の根強い共謀罪法案は委員会審議を打ち切って成立させるという,民主主義を踏みにじるやり方に,ツイッターもフェイスブックもやっていない私でさえこのようなブログを立ち上げて発信することにした.東京の有権者も民主主義の危機に目覚 . . . 本文を読む
JR北海道が多くの路線を維持できない見込みだという.ローカル線の廃止やバスでの代替の話が出ると,不採算路線を廃止して生活の足を奪う利益本位のやり方は許せないという声が聞こえてくる.だが30年前に国鉄の民営化に反対だった私としては何をいまさらと思えてならない.民営化するということは利益を追求する普通の企業になるということであり,公益性の高い性格から純粋に利益だけで万事決めることは許されないだろうが, . . . 本文を読む