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雀庵の「常在戦場/71 時代錯誤の中共潜水艦運用」

2021-08-21 08:25:31 | 日記
雀庵の「常在戦場/71 時代錯誤の中共潜水艦運用」
“シーチン”修一 2.0


【Anne G. of Red Gables/355(2021/8/21/土】ここ2日程、元気が出ない、散歩の気力がない、疲労感からベッドに横たわる・・・いよいよ冥途 in Japan 、かと思っていたら、カミサン曰く「ワクチン注射の影響よ、反応が出たのは抗体ができているっていうこと」。


ふーん、そうか、どうってことないみたいだが、小生が体調が悪いとカミサンは俄然、アドレナリン効果のように元気なるが、看護婦という職業柄なのだろう。板前がいいネタを市場で見つけると俄然やる気が出るのと同じか。役立たずのシケベ爺でも旨そうな女を見ると心が騒ぐ・・・危機になるとヨッシャー、俺の出番だ!なんて元気になる男は多そうだ、男のDNAだな。


ここ半世紀で人間は3倍近く急増したから天は、地球はガラガラポンを求めている、と言えるかもしれない。過ぎたるは猶及ばざるが如し、月満つれば欠く、栄枯盛衰世の倣い・・・何千年、何万年も人間はそれを繰り返してきた。


一定の広さの中で人口が増え続けると生存環境は劣化する。動物園では例えばサルだけが増え続けたら困るから繁殖をコントロールしているだろう。人間界でも同様で、増え続けると自然の抑制機能が働くようだ。その一つが「淘汰圧」らしい。


<淘汰圧がかかるからこそ、生物の多様性が生まれる。他種生物とのニッチ(適所 、居場所、縄張り)をめぐって競い合う事によって、ある種は環境に適応して進化を続け、ある種は滅びゆく・・・厳しい生存環境こそが、生物の進化適応を促すことになる。その結果として「多様な生物相」、すなわち生物多様性が生まれる>(大道ブログ)


伊勢武史著「生物進化とはなにか?」によると「淘汰圧が高いとき進化は猛スピードで進む。適応度は形質によって大きく異なるので、高い適応度を生む形質が自然淘汰で選ばれていく」。


戦争など生存競争が激しいと人間は大きく急速に進化する。それが進化か劣化かはともかく「生産性が高まる」ことは確かだろう。世界銀行によると世界のGDPは2017年80.93兆ドル(9000兆円)で、“戦後”が終わった1960年からの57年間で59倍の伸び、年あたり7%成長だという。


<2020年のIMFによる名目GDPで最大の国家は米国(22兆ドル)、次いで中国(15兆ドル)。この2国だけで世界全体のおおよそ4割。次いで日本(5兆ドル)、ドイツ、インド、フランス、イギリスなどシェア2%以上の国が続く。これらの国のみで世界全体の約2/3のGDPを有していることになる。ラフに表現すると、「米中で4割、残りの上位8か国で1/4強、それ以外の国を全部合わせて残り1/3」となる>(不破雷蔵氏「視覚化で垣間見る社会の鼓動」)


数年前に欧州を目指した不法移民?の多くが一張羅を着てスマホを持っているのを見て小生はビックリしたが、餓死するとか「食うのがやっと」という“純粋貧困層”はかなり減少したようだ。世界の飢餓人口の推定数は6億9000万人(2019年、国連)、一方で過体重≒肥満は1980年に8億8500万人、2013年には2.5倍の21億人にまで増加した(日本生活習慣病予防協会)。


どうもこれは食糧問題と言うより「分配」「富の偏在」「モラル」の問題のよう。これという産業がない、仕事がない、カネがない、学問がない、技能がない、メシがない、おまけに民主主義がない、選挙がないから自浄作用もない。信仰心はあっても天が食糧を恵んでくれるわけではないから、為政者に就いた勝ち組はいい思いをし、それから外れた圧倒的多数はなけなしの金をはたいて母国を捨てて不法移民に望みを託す・・・旧宗主国を目指す人も多いようで、何とも悲しい話だ。


「衣食足りて礼節を知る」とは言うけれど、先進国では飢えを一掃したものの、ついでにモラル≒道徳≒社会規範≒哲学≒宗教まで潰しつつあり、上から下まで欲望だらけの金銭亡者ばかりになりそう。節操がないからデブも急増、飽くなき消費でゴミまで急増。田舎じゃ食えんと都市部は人口増が進んで、建物だらけで風通しも悪いから夏場は年々猛暑。エアコンで外部に熱風を出すからますます暑くなる。


「生産性の向上=文明文化の発展=人口増加は人間にとって善である、進化・発展である」という思想・行動はすでに賞味期限切れ、それどころか人間は地球にとって最悪の悪性腫瘍になってしまった。


ガラガラポンして世界を、人間を「今一度洗濯いたし申候」。小生から見れば第3次世界大戦は始まっており、今は第1ラウンド、ジャブで相手を威嚇する、反応を探る、距離を測る、パンチのチャンスをうかがう、カウンターパンチを避ける・・・


北京時事2021/8/17「中国 台湾周辺で軍事演習」から。
<中国軍東部戦区は17日、台湾の南西と南東の海空域で統合作戦能力を確認するため実戦的な軍事演習を行ったと発表した。発表文は「今回の演習は台湾海峡の安全と国家主権を守る必要な行動だ」として、米国と蔡英文政権を牽制した。


演習には艦艇、対潜哨戒機、戦闘機が参加。発表文は「最近、米国と台湾は頻繁に共謀して挑発を行い、台湾海峡の平和と安定を著しく損なっている」と主張。さらに「訓練を強化し、主権と領土保全を断固として守る」と強調した>


この軍事演習を中共は事前に大騒ぎして威嚇していたが、中共国防部のサイトでもさらっとしか報じていない。“敵”の台湾国防部によれば「17日午前、台湾の南西の防空識別圏(ADIZ)に中国軍の対潜哨戒機や戦闘機、爆撃機など延べ11機が進入。無線で警告するなどして対応した。海軍司令部の公告によると、この日は、台湾の海軍や空軍が台湾南西の海空域で軍事演習を行っていた」。中共は台湾軍との偶発的衝突を恐れたのか、あるいは以下の「不都合な真実」に直面してフリーズしていたのか。


上岡龍次氏の「イギリス海軍にバカにされる人民解放軍海軍」2021/8/18から。
<イギリス空母打撃群は人民解放軍海軍(以下、中共海軍)の脅しを無視し、南シナ海を堂々と航行。その後フィリピン海に至ると、イギリス空母打撃群は中国の潜水艦2隻を探知。潜水艦は探知されたら終わりなのだが、南シナ海からフィリピン海までイギリス空母打撃群に何もできないまま終わっている。


第2次世界大戦までは、敵の潜水艦から自軍の潜水艦が空母を守っていた。だが第2次大戦後から立場が変わる。航空機の航続距離が伸びたことと、潜水艦を探知する技術が進歩した。その結果、対潜水艦哨戒機の数が揃うと、対潜水艦探知網から“穴”が消えた。


こうなると原子力潜水艦だとしても活動が難しくなる。原子力潜水艦の長所は航続距離だが、探知されたら終わり。航空機は駆逐艦よりも早く移動するので探索範囲も広い。そうなると原子力潜水艦も探知されるようになる。


その結果、潜水艦は自軍の戦闘機隊が獲得した制空権下でなければ活動が難しくなった。第2次大戦後の空母打撃群に組み込まれた潜水艦は、空母の戦闘機隊が獲得する制空権下で活動するように変わっている。つまり「空母が潜水艦を守る」立場に変わった。


この現実が潜水艦運用なのだが、中共海軍の潜水艦は単独でイギリス空母打撃群に挑んだ。これは第2次大戦後からの変化を、中共海軍が理解していない証。潜水艦を集団で投入しても、敵艦隊に探知されたら終わり。対潜水艦ヘリコプターに付き纏われ撃沈される。もしくは、駆逐艦との連携で撃沈される。


潜水艦は戦略兵器だから、基本的には「海上交通路を遮断する」作戦が基本。敵艦隊への攻撃は勇ましいが、戦術兵器としては使わない。戦術兵器として使うとしても、空母打撃群との組み合わせで真価を発揮する。このことを知らないから、イギリス海軍は中共海軍をバカにした>


「深く静かに潜行せよ」、ステルス性で勝負の虎の子の潜水艦2隻が探知されていた! 戦時なら機雷、爆雷、対潜ミサイルなどで破壊されていたろう。小生が習近平や軍の幹部なら大ショックで寝込む。日清戦争で当時世界最強と言われた清国軍自慢の戦艦「定遠」が撃沈されたほどのショックではなかったか。


中共は現在、制海権を確保するために空母打撃群を強化しているそうだが、果たして実戦で運用できるのかどうか、すこぶる怪しい。鈴木衛士・元航空自衛隊情報幹部「中国海軍の空母打撃群構想を読む 縮まる日米との差、強まる台湾危機」SAKISIRU 2021/5/13から。


<国産2隻目で中国海軍3隻目となる空母「003型/85,000トン級」が来年には進水し、その後2~3年以内に就役する見込みである。この003型が就役したあと、早期に東海艦隊の空母打撃群として作戦任務が遂行できるよう、すでに編制されている北海艦隊の空母打撃部隊に東海艦隊の戦闘艦艇を派遣し、訓練に参加することでノウハウを得ようとしているのではないか。


わが国は、このようなシナリオを見据えて現実的な防衛力整備を図らなければならない。空母は移動する基地である。地上も含めてわが国への攻撃根拠基地を叩くのは国家の自衛権に基づく当然の権利であり、国民を守るための国家の責務でもある。


わが国に対する脅威に十分対抗できるだけの有効な攻撃能力を含む軍事力を装備しない限り、将来における「わが国の独立」は保障されないであろう>


我々が今優先的になすべきは、世界と協力して着実に中共包囲網を固め、同時に核ミサイル攻撃力=抑止力を強化することだ。スイスでは全国民を収容できる核シェルターを用意している。対中戦の第1ラウンドは始まっているという認識、緊張感が為政者、リーダーには必要だ。
目安箱:ishiifam@minos.ocn.ne.jp
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雀庵の「常在戦場/70 妄想性餓狼 VS 痴呆性軟派」

2021-08-19 07:51:29 | 日記
雀庵の「常在戦場/70 妄想性餓狼 VS 痴呆性軟派」
“シーチン”修一 2.0


【Anne G. of Red Gables/354(2021/8/19/木】「水は低きに流れ、人は易きに流れる」。有名な格言だね、ちょっぴり苦い。「水は低きに流れる」は「人間の性(さが)は善であり(性善説)、政治が善であれば民も自然にそれに従う」ということ。「人は易きに流れる」は「人は苦労を嫌がり安直な方向に行きやすい」ということで、これは後世の人が追加したものらしいが、実に上手いことを言う。努力しなさい、頑張りなさいという「こら、鉄矢!」の叱咤激励の教え。


「水は低きに流れる」の原典は孟子で、「告子上」に曰く「人性之善也、猶水之就下也」(人の性(さが)は本来善である、それは水が低い方へ流れるのと同じだ)。また孟子「梁恵王上」の「民帰之、由水之就下、沛然誰能禦之」には現代語抄訳でこうある。


<孟子が梁の襄王に謁見した後、ある人にこう語った。襄王の姿を遠くから望むに人君たるの威容なく、接近するも少しも畏敬を感じることができなかった。王はだしぬけに我に問うた。


「天下はいずれに定まるであろうか」、我は答えた。「一つに定まるでありましょう」。王「誰が一つにするであろうか」、我「人を殺すことを好まぬ者が、やがては天下と共にこれを統一するでありましょう」。すると王が云った、「それでは誰が天下と共にするであろうか」と。我は云った。


「王よ、苗(なえ)を知りましょうや。七八月の間、日照りが続けば苗は枯れてしまいます。然るに一たび天が雲を湧き出だし、盛んに雨を降らせれば、苗は勢いづいて起き上がります。このように天と共に有るならば、誰がこれを阻むことができましょうか。
今、天下の諸侯は人を殺すを好む者ばかりです。もし、人を殺すを好まざる者が居れば、天下の人民はこぞってこれを慕い望むでありましょう。
誠にこのようであるならば、民の帰することは水の低きに就くが如く、誰がその勢いを妨げることができるでしょうか」と>


残虐な圧政で人民を抑えつけ、殺しまくっている為政者は、人民の支持を失うのは当たり前だ、水が低い方へ流れるように、人民は暴君から離れていく、それは誰にも止められない・・・孟子が暴君の襄王に「仁(じん)がなければ人民は付いてきませんよ」と諫めたわけだ。


襄王(恵王とも)は、中国戦国時代の梁(別名、魏)の3代君主。「恵王の時代の魏は、韓・趙・斉・秦の四カ国を敵に回した事で戦争が増え、相次ぐ動員によって民は疲弊していた。韓と趙とは恵王が即位する以前から魏と抗争状態にあったが、斉や秦とも敵対したのは恵王の野心が招いた失策とも言えた。孟子は恵王の好戦的性格を戒め、それを改めない限りどんなに小手先の徳を施しても無駄であることを暗に諭したのだった」(WIKI)


「仁」は「思いやり。いつくしみ。なさけ。特に、儒教における最高徳目で、他人と親しみ、思いやりの心をもって共生を実現しようとする実践倫理」(goo 辞書)。「仁」の反対語は「暴・悪・虐・惨・苛・狡・獪・濁」あたりか、これは習近平・中共そのものである。近隣国のみならずほとんど世界中から蛇蝎の如く嫌われているか怪しまれている。オマケは中共コロナ。うんざり!


毛沢東・中共は焚書坑儒で先人の教えをすべて排除したから、14億の国民がいても全部が習近平と同じオツム、中坊レベルの思考力しかない。中国社会科学院の研究者が訪日して日本の学者と討論したが、「中国人学者は皆、同じことを言う、組織が認定したこと以外は言わない。日本の学者が色々な意見、考えを述べるのを見て彼らは驚いていた」という。


「人は易きに流れる」・・・しかし中国の人民は「上に政策あれば下に対策あり」、面従腹背が処世術だ。本心が奈辺にあるか、○○か利巧か、小生にはちっとも分からない。以下は中国社会科学院文学院・李兆忠氏の論稿「漢字が表す二つの世界」(「人民中国」)。知的であり、共産主義者の怪しく愚かしい臭いがまったくないので調べたら香港に「保良局百周年“李兆忠”紀念中学」があるから、香港の学者、今は故人のようだ。その教え。


<四角い小さな漢字の中に、二つの異なる世界が存在している。一つはもともと中国で造られた中国製、もう一つは日本で改造された日本製である。


この二つの世界は、「あなたの中に私がいて、私の中にあなたがいる」ようなもので、コミュニケーションにはとても便利だ。しかし多くの場合、この両者は、うわべは親しそうに見えて実は心が通わず、似て非なるものなのである。


日本語の中の多くの語彙は、見た目では中国語とまったく同じだが、実は意味が非常に違う。中国から来たある代表団が日本の工場を見学したとき、工場内に掲げられている「油断一秒、怪我一生」というスローガンを見て、その文字面だけから「これは油が大切だと言っているのだな」と憶測した。
中国語では「一秒でも油が切れれば、生涯自分が悪いと思う」という意味になるからである。


しかし実は日本語では、これは安全生産のスローガンなのだ。「油断」は「不注意」、「怪我」は「傷を負う」という意味だとわかって大笑いになった、という。中国人と日本人がつきあうとき、この種の誤解は避けることができない。


日本語の中で使われる漢字の語彙には、中国人の想像を超えるものがほかにもたくさんある。たとえば、中国語での「無理やり」を意味する「勉強」は、日本語では「学習」の意味で使われる。中国語で「夫」を意味する「丈夫」は、日本語では「頑丈」の意味だ。


このように、表面の「毛皮」を傷つけることなく、中身の「肉」をすっかり「すり替え」てしまう日本人の知恵と想像力に、感心せざるを得ない。


しかし、われわれ中国人は、これに驚く必要はない。率直に言えば、現在の中国で使われている中国語の語彙の多くは、20世紀初めに日本から導入されたものだからだ。たとえば、「金融」「投資」「抽象」など、現代中国語の中の社会科学に関する語彙の60~70%は、日本語から来たものだという統計がある。


漢字文化圏に属する多くの国家や民族を見回して見ると、漢字をこのように創造的に「すり替え」、もう一つの漢字王国を樹立し、かつまた中国語へ「恩返し」しているのは、日本だけだ。


日本のすごいところは、中国の漢字に対して、受動的にそのまま受け入れるのでもなく、愚かにも高慢にそれを拒否するのでもない、自発的にそれを手に入れ、徹底的にそれを消化した後、自分の必要に応じて大胆な改造を行い、自分の言語にしてしまうところだ。だからこそ漢字は、日本にしっかりと根を下ろし、西洋文化の猛烈な襲来に耐えることができたのである。


客観的に見れば、この奇跡はかなりの程度、日本が島国であるという特殊な地理的環境によっている。広大な太平洋が天然の要害となり、異民族の鉄騎兵の侵入を阻止したばかりでなく、文化的に異民族に同化される運命から逃れることができた。


大陸とも適当に離れているため、日本は必要に応じて、自分より先進的な中国の文化を摂取し、ゆっくりとそれを咀嚼し、消化して、改造することができた。異文化をどう受け入れるか、その主動権は完全に自らの手中にあったのである。


これと同時に1200年前、日本は漢字を大規模に導入するとともに、「ひらがな」を発明した。ここで日本は自分の文字言語を持った。「ひらがな」は完全に漢字の草書体に啓発されて造られたものではあるが、大和民族の魂の深いところにある必要性から発したものでもある。


日本人から見るとおそらく、基本的に一つの漢字に一つの音がちゃんと対応している四角い漢字は、柔らかくて滑らかな日本語の感覚や、長さにこだわらない語彙とは多少隔たりがあり、曲線が美しく、簡潔な「ひらがな」こそが、日本人の発想や言語感覚により合致すると映るのだろう。


「ひらがな」は日本語の形を完成させた。それを用いて発音を表記することができ、漢字の発音を日本化させた。また、直接、日本固有の語彙を書き表すこともでき、助詞として用いてセンテンスを構造することもできる。まさに一石三鳥とも言うことができる。


「ひらがな」の創造は、日本語が自分の「形」と「心」を探し当てたことを意味する。これによって漢字は一つの重要な材料として日本語の構造の中に組み入れられた。この時、漢字の固有の意味は、時間の流れとともにひっくり返されたり、「すり替え」られたりすることが必然的に発生した。


日本語の漢字の語彙は明らかに軽く、生き生きとしている。使い方もそれほど厳格ではなく、通常、いくつかの異なる漢字を使って一つの日本固有の語彙に表している。それによって人々はさらに、一種の遊びの味を感じるのである。


漢字に対する違った考え方が、二つの異なる漢字の世界をもたらした。その優劣は、一概に論じられない。しかし、西洋文明が東側に浸透してきた「近代化」の歴史背景の中で見れば、その優劣ははっきりと示されている。当時、激しく湧き起ってきた近代化の流れと西洋の科学文化に直面した中日両国の学者たちは、まったく異なる姿勢と反応を示したのである。


たとえば、西洋の科学に関する著作を翻訳する際、清朝末期の中国の学者は「中学為体、西学為用」(中国の学問を「体」とし、西洋の学問を「用」とする)という文化的な信念を堅持し、中国の古典を引用して西洋科学の概念を既存の語彙に置き換えようとした。


例えば現在の「経済学」を「計学」あるいは「資生学」と翻訳したり、「社会学」を「群学」と訳したりしたのだが、結局はどうにもならなくなってしまった。


しかし日本の学者は、実用的で柔軟なやり方で、「文字本位制」の制限を受けずに、意訳の方法によって、数多くの多音節の語彙を作り出し、みごとに西洋の概念を置き換えることに成功した。これによって、日本が西洋に学び、「近代化」の道を歩んでいくうえで、言語の面で道路が舗装されたのだった。


もし日本が、漢字を借用して西洋の概念を置き換えることをしなかったら、現代の中国語はいったいどのようになっていただろうか。おそらく今よりも寂しいものになっていたのではないだろうか。多分、強い刺激や栄養に欠けているため、すばやく「近代化」することが難しくなったに違いない。


こうした角度から見れば、日本語の中国語への「恩返し」の功績を、われわれは決して忘れてはならないのである>


何となくこそばゆいね、「いえいえ、中国があってこその漢字です、日本語式の漢字がお役に立てたのは、ほんのお礼にすぎません。近々、日本式文化大革命をお贈りしますので、どうぞご笑納ください」と言いたくなる。


漢字文化圏の国は今では中国、日本、台湾しかない。ベトナム、朝鮮は離脱した。毛沢東・中国は簡体字を強制して古典を読めなくした、つまり人民を暗愚にした。日本は敗戦以降、漢字の簡略化と使用制限により国民の軽佻浮薄化を進めている。まるで軽薄短小の軽チャー化。


暗愚の誇大妄想性餓狼VS平和ボケの痴呆性軽薄軟派のガチンコ・・・中共式文化大革命にやられそう・・・アフガンの今日は日本の明日かも知れない。古森義久先生の「アフガニスタン危機の日本への意味」Japan In-depth 2021/8/17から。


<南ベトナムと同じような悲劇がいまのアフガンで起きていることには同情を禁じえない。アフガンも南ベトナムも、アメリカに依存してきた国家の悲劇なのである。わが日本はこうした現実をまったくの対岸の火事として冷ややかにみることができるのか。私にはそうは思えない。


なぜならわが日本も自国の安全保障、自国の防衛に関してはアフガンや南ベトナムと同じように超大国アメリカにほぼ全面依存しているからだ。もし、仮定の仮定のもし、である。アメリカが在日米軍を全面撤退させると宣言したらどうなるのか。日米同盟はもうアメリカの国益を利さないから破棄すると言明したらどうなるのか。


もちろんアメリカでは日本との同盟は自国の重要な国益にかなう基本政策として歴代の政権も議会も超党派でその堅持を支持してきた。なにしろもう70年以上の実績がある。


だがそれでもどんな国のどんな対外政策も永遠に不変であるはずがない。ましてアメリカは政府が国民多数の意思によって動く民主主義国家である。日本との同盟も、在日米軍の駐留も「もう必要ない」と決めるというシナリオは起きうるのだ。


日本にとっては日本の固有の領土を軍事手段ででも奪取しようとする中国という敵性の強い国家が存在する。その中国ではつい最近も台湾有事では日本に対して核攻撃をかけるという戦略が動画という形で公表された。北朝鮮も日本を核兵器で海底に沈めるぞ、と脅すほどの敵対性をみせる。


こうした日本への脅威を実際の攻撃や侵略にならないように抑えているのはアメリカの同盟国としての強大な軍事抑止力である。その抑止がなくなるとき、つまりアメリカ軍が日本から去るとき、日本はどうすればよいのか。アフガンでの悲劇をみると、ついそんなところまで考えさせられるのだ>


水が低きに流れるように日本人は易きに流れる・・・国家の危機にあっては「それはあり得ない」と我々は断言できるか。そう断言ないことが恐ろしい。
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雀庵の「常在戦場/69 対中戦は始まっている」

2021-08-17 08:33:52 | 日記
雀庵の「常在戦場/69 対中戦は始まっている」
“シーチン”修一 2.0


【Anne G. of Red Gables/354(2021/8/17/火】200年続いた徳川幕府政権が内戦で倒れて(1867年)、王政復古政権が始まり、イケイケドンドンで大国になったが、資源小国の悲しさ、最後は対米戦で負けて(1945年)米国製憲法支配の米国属国、State of Japan、日本州になった。メリケンジャップ!


メリケンジャップは米国、通称“アメ公”のオンリーさんである。


♪あなたと逢ったその日から 恋の奴隷になりました あなたの膝にからみつく小犬のように だからいつもそばにおいてね 邪魔しないから 悪い時はどうぞぶってね・・・右と言われりゃ右むいて とても幸せ 影のようについてゆくわ 気にしないでね 好きな時に思い出してね あなただけに言われたいの 可愛い奴と 好きなように私をかえて あなた好みの あなた好みの女になりたい


恋の奴隷、病膏肓!・・・何しろ旦那は唯一の戦勝国、大横綱、向かうところ敵なし、その上にお金持ちだで、かわい子ぶりっ子しておりゃ一生面白おかしく暮らせるよってなあ。ところが好事魔多し!


旦那は世界中にオンリーさんを抱えているので、だんだん懐が怪しくなり、「俺は世界のパトロンじゃない、面倒見切れん、ちっとは自分で稼いでくれ、いつまでもあると思うな俺とドル」。


今、何とおっしゃいました? 別れる、切れるは芸者の時に言う言葉、今の私にはなぜ死ねとおっしゃらない・・・グタグタ言ったところで旦那の景気が良くなるはずもない、と言って餓狼狂犬病の指定暴力団、毛沢東系習近平一家に近づけば間違いなく身ぐるみ剥がされて殺される、良くても奴隷だ。ドースルドースルドースルねん!


「万国のオンリーさん、団結せよ!」、そう叫んでいるようのは英国だ。英国はドイツ、フランスから追放されたマルクスを受け入れた1849年の大チョンボを償うつもりか、大英帝国再興を狙うのか、ジョンブル・ジョンソンの血がたぎってきたよう。空母「クイーンエリザベス」を核とする英空母打撃群は9月、日本に寄港するとか。“恨み晴らさでおくものか”中共大嫌いの法輪功メディア「大紀元」2021/8/2から。


<空母「クイーンエリザベス」は英米のF35-B戦闘機を搭載し、米海軍やオランダ海軍の艦船からなる空母打撃群を率いて遠洋航海を行っている。ベン・ウォレス英国国防長官によれば、空母打撃群はフィリピン海において、米、豪、仏、日、NZ、韓の海空軍と統合演習を実施する予定だ。


英国政府は今回の航海を、空母打撃能力の復活を示す「マイルストーン」(一里塚)と捉えており、インド太平洋地域に進出する中国共産党を牽制する狙いがあると見られている。


中国共産党による拡張主義的な海洋戦略により、インド太平洋地域の不安定要素が増している。こうしたなか、日本政府は英国が再び東アジアでのプレゼンスを取り戻すことを期待している。


岸信夫防衛大臣は7月20日、ウォレス国防長官と会談した際、「『自由で開かれたインド太平洋(FOIP)』の実現のための英国の関与が強固かつ不可逆的であること」について認識を一致させた。そして英空母打撃群の来航は「日英防衛協力がわが国の安全保障のみならず、インド太平洋地域と国際社会の平和と安定の確保に資する」ことを示すことであるとも確認した。


防衛省によると、空母「クイーンエリザベス」は在日米軍横須賀海軍施設に寄港する予定であり、その他の同行する艦艇については海上自衛隊の横須賀、舞鶴、呉の各基地、そして、在日米軍の各基地に停泊する>


英空母打撃群は8月6日にはグアムに到着した。こうした動きに中共は当然ながら反発しており、「8月はじめ、英空母打撃群が中国の原子力潜水艦2隻によって追尾されたと英メディアが報じた。さらに、中国海軍は8月6日から10日にかけて南シナ海で軍事訓練を行うと発表。中国海軍局によると、訓練区域とみられる進入禁止区域の範囲は、海南島南東沖から西沙諸島の広い海域という」(「大紀元」2021/8/13)


インド太平洋、波高し、自由民主陣営の興廃、この一戦にあり・・・すでに戦争は始まっている。産経2021/7/29「米艦が台湾海峡を通過 中国を牽制」から。


<米海軍第7艦隊(横須賀)は28日、同艦隊所属のミサイル駆逐艦ベンフォールドが台湾海峡を現地時間同日に通過したと発表した。米艦による台湾海峡通過は、バイデン政権が1月に発足して以降7回目。台湾への軍事的圧力を強める中国に対し、台湾海峡の現状変更を図ることのないよう牽制する狙いとみられる。


第7艦隊は声明で、同艦の台湾海峡通過について「自由で開かれたインド太平洋に対する米国の関与を示すものだ」と指摘し、「米軍は国際法が許す範囲で、いかなる場所でも飛行し、航行し、作戦行動を行う」と表明した>


これまた法輪功メディアのNTD2021/8/3は「今年に入ってから米軍艦による台湾海峡通航は今回で7回目、昨年は13回でした。これに対し、中共軍は『我々の空軍と海軍が米駆逐艦通航の全過程を追跡及び警戒していた』と表明しました」と伝えた。


ここまで書いていたら、バイデン旦那が米軍撤収を決めたアフガニスタンがタリバンに完全制圧された。CNN2021/8/16「アフガン大統領が国外脱出、タリバーンは宮殿を掌握」から。


<アフガニスタンの反政府勢力タリバーンによる首都カブールへの侵攻を受けて、ガニ大統領が15日、国外へ脱出した。タリバーンはその数時間後に大統領宮殿を掌握した。


タリバーンはアフガン全土で急速に勢力を拡大し、国家の統治をめぐって政府側と交渉に入っていた。だがガニ氏の脱出により、交渉は不要になったとみられる。


中東メディアのアルジャジーラは、タリバーンによる宮殿掌握の「式典」に政府当局者3人が立ち会う場面を生放送で伝えた。タリバーンの治安担当者は、国内各地で政府施設の「平和的な引き渡し」が進んでいると述べた>


CNNは民主党応援団だが、解説でバイデンをぼろくそに非難している。そのうち「Trump, Comeback, Make America Great Again!」と叫びそうだ。


親中のパキスタンによるとタリバンは1か月前にパキスタン国内で中国人技術者ら計13人を自爆攻撃で殺した。パキスタンは犬猿の仲のインドもその攻撃に関わっていると非難している。


松田邦紀・在パキスタン大使の「パキスタンから見た“中国パキスタン関係”」( 霞関会2021/4/8)によると、米中対立の狭間でパキスタンが難しい外交の舵取りを迫られることを懸念する声が徐々に強くなっているそうだ。


「特にアフガン和平等で米国との協力を重視する立場からは、今こそ中国一辺倒のイメージを払拭すべし、或いは、米中双方との間でバランスを取るべしという意見も出始めている。他方で、むしろ中国、露、イランとの関係を更に強化すべきであるという意見もメディア上で散見されるようになってきた」


パキスタンのみならず親中の国はかなり動揺しているのではないか。天敵のインドとパキスタンはしばらく休戦したらいい。国連などが仲介してはどうか。


小生は1か月ほど前に「タリバンがアフガン制圧後、中国の圧政に苦しむ新疆ウイグル自治区(東トルキスタン)解放戦に乗り出してくれたら有難い」と書いたが、タリバンはその方向にあるのではないか。要注目だ。


旦那はイケナイ、私は手傷・・・アフガンを見捨てたバイデン米国に「捨てないで」とすがることはできない。メリケンジャップは核抑止力を持つしかない。中共には「国民の命を守る」とか「人命は貴い」とか、そういう思想はゼロである。自ら1億人を殺した毛沢東は「核戦争で半分死んでもまだ3億人もいる、大体我が国は人口が多過ぎる」と豪語した。


動画ニュースNTDの「鄭州の水没車4000台 まるで墓場」2021/8/13は7月の河南省鄭州市の豪雨被害を伝えているが、大災害も平気で隠蔽する中共の異常さは狂気としか言えない。
https://www.ntdtv.jp/2021/08/51718/


そういう国からの侵略に立ち向かうには核兵器を持つしかない。勝共連合系のワシントン・タイムズ2021/8/14「中国が新たなICBM格納施設 核弾頭 最大4000発保有も」から。


<中国が最新の大陸間弾道ミサイル(ICBM)「東風41」を100発以上格納できるとみられる施設を北部の内モンゴル自治区に建設していることが、米空軍大学の分析から明らかになった。6月、7月と大規模なICBM格納施設が発見されたばかりで、米軍は中国の核抑止戦略に変化があったとみて、警戒を強めている。


米空軍大学の中国航空宇宙研究所が12日に公表した報告によると、新たな格納施設とみられる施設が見つかったのは、内モンゴル自治区オルドス市ハンギン旗付近の砂漠地帯。衛星写真の分析から建設は初期段階だという。


米当局者によると、3カ所のミサイル基地を合わせると、350~400発ものICBMを格納できる。東風41は10発の個別誘導可能な核弾頭を搭載でき、ICBMだけで、中国の核弾頭運搬能力は最大4000発に達することになる>


米戦略軍のリチャード司令官、ブリンケン国務長官、国防総省のカービー報道官はパニックに陥っているよう。バイデン旦那に妾を保護する余裕なんてありゃしない。


「二度と戦争はしたくない」というのは無知、妄想、誤解、嘘、あるいは政治的プロパガンダ。「二度と負けたくない、今度は絶対勝つ!」が正しい。徳川時代も近現代日本も、すべて戦争によるガラガラポンで創られた。世界の国の今はすべて戦争の結果だ。これが歴史の一丁目一番地。


新しい日本、新しい世界は、今始まったばかりの第3次世界大戦により創られる。我にも正義、彼にも正義、戦争は正義と正義のぶつかり合い、血を流す外交。話し合いや多数決の血を流さない戦争は外交、それでラチが開かなければ戦争で決着をつけるのが大昔からのやり方。


人間の脳みそは先人の技術を継承、発展できるが、「いかに生きるか」の智慧は何万年経ってもまったく継承、発展されないのである。お釈迦様は紀元前400年頃に「殺生、盗みはダメ、嘘はつくな、酒はほどほどに・・・それと人妻に手を出したらアカンぜ」と説いている。さらに紀元前4000年頃に始まったインダス文明の遺跡からは日本のとそっくりのサイコロが発掘されており、「バクチで財産も妻子も無くした」話も残っている(文字があった!)。


一盗二卑三妾四妻・・・先輩が教えてくれた古来からのナニの良さの順だが、人妻がイチバン。密会、バレたら殺される、命懸けの逢瀬・・・燃え上がっちゃう。大昔から分かっちゃいるけど止められない。バクチ同様スリル満点。つける薬なし。これもまた天の思し召しか。


オギャーと生まれてゼロからスタート、何となく人がましくなり、小生の場合だと酒や女を含めて好きなことに夢中になって、「人間いかに生きるべきか」なんぞ考え始めたのが55歳辺りから、何となく分かってきたら70歳・・・それを何万年、何十万年も人間、生物は繰り返してきた。


大体、子供の頃から老人の諦観みたいなものを知っていたら、人間は繁殖どころか生きる気力もなくなって絶滅する(夏彦翁は小学5年生くらいで老人のように達観、諦観していたから教師に嫌われていたという。一種の化け物。青年の時に2回自殺に失敗して、天に見放されたので生きることにしたそうだ)。


だから天は余計なことを考えずに元気に繁殖するように人間を初期設定したのだろう。その初期設定の一つに「戦争によるガラガラポン」、つまり弱肉強食、強い者、強い群が生き残り、繁殖せよ、地に満ちよ、というのがあるのではないか。世界史も日本史も戦争に満ち溢れている。


少数民族を葬ろうという邪悪な中共は今や世界制覇を狙っている。我らはそれに強く反発し、強烈な包囲網による中共自滅、中共解体を目指している。摩擦や火花がやがて終息するか、逆に大爆発するかは分からないが、引いたら終わりというのは確かだ。


対中戦は既に始まっている。日本も同盟国も最悪の事態を想定して備えるべし。福翁曰く「天は自ら助くる者を助く」。
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雀庵の「常在戦場/68 宿痾の大陸国家VS海洋国家」

2021-08-15 11:17:34 | 日記
雀庵の「常在戦場/68 宿痾の大陸国家VS海洋国家」
“シーチン”修一 2.0


【Anne G. of Red Gables/353(2021/8/15/日】13日は盆の入り。みんなキャンプに出掛けたから一人で墓参り、迎え火。カミサンが用意しておいた小机には花やお供え物、精霊馬などが飾ってあるので、提灯を灯して線香を立ててチーンチーン。「父上、母上、中共包囲戦の目途がつきましたらお側に参ります、暫くご猶予を」。


それにしても何となく“孤老”の気分だが、メールで「情けない 気力はあれど 役立たず 同志の奮闘 期待するのみ」と先輩に送ったら、「頼もしき 同志の声の 澎湃と 津々浦々に いざ興るなり」の返歌が来たので、闘魂が甦ってきた。千里の堤も蟻の一穴、「いつか青空」を信じて歩を進めよう。頑張るんだ、自分! ま、笑ってもいいけど。


ニーズを創る、煽る、誘導する・・・現役時代はマーケティングが主な仕事だったから、今でもその精神というか、いささか怪しげな口舌の徒のような気性は残っているようだ。しかしながら、下手なことを書くと確実にイエローカード、レッドカードを喰らうから、記事一本書き終えると息も絶え絶え、ベッドに倒れ込んで「このまま成仏してもいい・・・」。老人性エクスタシーだな。「武士道と云ふは死ぬ事と見つけたり」の境地に似ていなくもないか?


会計士ブロガー・根本晃氏の「新渡戸稲造『武士道』要約と考察 現代、サムライの精神は死んだのか」から。


<(1)新渡戸稲造は「日本と海外の架け橋になりたい!」と思い立ち海外に留学。そこでメアリーさんと出会って結婚。(2)奥さんや周りの人から「日本は宗教教育がないのに道徳観念を持っているのはなぜ?」と聞かれる。(3)この質問に頑張って答えようとしていたら新渡戸は気が付く。日本人の道徳や正義を形成しているのは「武士道」だと。


(4)武士道は仏教・神道・儒教の影響を受けているハイブリッドな精神で、一言で言うなら「高き身分の者に伴う義務(ノーブレス・オブリージュ)」だ!(5)武士道には義・勇・仁・礼・誠・名誉・忠義という7つの徳(精神)があるという形で整理できそうだ・・・(以上が粗筋)


1862年、岩手県盛岡市で生まれた新渡戸稲造は、農学を学ぶために札幌農学校(現・北海道大学)に入学します。「少年よ、大志を抱け」で有名なクラーク博士が初代教頭を務めたエリート校。新渡戸が入学した当初は既に米国へ帰国していましたが、クラーク博士の影響でキリスト教が広まっており西洋のことも多く学びます。同級生にはキリスト教思想家の内村鑑三(1861~1930年)もいました。


☆「われ、太平洋の架け橋とならん」:札幌農学校卒業後、新渡戸は帝国大学(現・東京大学)の入試試験を受け、このときに面接で「われ、太平洋の架け橋とならん」という有名な言葉を残しています。


その後に東大を退学してアメリカやドイツに留学。アメリカでメアリー・エルキントン(1857~1938年)と出会い結婚しました。


1891年に帰国した新渡戸は札幌農学校の教授となるも、体調を崩しやむを得ず休職。療養中に英文で書き上げたのが『武士道』(BUSHIDO: The Soul of Japan)です。


1900年にアメリカで出版されるとたちまち反響を呼び、フランス語・スペイン語など各国の言語に訳されました。アメリカ大統領セオドア・ルーズベルト(1858~1919年)も徹夜で読みふけるほど感銘を受けたといいます。


☆『武士道』はなぜ書かれた?しかも英語で?:新渡戸がベルギーの法学者ド・ラブレーの家に招かれた時のこと。散歩の途中でこんな質問を受けます。


ラブレー「日本の学校では宗教教育がないのですか!?」
新渡戸「ありません」
ラブレー「宗教教育がない! では日本人はどうやって道徳教育をするのですか?」


この質問に即座に答えることのできなかった新渡戸は考えた末、日本人の善悪や正義の観念を形成しているのが「武士道」であったことに気が付きます。


また、妻のメアリーからもなぜ日本でこのような思想や道徳教育がいきわたっているのかと何度も聞かれたことで『武士道』を書くことを決意しました。外国の人に日本の精神を教える、という趣旨から英文で書き上げられました。


☆『武士道』の要約・解説 武士道とは:新渡戸は武士道を一言で言うと「武士の掟」すなわち「高き身分の者に伴う義務(ノーブレス・オブリージュ)」であると述べています。


武士道は成文法ではなく、また1人の人間によって作られたものではありません。数十年、数百年にわたる日本の歴史の中で、武士の生き方として自発的に醸成され発達したものです。


新渡戸によると、日本の封建制度は源頼朝(1147~1199年)が鎌倉幕府を開いたときです。これにより武士(サムライ)たちが世の中の中心に躍り出ることになります。


武士はもともと戦う事を専門としますが、そんな彼らが世の中の中心に立って好き放題してしまっては社会が成り立ちません。したがって、武士の間でも「フェアプレイの精神」が求められるようになりました。このようにして、武士の生活の中に武士道たる崇高な道徳律が生まれました。


☆武士道の源:武士の中で自発的に、とは言っても考え方の源泉がない訳ではありません。武士道は仏教・神道・儒教の影響を受けています。


・仏教 仏教は武士道に運命を穏やかに受入れ、運命に静かに従う心を与えた、と言われています。具体的には、危険な状況などにおいても常に平静を保ち、生に執着せず死を受け入れることでした。


・神道 他の宗教では教わらないような、主君に対する忠義・祖先に対する尊敬・親に対する孝心などの考え方は神道の影響で武士道へ伝えられました。神道は、武士道の中に忠誠心と愛国心を徹底的に吹き込みます。


・儒教 新渡戸によると、武士道に最も大きな影響を与えたのは儒教でした。儒教は、古代中国に起こった孔子の思想に基づく教え。


しかし教えを知識として知っているだけでは「論語読みの論語知らず」という諺のように冷笑され、真に重んずるべきは「行動」であるとされていました。そこで孔子や孔子の教えを受け継いだ孟子にも増して影響を与えたのが「知行合一」を説いた王陽明です。


知行合一とは、考える事(知)と行動すること(行)は一体であり、本当の知は実践を伴わなければならないということ・・・云々>全文は以下を参照あれ。
https://hinemoto1231.com/reading/bushido_the_soul_of_japan


武士道に仏教が影響しているとは意外だった。このところ就寝の際に中村元先生の「原始仏典」を読んでいるが、お釈迦様は「殺されても報復するな、憎悪が連鎖するだけだ」と徹底的な避戦主義である。「チベット仏教が中共による弾圧に自死でしか抗議しないのはそういう訳か」と納得したが、それでは中共の思う壺、チベット仏教は消滅するしかない。


「死が迫っても潔く死ね、あの世で極楽が待っている」というのは、佐伯啓思先生の「死と生」によれば“あの世”はお釈迦様が亡くなった後に創られた考えだとある。「あの世で報われるから苦難に耐えよ」、そうでもしなければ憎悪が連鎖するだけだと言うのは分からないでもないけれど、悪政を助長する、延命させる、それは悪政の犠牲者を増やすだけだと小生は思うのだが・・・


君が代を 何に誓へん 弥栄(いやさか)の 前途護らん 鬼神となりて


吉本健太郎中尉・海兵72期、昭和20年1月20日「回天」発進、ウルシー海域にて戦死。国家、正義に殉ずる、避けられない死なら生に執着せずに戦おう、たとえ死すとも鬼神となりて敵を殲滅せずにはおかない、あとに続く者あるを信ず、というのが本来の武士道ではないか。そうでなければ戦死者は報われない。


新渡戸先生は札幌農学校時代の18歳前後で、クラーク博士の影響により同校でパンデミック的に流行していたキリスト教徒に改宗しているから、仏教をあまりご存じなかったかも知れないが・・・


孔子・儒教の教えを継承した孟子曰く「敵国外患無き者は国恒(つね)に亡ぶ」。競争する国や敵国がなく、 外国に攻められる心配もない国は、国全体に緊張を欠き油断を生じてついには国が滅亡するということである(コトバンク)。新渡戸先生は「武士道と云ふは死ぬ事と見付けたり」の儒教・朱子学的な「葉隠」を想定していたようである。


まあ、重箱の隅をつつくような野暮はお仕舞。仏教の良さというかキモは「諍(いさか)いは止めましょう」であり、だからこそ聖徳太子は十七条憲法で「仏教の三宝(仏・法・僧)を篤く敬え」と明記したわけだ。もう争い事はこりごり、仲良くやろうぜ、国内がまとまらないと支那や朝鮮に乗っ取られぞ、と。


1400年経っても相変わらず緊張リスクが続いているというのも奇妙な話だが、地政学で言うところの「海洋国家」と「大陸国家」の違いで、火山のように和平/平時と噴火/戦時を繰り返すようだ。数理暦学協会のサイトから。


<この区分けは、地政学の祖とされるイギリスの マッキンダー卿が100年位前に唱えた考え方です。


★海洋国家:海との関わりが大きく、国土の大半あるいは広範囲が海に面している国です。日本は勿論のこと、アメリカ・イギリス・ポルトガル・スペイン・オランダが挙げられます。


海で囲まれていますので、海という自然の要塞の中で守られているため、独自の文化が育ちやすく、国内の団結力を維持しやすい特徴があります。


逆に(自国にない)欲しいものを手に入れる為には海上に出るしかありません。自国を守る為にも制海権を握ることが必要なので、洗練された高度な技術と少数精鋭のスキルの有能な人材育成に力を入れてきました。


★大陸国家:海に接している部分が少ない国で、陸上輸送や陸軍の力で国家の権力を掌握している国家です。中国・モンゴル・ロシア・フランス・ドイツなどが挙げられます。


大陸国家は、国境を他の国と接しているため、他国に対して、対等な関係より服従を要求する性質があります。陸上での動員数で勝敗が決まりますから、国家主権が強まる傾向があります。


友好より自分達の方が強いか弱いか。上か下か。弱肉強食的な考えになり、また、考え方が内向きになりやすく、他を受け入れない閉鎖的な性格が強くなります。力を示すには量や数字、何十万もの兵力というものにやたらこだわります。


大陸国家は陸路で近隣国と繋がっているため、国家を保つには強い軍備力・人数が多い方が心強く、雌雄を決しないと安心して生活などできず、弱肉強食的な考え方と閉鎖性が強くなっても致し方ありません。


一方で海洋国家は海に囲まれ、他国と直接領土が接していないため、比較的のんびりとしており開放的、国内で独自の文化が育まれやすい環境にあります。また逆にどうしても必要なものがない限り、内政重視の質もあります、云々>


インド太平洋地域では、海洋国家は日本・台湾・東南アジア諸国・インド・豪州・米・加(いずれも自由民主主義)、大陸国家は中共・韓国・北・ロシア(いずれも強権独裁主義的)あたりのようだ。


中共包囲網でロシアはどう動くのか、もちろん国益重視だから中共とは「着かず離れず」で漁夫の利を狙うだろう。ロシアにとって中共は潜在敵でもあるし、国際社会の反発を避けるために表向きは軍事支援を控えるかもしれないが、ロシアは長すぎるほど戦時が続いている戦上手、狡猾だから、実際にどう出るかは予測できない。国益で動くが、メンツで動いて失敗することも多い(冷戦を招いたり、東欧諸国を弾圧したり、アフガンに侵攻したり)。


中共包囲戦がじわじわ強まれば中国進出企業への世界的な非難も高まり、不買運動はどんどん進むから、母国や他国への移転も増えていくだろう。「政治は政治、経済は経済」などと反論すれば火に油を注ぐだけ。「14億市場を選ぶか、65億市場を選ぶか、不道徳、人権無視の銭ゲバ企業を許さない!」なんて罵倒され、デモ隊に包囲されたら、どんな強気のパンダハガーだって中国から撤収せざるを得ない。中国よりカネが大事なのだから。


持続可能な対中目標、初めの一歩は「中国産品、ダメ、絶対!」。65億が続ければ14億は早晩干上がる。「為せば成る、為さねば成らぬ何事も、成らぬは人の為さぬなりけり」、同志諸君、頑張ろうぜ!
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雀庵の「常在戦場/67 現代版:中共城の黄昏」

2021-08-13 10:58:30 | 日記
雀庵の「常在戦場/67 現代版:中共城の黄昏」
“シーチン”修一 2.0


【Anne G. of Red Gables/352(2021/8/13/金】「日本人はどこから来たのか」は良く分からないが、小生が今の土地に来たのは4歳の時で、米軍座間キャンプに隣接した高座郡座間町入谷村から引っ越しのトラックの助手席に乗り、移り行く前方の景観に目を奪われていたこと、そして着いた小さな町の新居の玄関に少し鉋屑があったことを覚えている。小生の一番古い記憶だ。それ以前の入谷村での記憶はない。


太古の日本人、あるいは世界の人間は、気付いたときには部族とか集団の中にあり、それ以前はどうだったのかは「多分、こうだったろう」と推測はできても、それ以上のことは分からない。


日本の狩猟採集時代は季節に応じて移動していただろうから、当然、他の部族との縄張り争いはある。同時に部族内での繁殖、近親交配を繰り返すと先天性異常が発生しやすい、危険である、という認識は多くの部族で共有されていっただろうから、部族を越えた嫁や婿のやりとりは普及していったろう。つまり集団は着実に拡大し、やがては数千人、数万人の大部族や国になっていったのだろう。日本では概ね平和的に“進化”したのではないか。


水稲耕作が普及すると定住生活が基本になり、狩猟採集漁労は農閑期の仕事であり遊びであったかもしれない。2000年前あたりの神武東征=国家統一以降は西暦1200年頃からの武士の台頭、戦国時代開始まで、大規模な内戦はなかったようである。つまり天皇を秩序の柱とする政治、統治はそこそこ安定していた。


日本では「城砦都市」というのはない。ぐるりと高くて幅のある石垣を巡らした都市で、朝に開門、夜に閉門、市民以外のよそ者は表向きは居留禁止である。支那の「南京城」は世界最大の城砦都市だった。(城砦、城塞、じょうさい)


<南京城は、中国南京市の城である。1368年に南京で即位した朱元璋(洪武帝)は、国号を「明」とし、首都・南京に21年の歳月と20万人の労働者を動員して城壁に囲まれた城砦都市「南京城」を建設した。南京では居住者の大部分が城壁の内側に住んでいた。


明朝時代の南京城は世界史上で敷地面積最大の都市であり、宮殿の面積だけで1.16平方キロ、皇族が住む皇城は6.53平方キロ、内城の面積は55平方キロ、そして外郭も含めた都市全体の面積は248平方キロと非常に広大であり、唐の長安(面積87.27平方キロ)の2倍以上、清朝時代の北京城(面積60.06平方キロ)の4倍以上の広さを誇っていた>(WIKI)


山手線の内側の面積は63平方キロだから、その4倍もある。15~16キロ四方に相当・・・東京都の「区部」の半分近くで、ぐるっと巡るのに2日がかり。でかいなあ! 長城も気が遠くなるほど大きいが役立ったのかどうか・・・民が苦しめられたことは確かだ。


なぜ朱元璋は南京に巨大な城砦都市を築いたのか? 北方のモンゴル人や満洲人からの侵略を恐れていたこと、長城を突破されたら確実に狙われる北京は避けたい、一方で南部の長江(揚子江)流域は農業が盛んで食糧が十分だったことがあるだろう。


南京城砦の外は穀倉地帯で、多くの外郭城門(30以上)の界隈には市場ができていたが、夕方に閉門された後の城外は追い剥ぎ、強盗などが出没して治安は悪かったろう。北京などで多く見られた“防犯”集合住宅「四合院/しごういん」の超巨大版が南京城と言えるかもしれない。難攻不落の要塞都市・・・


巨大な城砦都市、強大な大国であっても、無情ながら国家の永遠の発展を保障するわけではない。秀吉による「文禄・慶長の役」(1592~1598年)。小生は「西洋列強が支那・朝鮮を使って日本を支配(≒キリスト教化)する野望を潰すための先制的予防戦」と解釈しているが、明朝はこの戦争で財政が傾き始め、50年後の1644年、満洲族の清軍に包囲されて滅亡した。諸行無常の理か。


それから300年後の1937年、日本軍が南京城に迫る12月7日の夜明け直前、蔣介石夫妻は米人パイロットの操縦する大型単葉機で南京を脱出した。8日、南京城は日本軍により包囲され、12日、日本軍は城壁を突破し南京城内に進入、夕刻、蔣介石の参謀、唐生智・首都衛戍軍司令官は全軍に包囲突破を指令すると戦線離脱、13日夕方に南京城陥落、日本軍が占領した(WIKI)。


中国兵は戦闘より本業の略奪、強姦、殺人、火つけに熱心で、督戦隊も逃げたからやりたい放題、戦利品をたっぷり抱えて城門を開き、さっさと逃げる。難攻不落のはずだった城砦都市でも内側から崩れていった面もあるだろう。


それから幾星霜、今は14億の民が巣食う巨大な城砦国家「中共城」がそびえている。『1984年』のG. オーウェルも目を丸くする空前絶後的な巨大ディストピア!


情報統制、思想統制、経済統制、学問統制、宗教統制、移動統制、身分統制、出産統制の一方で、習近平皇帝と共産党への拍手の自由、賞賛の自由、感謝の自由、クチパクの自由、タレコミの自由、さらに敵を罵倒する自由、「世界一の国だ、自分は幸福だ」と思い込む自由は手厚く保護されているので、14億の民は「中共城はこの世の天国、習近平皇帝万歳、中国共産党万歳」と称賛する自由も保障されているのだ。


「ルールを守ってオイシイ生活、この素晴らしさは堕落、腐敗した西側世界の愚者には分かるまいて。ま、そのうち人類愛に溢れた習近平皇帝閣下が愛のムチで矯正してくださるから待つが良い」


○○につける薬も中共にはないから、14億の民はひたすら笛吹き男に従って自滅の道を行く、それが Chinese Way of Life のようで・・・赤色地獄を知っている評論家・石平氏の「公開処刑は古代ローマのサーカス」(聞き手は喜多由浩氏、産経2021/8/10)から。


<――社会全体が貧困にあえぎ、日々の楽しみもない。そんな暮らしの中で、人民たちは、ひたすら毛沢東主席を称え続けた


文化大革命当時の毛沢東が全知全能の“神様以上”の存在だったことはすでに述べました。人民は、そのことに対して疑問をまったく持っていなかったし、批判や悪口なんて想像もつかない、ありえないことでした。


農村の人民公社では毎朝、有線放送のスピーカーからまず、毛沢東を称える歌が流される。それからニュースやお知らせ。もちろん内容は、毛沢東の指導を褒め称えたり、感謝したりすることばかり。


テレビはなく、ラジオさえ、人民公社の大隊の隊長が持っているくらい。人民日報(共産党機関紙)も大隊の本部に来るだけ。とにかく、「共産党の宣伝」以外の情報がまったく入らなかったのです。


――成都などの都市部では「反革命分子」などと決めつけられた人たちの公開処刑が日常的に行われていた


「反革命分子」「階級の敵」などといっても、ほとんどが言いがかりや、取るに足らないことがきっかけです。それに対して、当局が公判大会を開き、無理やり「罪」をデッチ上げるのです。


僕が覚えているのは、公開処刑になったあるおばあさんのこと。成都の中学に通っていたときです。近所でゴミ拾いなどで、かろうじて生活していたおばあさんが処刑された理由は、何と、ダイコンを毛沢東の写真が載っている新聞紙で包んだことでした。


公判大会は、国慶節(建国記念日)、共産党創建の日などの前に行われます。成都ではそんな日に数十人もの人が処刑されました。自分の名前の上に死刑囚を意味する赤で大きなバッテン印をつけられた看板を、首からぶら下げた罪人はトラックの荷台に乗せられ、人民たちが見守る中をゆっくりと進んでゆくのです。


見守る群衆には、恐怖心とともに、異常な興奮が巻き起こっていたように思います。古代ローマ時代の為政者は、民衆をコントロールするすべとして「パンとサーカス(娯楽)」を与えた、と言いますが、中国共産党の公開処刑も、それと同じ効果を狙っていたのではないでしょうか。


つまり、共産党に盾突いたらこうなるぞ、という恐怖心を植え付けるとともに、閉塞した日々の暮らしのストレスを発散させる手段、“ガス抜き”として公開処刑の殺人ショーを行っていた。


国慶節の前には特別な豚肉の配給などもあったので、まさに「パンとサーカス」でした。


――文革中の「悪玉」にされたのは、毛沢東が追い落としをかけた劉少奇(元国家主席)の一派、あるいは国民党の蔣介石(総統)。彼らへの悪罵の投げつけは子供の世界でも


先生の指導のもと、劉少奇を批判するクラス会をやったり、作文を書かされたりしました。子供だからよく分かっていないのだけれど、先生の言うがままに「裏切り者」などと悪口を言ったり、書いたり。


文革で批判された人に向けて手製のパチンコで「階級の敵を撃て」などと、実際に石をぶつけたこともある。今から思えば随分、ひどいことをしたものです>


国家は「富国強兵」でないと長続きしない。今は戦時ではなく平時だから「富国・自衛力」で済んでいるが、いずれにしてもカネ=交易がないと国家は弱体化する。腹が減る、食うので精一杯、これが続くと国民、さらに将兵も国家を見放す。国家は機能不全になって消滅する、そして周辺国に併呑されたり、運が良ければ新しい国家になる・・・ソ連の末期は自由主義国による包囲網でそうなった。


今、習近平・中共への包囲戦は始まったばかりだ。大東亜戦争で世界中の植民地は一掃された。これから本番になる戦いは「中国共産党独裁を一掃して、支那に民主主義ワクチンを注射し、自己責任を伴う自由依存症にする」のが目標になるだろう。世界の勢力均衡、バランス・オブ・パワーを取り戻す包囲戦になる。
 
あれっ? 包囲戦と言えば秀吉の「中国攻め」ってあったなあ。有名な「備中高松城」の水攻め。


<毛利氏の援軍が駆けつける前に、何としても備中高松城を落とさねばならない。秀吉は参謀の黒田官兵衛の進言が、膠着した戦局に変化をもたらす。「水によって苦しめられ城が落ちないのだから、反対に水によって攻めたらよいのではないか―」


この策を受け入れた秀吉は、直ちに水攻めに向けた築堤に着手した。城の近くを流れる足守川の東から全長約3km、高さ約7mの堤防を築き、そこに足守川の水を引き込むことで、備中高松城を水の中に取り残された浮城にしてしまったのだ。援軍に駆け付けた毛利氏側の武将、小早川隆景、吉川元春らは、孤立する備中高松城の状況を前に為す術もなかった>(岡山市)


毛氏開祖の中共城には現代版「中国攻め」、包囲戦=兵糧攻めが効き目があり、実際にソ連は消滅し、今では子分の北朝鮮やキューバはほとんど酸欠状態になっている。自由陣営の結束があれば数年で中共城は飢餓地獄に陥るだろう。現代版の「中共城の黄昏」、同志諸君、それまでは生きていようぜ、夜明けは近い!
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