「(栗原幸夫)ただ、実感ということでいま考えてみると、たとえば何かある事柄にぶつかって、これは変だなと違和感を感じるでしょ。だけどそれをとことんまで追究しなかったことが、ぼくの最大の反省ですね。追究しなかったというのは、これを変だと感じる俺のほうが変なんじゃないかとか、これを変だと感じる俺はプチ・ブル的なところがあるんじゃないかとか、と考えて違和感を押しつぶしちゃうんです。しかしそういう感覚的なものって意外に正しいんです。これは一度は絶対に正しいと思ったほうがいいというのが、ぼくの経験から出てきた結論だな。いまの若い人はいつも自分を絶対に正しいと思っているのかもしれないけどね。
池田(浩士)思いすぎていますよ。
天野(恵一)たまには疑ってみろと言いたいですよ。
栗原
そうだねえ。しかしぼくの経験では、あとで考えてみて、あの時変だと感じたその感じはやっぱり正しかったんだなと思うことがずいぶんありましたね。」
(栗原幸夫「革命幻談・つい昨日の話」77ページ~78ページ)
もうひとつ同書より
「まあ因縁というかね。平野義太郎という人は紳士でしたね。非常にいい人だなあという印象を受けました。それでね、ぼくはいい人というのは駄目じゃないかという教訓を得ましたね」(81ページ)
池田(浩士)思いすぎていますよ。
天野(恵一)たまには疑ってみろと言いたいですよ。
栗原
そうだねえ。しかしぼくの経験では、あとで考えてみて、あの時変だと感じたその感じはやっぱり正しかったんだなと思うことがずいぶんありましたね。」
(栗原幸夫「革命幻談・つい昨日の話」77ページ~78ページ)
もうひとつ同書より
「まあ因縁というかね。平野義太郎という人は紳士でしたね。非常にいい人だなあという印象を受けました。それでね、ぼくはいい人というのは駄目じゃないかという教訓を得ましたね」(81ページ)