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危機の時代に備えよう

2022-10-14 07:27:09 | 戦争
危機の時代に備えよう
“シーチン”修一 2.0

【雀庵の「大戦序章」100/通算532 2022/10/14/金】あっという間に晩秋の風情、ここ3週間ほど朝の室温が9度以下の一桁になり、夜は暖房(22度)しないと鼻水が出てしまう。秋子がグズグズしているから冬子が勢いを増し、「さあ、私の季節! 温暖化した地球を冷やさなければ。よくって、いくわよ!」。

寒くなると「温暖化から地球を守ろう」と騒いでいた連中が静かになるのは面白い。巣ごもりか。環境汚染の元凶は人間だが、とにかく人間増え過ぎ、30億人で十分なのにまるで恐竜のように増えまくって緑を破壊した。

地球という奇跡の生命体はそろそろ人間を駆除するのではないか。それとも少子化、飢餓、自然破壊、乱獲、貪欲、戦争で人間は自滅するか? 22世紀、2200年代はあるのかどうか・・・人間の季節は終わっているような気がする。

初期、中期、後期、後退、衰退、そして絶滅期へ。人間、人類が消えても誰も惜しまない、猿人が消えたから残念だなんて誰も思わなかったように。200年前にイギリス史上初めての経済学教授となったマルサスは過剰人口の抑制を訴えて反発されたが、せめて1960年頃の30億人あたりで「持続可能な繁殖抑制策」を研究し実行していたら、と悔やまれる。

<2022年7月11日に発表された国連の報告書によると世界の人口は2022年11月15日に80億人を突破する。ただし、人口増加はここ数十年で最低の水準にとどまっている。

現在の世界人口は79億4200万人で、2011年に70億人を突破したと国連は推定している。2020年に世界の年間人口増加率は1950年以来初めて1%を下回ったとしていて、これは主に出生率の低下による。

それでも国連は人口が2030年には85億人、2050年には97億人、2080年代には104億人に達すると予測している>(フォーブス2022/7/14)

恐ろしい話だ。一般的に繁殖=現役を終えた長寿は結構なこととされているが「無為徒食の長生きし過ぎ」は地球にとって良くないのではないか。逆に若者世代の未婚化は進み、所帯を持っても「少子化」傾向である。先進国では少子高齢化と人口減が進み、一方で途上国・後進国では人口増が進んでいる。イビツどころか異常だ。

地球という生命体にとって今現在の諸悪の根源は人間である。緑の地を農地に、農地を都市に変え、やがて環境破壊、砂漠化をもたらしてきた。大昔から文明→人口増→環境破壊のよう。

そういう時代には疫病や戦争、天変地異で人間が淘汰されてきたのではないか。ユダヤ教聖書にある「ノアの箱舟」や末法思想、末期思想などの「終末論」はそうした危機の折に広く信じられたようだ。

芥川は自殺の際に「ぼんやりした不安」「生きる為に生きている人間の哀れさ」という言葉を遺した。哀れで愚かな人間・・・物質文明は進んでもオツムは我利我利亡者のままだから詮方なし。人類は貪欲な現代版恐竜、地球の敵か? 考え過ぎると虚しくなる。

今の小生は躁状態だから「自殺? 自死については天命を全うしてからの話だ、まずは中露北を殲滅すべし」と元気がいいが、人口10万人当たりの自殺者数は以下のようにアフリカなどの貧困国がトップを占めているとか(兼島剛氏/フリーランスライターによる。出典不明)。

1位レソト87.4人、2位ガイアナ40.8人、3位エスワティニ40.4人、4位:キリバス30.5人、5位ミクロネシア28.9人

貧困による生活苦は、福祉政策がなさそうな国では「飢餓」そのもので「死んだほうがまし」となりやすいのか。乞食はならないという名誉心もあるかもしれない。

厚労省によると日本の2021年の人口10万人当たりの自殺者数は0.1人増の16.8人。総数は2万1007人で男は女の2倍ほど。原因・動機別では「健康問題」が9860人で全体の47%を占め最多。続いて「経済・生活問題」3376人、家庭問題3200人。

「病気が辛いし治る見込みもないから死ぬ」・・・日本人は生への執着が薄いとか「潔く死ぬ」という美学のようなものがあるのかもしれない。兼島氏によるとG7諸国の自殺率(世界保機関調べ)は日本が1位。フランス、米国、ドイツ、カナダ、英国、イタリアと続く。日本以外はキリスト教の国だ。

のびのびとした多神教の古代ギリシャが農地不足などで弱体化するようになるとギリシャ人は新興のローマ帝国(イタリア中心、これまた多神教)に移住していく。

イエス・キリスト(一神教のユダヤ教徒)死後、厳格な一神教の新興宗教「キリスト教」が創られたが、元気な多神教のローマ帝国では「300年近くキリスト教はほとんど浸透しなかった」(塩野七生先生)という。

キリスト教は民の不安を癒す宗教だが、世の中の秩序を取り戻すために、良い子にしていないと天罰が下るぞ、地獄に落ちるぞ、神はお見通しだと説いた。ここまでは良いが、キリスト教徒だけが人間で、それ以外の宗教を信じる者は人間ではない、畜生だという、恐ろしく自分勝手な論理を振りかざす。

塩野氏曰く「多神教のローマ帝国では一神教のキリスト教は邪教と思われただろうし、300年の前の5年ほどは弾圧を受けたが、基本的には自由な活動ができた。それでも人気はなかった」。

不安感、終末観から急遽、厳格な一神教の新興宗教「キリスト教」が創られ、欧州に広まっていった。新興宗教は新しいもの好きの人や既成の宗教に満たされない人、虐げられた人々には魅力的なのだろう。キリスト教に帰依した国々は豊かなローマ帝国へ移住したいのか領土を奪いたいのか、布教のためでもあったのか、ローマの国境を突破しようと侵攻を重ねる。160年前後からローマ帝国は防戦に追われていったようだ。

その模様は「哲人皇帝」マルクス・アウレリウス(在位161~180年)の遺した随想録によるとかなりの消耗戦、モグラ叩きである。「晩年は各地の反乱や災害やゲルマン人ら異民族の侵入に悩まされ、各地を転戦、陣中で没した」(WIKI)

結局、ローマ帝国は313年にキリスト教を公認、388年には古代ローマの伝統宗教の廃絶を決め、キリスト教は国教となった。それ以降は見る影もなく、イスラームとの宗教戦争もあり帝国は衰退していったが、一神教に淫する、洗脳されるとまったく悲劇だ。

日本人は「鰯(いわし)の頭も信心から」で、神道のお陰で八百万神(やおよろずのかみ)が定着しているから特定宗教、特に新興宗教に淫する人は少ない。大いに結構なことだと思うが、自殺率で日本と韓国は上位を競っていたが、今は日本は8位とか。自殺と宗教は関係があるのか?

「韓国における自殺率はOECD30ヶ国の中で最も高く、2002年以降の自殺率で日本を超えて以来、2019年まではほぼ一貫してOECD加盟国中で最悪の自殺率。2位以下はリトアニア、スロベニア、エストニア、ベルギー、ラトビア、ハンガリー、そして日本」(兼島氏)。

これまた日本以外はキリスト教の国だ。キリスト教は自殺を戒めているが(命は神からの賜物)、自殺≒病気≒哲学?には効き目はなさよう。牧師さんまで自殺している。

日本と韓国は大昔から孔子様の儒教の影響も受けているが、日本は学問・哲学・思想として受け入れ、その一派の朱子学(君主に従え=秩序を守れ)と陽明学(正義に従え=革命を辞さず)が武士階級に好まれた。「勇武の精神」を培ったと言える。

一方で支那の影響・圧迫を大きく受けている韓国(朝鮮)は儒教を「反論を許さない宗教」として受け入れ、絶対王政と絶対身分制の正当性を民に植え付けたようだ。大国、身分の高い者、年配者、親など「強者に従う」という道徳が重んじられることになったよう。

結果的に支那のことわざにあるように「良い鉄は釘にならない」(まともな人間は兵士はならない)、軍人・兵士・武を軽視する風土になったのではないか。半島にとって最大の脅威である支那の属国になり三跪九叩頭すれば安全保障を得られるのだからメリットは大きい。

しかし、それは一人前の独立国家の名誉を放棄したようなもので、体よく支那に牙とキンタマを抜かれ去勢されたようなものだ。敗戦後の日本は米国に洗脳されて戦争アレルギーになり、国防は“宗主国”の米国依存だから朝鮮人を嗤えやしないが・・・

半島人にとって国家の序列は「中国は父、韓国は兄、日本は弟」らしい。兄から見ると弟はちっとも弟らしくなく、「礼儀をわきまえないし素行不良でどうしようもない出来損ない、いつか張り倒さなければならないゴロツキ」のように思っているのではないか。弟の方も「半島人はどうしようもないバカ、つける薬なし、関わるとロクなことにならない」と愛想を尽かしている。韓国と日本は米国を軸に表向きは友好の素振りをしているが、本心では互いに嫌っているだろう。

小生は李相哲(りそうてつ)氏は韓国人と思っていたが、戦後の朝鮮民族の複雑な歴史の生き証人のような方だった。WIKIによると――

<中国出身のメディア史学者。龍谷大学社会学部教授。本名は竹山相哲。
1959年9月6日、中国東北地方・黒竜江省に生まれる。両親は朝鮮半島慶尚道出身で、1930年代に中国に移民していた。朝鮮系中国人としては2世(中国では「朝鮮族」という)にあたる。

1982年7月、北京・中央民族学院(現・中央民族大学)を卒業後、中国共産党機関紙黒龍江日報(ハルビン、日刊紙)記者となる。

1987年9月、留学のため渡日。1995年3月、上智大学文学研究科新聞学専攻にて博士(新聞学)学位取得。その後、上智大学国際関係研究所客員研究員となる。

1998年、日本国籍を取得。姓を「竹山」としたが、旧本名の「李相哲」をそのまま通称として使っている。4月、龍谷大学社会学部助教授。2005年4月、同大社会学部教授となる。

2015年、韓国の朴裕河教授(著書「帝国の慰安婦」)が在宅起訴された際、他の日本人学者らと抗議声明を発表した。2019年8月より「李相哲TV」(YouTube)を開局。産経新聞「正論」メンバー>(以上)

氏にとって北朝鮮、韓国、中国、日本は「4つの祖国」のよう。緊張感がなくおっとりしている日本は、氏から見れば居心地は良いが「大丈夫なのか?」と心配になるようだ。産経2022/10/4の氏の論稿「正論 現実を直視しない日本が心配だ」から後半を引用する。

<私は学生に対し「1年だけ死ぬほど頑張って外国語一つでもマスターすれば人生が変わるよ」ということもあるが、「なぜ変えるんですか」と反問される。

おそらく多くの日本人は人生を変える必要性を感じないはずだ。その潜在的意識には、日本は永遠に今のように平和で安全、少々努力すれば食うに困ることはない、病気で治療を受けられない心配もない国であり続けるという前提がある。

【日本は分岐点に立っている】しかし、ロシアのウクライナ侵略が物語るのは、国際社会は今なお弱肉強食のジャングルのような世界だということではないか。日本だけが危険にさらされることもなく、いつまでも今のような平和で安全な環境が保障されているとは到底言えない。

日本は様々な意味で歴史の分岐点に立っている。

住み心地さえよければ良いか。国際的地位を維持すべきか。韓国に負けても中国に少々横暴な扱いをされても戦争さえ回避できれば良しとするのか。国家の安全保障、安危を大国に委ねるべきか、自分の国は自分で守り抜く実力を備えるべきかの分岐点にさしかかっている。

李氏朝鮮末期の啓蒙思想家たちは日本の明治維新に倣って朝鮮を改革、開化させようと、日本を訪れては福澤諭吉先生に教えを仰いだ。すると先生は「教育、新聞、軍事」の3つを起こせと話されたそうだ。

国家の基本はこの3つにあると考えたのだろう。今の日本はまさにこの3つにメスを入れるべきではないか。

【福澤先生の教えにヒント】*教育の問題:筆者が体感する大学教育の最大の問題は、日本の学生は成績をあまり気にしないことだ。いや、採用する企業が成績を気にしない、期待していないということだろう。ならば大学教育の存在意義をそろそろ考えるべきではないか。

*メディアの問題:メディア企業の多くは大学の専門、成績と関係なく人材を採用する。日本では会社が人を育てるという「良き」伝統がある。今はそのように悠長に構えられる余裕はないはずだ。グローバル規模で職業の選択が自由になり、会社が優秀で戦力になる人材を育てても、その企業に居続けるとは限らない。

また国民の平均的な素養に絶大な影響を及ぼすテレビは、お笑いなど「娯楽」に傾倒、一億総白痴化を加速させていると指摘されて久しい。

*軍事の問題:安全保障分野はより深刻だ。今の若者は「国防や国家の安危に責任を感じ、義務を負わなければならない」という意識がないようだ。少なくとも「自由を謳歌するには義務が伴う」ということを知る必要がある。

そのための教育なり制度設計が必要だ。若者が一定期間、国家のために無条件奉仕する制度はどうだろうか。

日本の防衛予算は規模の上で既に韓国に追い越されてしまったが、ハード面でも決して優位とは言えない。昨今の日本では研究者が武器の研究を忌避することを良しとする風潮があるからだ。

衰退を食い止め、未来においても住み心地の良い平和で安全な国であり続けるためには3つの分野だけ建て直せばよいというものではない。必要なのは現実を直視し、危機感をもって現状を変えるため果敢に挑戦することだろう>(*の小見出しは修一)

誠に正論である。福翁の指摘した「教育(人材育成、先端技術)、新聞(内外情勢の報道、分析、提言、世論形成)、軍事(戦略、戦力、装備、戦術、インテリジェンス)」を怠る国は結局、侵略され亡国の民になるか併呑されるのが大昔からの歴史であり、それは今も変わらないということだ。

塩野先生曰く「宗教は人間が自信を失った時代に肥大化する。宗教が人々を助け合うという本来の姿であり続けるべきだと思うなら、政治、経済など(インフラの)俗事が機能していなければならない。民主政が危機に陥るのは、独裁者が台頭してきたからではない。民主主義そのものに内包されていた欠陥が表面に出てきた時なのである」。

戦後の国際秩序はタガがかなりゆるんで今や共産主義独裁のプーチン・ロシアがウクライナ侵略を進めている。同じく共産主義独裁の習近平・中共も熱戦の機会をうかがっている。中共のポチである北朝鮮は核ミサイルで日米を露骨に恫喝している。

「民主主義そのものに内包されていた欠陥が表面に出てきた」世界情勢。日本はハード、ソフトの両面で「戦時」への備えができていない。全力を挙げてまずは核兵器装備、核シェルター整備を進めるべきだ。それは抑止力、外交の切り札にもなる。
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