「国鉄を殺すな/桐山襲・編著」
「新しい人権論へ/伊田広行」
どちらもネットで古本を購入。
とりわけ「国鉄を殺すな」は私にとってとても思い入れのある本で、
現物を手放してしまってからずっと再入手したいと思っていた。
1985年国鉄の信号ケーブルが全国各地で切断され、浅草橋駅では戦闘部隊が駅や施設を破壊し、動労千葉はストライキを決行した。
浅草橋では中核派全学連委員長の鎌田氏が逮捕(その少し前の「噂の真相」に本橋信宏によるインタビューが掲載されていた)されている。まあ全学連の位置づけが何たるかを知るにはもう少し時間がかかったので、トップの人間が突っ込んでいくとはえらい組織やなあと感心してしまった。中核派というのがそこまで力をつけているのにも驚いた。そして、ここまでして反対だという国鉄分割・民営化というのがいったいどのようなものなのか、興味が出てきていろいろと新聞や本を読み漁るようになった。
「とにかく赤字がかさんでしょうがない」「無駄な鉄道を建設してしまう構造を断ち切れない」という一応理由とされているものが、「分割民営化でなければならない」という答えとまったく結びつかないのではないか、という疑問も生じてきた。
反対する労働者が人材活用センターというところに送られ、そこでは周辺の草むしりをさせられる、むしる草もなくなったら今度は石拾いをさせられる、といった報道も読んだ。
何より、革マル派が牛耳る(らしい)動労が、分割民営化を推進する側に回っている。そして自分が推進側に回ったというだけでなく、あくまでも反対を貫いている労働者に嫌がらせをしたり脅迫行為を行ったりしているという事をも知るようになった。
国鉄の問題と87年に問題になった昭和天皇の沖縄訪問(それ自体は実現しなかったが)の問題は自分にとって原点となった。
もうひとつ宗教上の水路から戸村一作さんの本に出会ったこともおおきかったけど。
そのような道筋から結果としてなぜ「戦争責任」を負うこととなったのかは、改めて書く機会があれば。
ともかくさまざまな本を読んだ中でその当時から今に至るまでもこの問題に関する一番優れた本ではないかなあと思う。率直に思いを語っている方が多くて彼らの気持ちが切々と伝わってくる。居丈高でない分深い怒りと労働者の尊厳を感じ取ることができる。
あらためて読み返すとどうだろうか?
ちょうどアッテンボローさんのところであの時代のことが記されはじめている。
「新しい人権論へ/伊田広行」
どちらもネットで古本を購入。
とりわけ「国鉄を殺すな」は私にとってとても思い入れのある本で、
現物を手放してしまってからずっと再入手したいと思っていた。
1985年国鉄の信号ケーブルが全国各地で切断され、浅草橋駅では戦闘部隊が駅や施設を破壊し、動労千葉はストライキを決行した。
浅草橋では中核派全学連委員長の鎌田氏が逮捕(その少し前の「噂の真相」に本橋信宏によるインタビューが掲載されていた)されている。まあ全学連の位置づけが何たるかを知るにはもう少し時間がかかったので、トップの人間が突っ込んでいくとはえらい組織やなあと感心してしまった。中核派というのがそこまで力をつけているのにも驚いた。そして、ここまでして反対だという国鉄分割・民営化というのがいったいどのようなものなのか、興味が出てきていろいろと新聞や本を読み漁るようになった。
「とにかく赤字がかさんでしょうがない」「無駄な鉄道を建設してしまう構造を断ち切れない」という一応理由とされているものが、「分割民営化でなければならない」という答えとまったく結びつかないのではないか、という疑問も生じてきた。
反対する労働者が人材活用センターというところに送られ、そこでは周辺の草むしりをさせられる、むしる草もなくなったら今度は石拾いをさせられる、といった報道も読んだ。
何より、革マル派が牛耳る(らしい)動労が、分割民営化を推進する側に回っている。そして自分が推進側に回ったというだけでなく、あくまでも反対を貫いている労働者に嫌がらせをしたり脅迫行為を行ったりしているという事をも知るようになった。
国鉄の問題と87年に問題になった昭和天皇の沖縄訪問(それ自体は実現しなかったが)の問題は自分にとって原点となった。
もうひとつ宗教上の水路から戸村一作さんの本に出会ったこともおおきかったけど。
そのような道筋から結果としてなぜ「戦争責任」を負うこととなったのかは、改めて書く機会があれば。
ともかくさまざまな本を読んだ中でその当時から今に至るまでもこの問題に関する一番優れた本ではないかなあと思う。率直に思いを語っている方が多くて彼らの気持ちが切々と伝わってくる。居丈高でない分深い怒りと労働者の尊厳を感じ取ることができる。
あらためて読み返すとどうだろうか?
ちょうどアッテンボローさんのところであの時代のことが記されはじめている。