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習近平排除が中国を救う

2023-09-20 08:40:05 | 戦争
習近平排除が中国を救う
“シーチン”修一

【雀庵の「大戦序章」223/通算654 2023(令和5)年9/20/水】暑さ寒さも彼岸まで、と言うけれど今朝も朝から熱い。用水路沿いの彼岸花も少ししか咲いていない。住宅が密集し過ぎだ。昔は野原ばかりで良かったのに・・・老いの繰り言だな。悲しむべし、笑うべし?

大学除籍ながら自動車部の友から東京スカイツリーあたりで「久し振りの同期会をしよう、最後になるかも知れない」と連絡があったので、こう返信した。
<お誘い、ありがとうございます。腰痛と左膝の皿の骨折、体力劣化で遠出は難しい上に、胃癌で胃袋を切除したため食事も思うようにできず、さらにアル中になって6年間断酒していますし、かなり重度の難聴で、残念ながら参加できません。いつお迎えが来ても悔いないように焦りまくってネットで発信しています。皆さまの健康長寿を祈っています>

老い先短い孤老の小生は「やり残したくない」と焦るのだが、「頂門の一針」主宰者の渡部亮次郎氏の言葉「メルマガの届かなくなった日が私の死亡日」に触発されて「最期まで戦うのだ、撃ちてし止まむ!」と思うようになった。この出会いがなかったら今の“戦老”はなく、首吊りかアル中でとっくに自滅していたろう。

そう言えば9/18は「敬老の日」だった。老人を敬うというが、日進月歩の急速な技術革新が進む現代では「時代遅れの老人」ばかりで、「敬うに値する老人」はごく少数だろう。老人受難時代? 一般的にはおだやかで優しい「好々爺」(こうこうや)や伝統の技の継承者などが称賛されている。

一方で「狸爺」(狡猾なタヌキヂヂイ)、「偏屈爺」(頑固なへんくつヂヂイ)、「糞爺」(我こそ正義と上から目線で他者を小ばかにしたようなイヤミでへんくつな食えない糞のようなクソヂヂイ)という、怪しい人や嫌われ者もいる。

奇人、変人、異端の小生は孫には好々爺だが、記事を書いている時は偏屈爺・糞爺、落語の「小言幸兵衛」みたいで、よくよく注意していないと、冷徹で頭脳明晰、仕事もできるインテリ読者から軽侮を受けることになる。「市井の哲学者」を目指す小生は「軽侮」を受けたらオシマイだから、できるだけ理路整然と書くようにしているが、記事が長いので現役バリバリの忙しい人には敬遠されているかも知れない。「要領よく記事をまとめる」というのは簡単に見えても結構難しいのだ。

山本夏彦翁も「原稿用紙10枚を5枚に、5枚をさらに3枚に凝縮するのは大変だ」と苦しんでいた。上手く凝縮できると深い味わいの論稿になるが、それに失敗すると読者は「何を言いたいの?」と困惑するとか。

悪貨は良貨を駆逐する・・・人は易きに流れる、スマホ時代の今は活字の書籍や新聞はすっかり斜陽になった。昨年あたりからパソコンのネット言論でも「サマリー」を掲載するようになってきた。論稿のキモを手短にまとめた「リード、要約」のようなもの。リードは以前は新聞だけだった。現役の人が忙しい朝に新聞をじっくり読む時間はないから、記事内容をタイトルで示し、さらにリードを付けたりする。「目立つ格好をして、手を振って見せる」・・・ちょいと、そこのメガネのお兄さん、上がってよ、忙しい? じゃあ、お茶だけでも・・・荷風の「墨東奇譚」みたいだな。

サマリーは、大学の先生が50人、100人の学生の「起承転結式」論文を読むのはシンドイから「要約/主旨を400字で簡潔に冒頭に書いておけ」と命じたのが始めではないか。その是非はともかく、「ちょんの間」的に起承転結を冒頭で紹介するなんぞは、小説、特にミステリーや恋愛小説ではとても導入できやしない。ネット言論では「サマリー」はすっかり浸透したようだが、アナログ世代の起承転結派の小生はこれからも好きにはなれないだろう。そんなことを思ったのは以下のサマリーを読んだからだ。

JPpress 2023/9/16、福島香織氏の「中国、服装も規制?『中華民族精神を傷つける』を根拠に恐怖の警察国家時代へ」の冒頭サマリーから。
<◎中国当局が示した治安管理処罰法の改正案に国内から批判が殺到している。「中華民族精神を傷つける」行為を処罰の対象としているが、そこに服装が加わっているからだ。
◎「中華民族精神を傷つける」とは何を指すのか基準が明確に示されておらず、個々の警察官レベルで恣意的に運用される可能性がある。
◎こうした条例は文革時代に「階級の敵」を取り締まるために乱用された経緯があり、市民は「恐怖の警察国家時代」が再来するとの懸念を抱いている>

これだけではインパクトが薄いから「ふーん」で終わってしまいそう。本文を読んでもらうためには読者を刺激し「面白そうだ、読んで見よう」と思わせることが大事ではないか。小生は産経出身の福島香織氏を敬愛しているので読んでみた。以下一部紹介。

<【日本アニメのコスプレもNGか】 中国で2006年に施行された治安管理処罰法が大幅に改正される見通しだ。改正法案が全国人民代表大会(全人代)の公式サイトで公開された上で、9月1日いっぱいパブリックコメントが募集されている(ロイター)。「その内容がひどい」と中国人からも批判の声が山のように寄せられていた。だが、中国メディアは、この批判の声を黙殺している。いったいこの改正法案の何が問題視されているのか。最大の注目点は第34条だ。英雄烈士の侮蔑などを取り締まる条項なのだが、

「第二項:公共の場所で中華民族精神を損ねたり、中華民族感情を傷つけるような服装を着用したり、ワッペンなど印を身に着ける、あるいは他人に強制的に着用させたり、身につけさせるような行為」「第三項:中華民族精神を損ねたり中華民族感情を傷つけたりするような物品、言論を制作、伝播、宣揚、散布する行為」

「こうした行為について、最高5000元の罰金、あるいは最高15日間の拘留という処罰を下せる」とある。多くの人々が疑問に思うのは「『中華民族の精神』『中華民族の感情』を損なう服装とはどんなものなのか」ということだ。それについて具体的な定義がない。

偉大なる人民領袖の毛沢東を、パンダと同じような感覚でデザインにしたワンピースは中華民族の精神や感情を傷つける、と判断されるかもしれない。ほかに考えられるのは日本の着物・和服や日本アニメのコスプレだ。
艦隊育成ゲーム「艦これ」やアニメ「ゴールデンカムイ」などの影響で、一部中国の若者の間では、旧日本帝国軍服コスプレが流行ったことがあった。SNSにこうした写真が上がるたびに愛国ネットユーザーが「中華民族の感情を傷つけた」と大騒ぎをした。
日本帝国軍は中国共産党の「仇敵」で、その軍服(もどき)を遊びであっても中国人が着用するとはけしからん、というのは分からなくもない。ではSFや戦闘ものアニメキャラのコスプレはどうか。そういうキャラの中には第2次世界大戦の帝国軍人をイメージしたキャラもある。
「宇宙戦艦ヤマト」や「銀河英雄伝説」のキャラのコスプレなどはダメなのだろうか。銀英伝は中国で実写ドラマ化の話もあると聞くからOKかもしれない。だが、ヤマトはダメとなるのだろうか。その線引きは誰が決めるのか?

【独裁国家で異例の批判噴出】 この新たな治安管理処罰法の特徴は、従来法より公安警察の権力が大幅に拡大し、処罰自体も厳しくなっていることだ。罰金は、従来500元程度だったのが1000元から最高5000元までに上がり、拘留日数も10日以下だったものが15日以下に延長されている。
14歳から16歳未満の未成年に対しても「1年に2回以上の違反」で、行政拘留処罰を執行できるように改正されそうだ。第59条では「侮辱、侮蔑、威嚇、取り囲み、バリケードなど警官の法に基づく職務を妨害する場合は重処罰」という規定が増えた。

警察の法執行のプロセスも単純化された。「緊急の状況では、警察は現場で強制召喚、差し押さえを実施し、手続きは後回しでいい」としている。第106条、第120条では警官単独で法執行できることを認めている。
法執行の承認は、従来法では県レベル以上の政府公安機関の捜査証明文書の発行を必要としていたものが、改正法案では単に「公安当局責任者の批准」というあいまいな表現に変わり、一派出所長や隊長、あるいは現場に駆け付けた担当警官の判断で法執行をやってもいい、と読むことができそうなのだ。

さらに怖いのが第100条の生物識別情報の収集に関する規定だ。公安当局者は必要とあればDNA情報や顔や身体、声紋、指紋、血液、尿などの生物識別情報を自由に収集できる。これは公安権力を一気に拡大した格好だ。生物識別情報は「個人情報保護法」で守られるべき「センシティブな情報」だ。中国には違法な臓器売買、臓器移植犯罪が存在する。個人生体情報の漏えいはその人の命にもかかわる。

パブコメにはこんな批判が相次いだ。「中華民族一人ひとりに生活がある。なにがその精神や感情を損なうのかその判断は一人ひとり違う」「憲法35条では、公民は言論、出版、集会、結社、旅行、デモの自由が認められている。いわゆる中華民族精神がどのようなものか、どのような言論がそれを傷付けるのか、その議論も言論の自由の範疇だ。現場の警官部隊が勝手に決めるべきことではない」
「法律を作るなら、最悪の想像をするべきだ。(反愛国を取り締まるという)立法の発想自体はよくても、執行者が立法者の意図どおりに法執行するかわからない。法律の条文に抽象的概念がでれば、法執行者の自由裁量がそれだけ増え、権力の乱用をもたらすだろう」
パブコメはあっという間に10万件以上あつまり、その多くが懸念や批判を表明するものだった。独裁になれている中国人民がこれだけ反応したことはやはり驚きだ。

【思い起こされる悪夢の文革時代】 英雄烈士保護法、国家安全法など習近平政権になって反体制派や愛国愛党イデオロギーに不服従な公民を取り締まる法がいくつも整備された。だが、治安管理処罰法改正に服装についての条項が入ることにここまで反響が大きかった理由について、SNSで人気の反体制派の華人評論家、蔡慎坤はこう指摘していた。
「1949年以降、中国人はどんな服を着るかというのは、一つの政治問題だった。旗袍(満州民族衣装を原型としたチャイナドレス)も着ることはできず、背広はさらに“腐ったもの”で放棄すべきものだった。文革時には服装は高度に統一された。文革後期から改革開放当初でさえ、ちょっと個性的な着こなしは奇異に見られ、ズボンがちょっと短いだけでも、攻撃された」

文革時代、服装は皆、黒や藍色、カーキ色の人民服。美しい旗袍も仕立てのいいズボンも、着ていたり、持っていたりするのが発覚すると「階級の敵」とされ、紅衛兵たちがハサミで切り裂いたものだった。

治安管理処罰法の前身であった治安管理条例は、まさに文革時代、「階級の敵」をとっちめるために乱用されてきた歴史があった。今回の法改正は、その恐怖の警察国家時代に退行する予感を漂わせている。集会、言論、報道、宗教の自由が失われたら、次に封じられるのはファッション、デザインの自由。私の大好きなデザイナーを育んだ中国のバイタリティーも香港の極彩色も、こうして色あせていく>(以上)

習近平独裁の“末期症状”的なドタバタ。日本は「王政復古&文明開化」で富国強兵に舵を切ったが、習近平は毛沢東時代の「清貧経済&人民服復古」を目指している。時代錯誤も甚だしいが、それでインド太平洋を制覇できるか? プーチンのように核兵器をたっぷり持てば安泰か? 習は毛を真似て「我が国は人口が14億もいるから核戦争で半分死んでも、まだ7億もいる。大体我が国は人口が多過ぎる」と言いそうだ。しゃべるのはカネがかからないが、核兵器や通常兵器をたっぷり備え、メンテナンスをしっかりやる、というのは随分カネがかかるが、G7など西側諸国を敵視したり輸出入を止めたりすれば経済は縮小する。
腹をすかした民は切羽詰まると「♪立て、飢えたる者よ」と政権転覆に動いたりする。帝国主義戦争を内戦=革命に転化せよとマルクス&レーニンは言っていたが、習の覇権妄想は内戦を引き起こすリスクが大きい。

内戦、外戦いずれにせよ第一線で中共軍は前面に立つ。軍も自分たちの利益で動くから、習の命令に従うかどうかは分からない。元々、朱徳率いる中共軍=紅軍は毛沢東の同志ではあったが、子分ではなかった。国共内戦が終結して1949年に中華人民共和国が成立すると、毛(1893年生)は「政治が軍を動かす」と、7歳先輩の朱徳(1886年生)と軍を自分の配下、子分にした。朱徳は「毛は政治担当、命懸けで戦ったのは俺たちではないか」と不満だったが、故郷の人士から高等教育・欧州留学などで支援を受けており、出世したら故郷に恩返しをするのが伝統、ルール、モラルだったから、毛との確執は避けた。

しかし、悔しさはかなりのもので、嫁さんをとっかえひきかえ6人も迎えたのは閨房(けいぼう、寝室)での憂さ晴らしではなかったかと小生は思っている。国父に等しい功労者でありながら文革では随分ひどい目に遭っている。毛沢東も中共も建国の功労者を貶め侮辱する蛮族と心得るべし。習近平・中共に天誅を!

明治安田総合研究所2023/9/13、小玉祐一フェローチーフエコノミストの「苦境に陥る中国経済 不動産不況と対中直接投資の減少が重荷に」 から一部転載。
<【中長期的な成長力への疑念が台頭】 不動産不況だけではなく、習近平政権の左寄りかつ強権的な経済運営手法や、米中対立への不安が、ここへきて中国への投資を控える動きにつながっている点も見逃せない。4-6月期の対中直接投資は前年同期比で87%減と、過去最大の落ち込みを記録した。このまま資本の純流出が続けば、人民元売りとのスパイラルを引き起こしかねない。

2020年以降の巨大IT企業への規制強化、ゼロコロナ政策、上海ロックダウン、学習塾の経営禁止(非営利団体化)等の一連の政策は、中国経済にとって最も大きなリスクが政治的リスクであることを改めて印象付けた。
アリババの創業者であるジャック・マー氏が一時行方不明になったのは象徴的で、あれほど中国経済の発展に貢献した巨人であっても、虎の尾を踏んだら最後どうなるかを全世界が目の当たりにした。学習塾の件もしかりで、起業家や投資家は、苦労して育て上げた企業が鶴の一声で、しかも一夜にして奪われるリスクを否が応でも意識せざるを得なくなった。

米中対立、特に半導体輸出規制の影響も大きい。中国政府は先端部品の内製化を推進しているが、こうした環境・体制下でイノベーションの持続は難しいのではないか。これは中長期的な生産性の伸び悩みを通じ、潜在成長率の押し下げ要因となる。中国経済の「日本化」がだんだん冗談に聞こえなくなってきた>(以上)

「日本化」・・・1984年あたりから日本経済はイケイケドンドンになり、起業したばかりの小生もチャンスとばかりに煽りまくってオイシイ思いをした。1990年あたりから過熱を恐れた政府が金融引き締めに転じたが「引き締め過ぎてバブル崩壊を招き、日本経済の停滞を招いてしまった」と言われている。現在の中国もイケイケドンドンの高度成長の時代は終わり、今はソコソコ成長の時代になったようだが、先行きはかなり厳しいだろう。

経済協力開発機構(OECD)は9月19日、2023年の世界の経済成長率を3.0%と予測し、6月時点の2.7%から上方修正したが、中国の成長率は23年が5.1%で、24年は4.6%に減速すると予想している(ロイター)。“満つれば欠ける”は世の常だが、「習近平がトウ小平の改革開放路線を抑え込んだのが今の低迷を招いたと中国国内でも指摘されるようになった」という(石平氏、産経9/14)。

妄想的「毛信者」の習近平独裁による14億市場とレアアースを背景にした「俺に逆らえば買ってやらないし、アンタが欲しがっている天然資源を売ってやらない」戦狼外交が続けば、G7、G20など世界はやがては中共との貿易を縮小していく。中共経済のマイナス成長が続けば雇用も税収も縮小するばかりだ。人民の怒りと、それに同調した軍の離反をバックにした習近平排除が一番温厚な「解」ではないか。
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