アベイズムで危機突破!
“シーチン”修一 2.0
【雀庵の「大戦序章」86/通算518 2022/9/2/金】涼しくなり、雨が降らなかった8/30から外壁のペンキ塗りを始めた。日課の散歩の代わりで、2時間程しかできないが、天気が良ければ来週中にはとりあえず終わるだろう。
ペンキを塗りながらちらった思った、俺の人生も塗り直したい、と。「血に暴れれば角が立つ、嬢に竿させば流される、とかくこの世は面倒だ」。しかし、過去があるから今がある、「過去を肥やしに今を意義あるように生きればいいのじゃないか・・・」とも思う。
♪ソ、ソ、ソクラテスかプラトンか ニ、ニ、ニーチェかサルトルか みーんな悩んで大きくなった(大きいわ 大物よ)俺もお前も大物だ!(大物よ)・・・
1976年のサントリー・オールドのテレビCM。“焼け跡・闇市派”の野坂昭如が歌い踊って随分人気になった。小生は25歳で出版社に潜り込んだばかりで庶民向けのサントリー・レッドを愛飲していたが、上司が海外出張の土産でジョニーウォーカーのレッドやブラック(ジョニ赤、ジョニ黒、どういう訳か高級酒の代表だった)をくれたりして、やがて口が肥えてジャックダニエル、ヘネシーとかメーカーズマークなどでないと感激しない体になってしまった。
小料理屋「おそめ」のママの「お酒飲む人、花ならつぼみ、今日もサケ、サケ、明日もサケ」。因果応報、6年ほど前にアル中になって今は一滴も飲まない、飲めない(飲みたい!)が、最期には冷えた吟醸酒をおちょこで飲んで「うまいなー」と言って大往生することにしている。末期の酒で生き返って「ホント、往生際が悪い!」なんて罵倒されたりして・・・
“焼け跡・闇市派”と言えば、亭主と娘を捨てて男と駆け落ちした淫乱ドンスの“子宮作家”を思い出す。今東光に下半身封印を誓って天台宗の尼僧になり文壇に復帰、芸能人のようにファンを前に偉そうに説教していたが、亭主と娘が許したのならともかく小生は嫌悪感を持つ。下劣!(人のことは言えそうもないが・・・)
大江健三郎ら容共&反日の“戦中・戦後世代”とそのチルドレンの時代が終わって、日本を含む世界は新しい時代を迎えつつあるようだ。ざっくり言えば「共産主義独裁 VS 自由民主主義」の冷戦版が「熱戦版」になってきた。まあ露骨に言えば「反米 VS 親米」の最終戦争。国際版「天下分け目の関ケ原」。
どちらにも与したくないような国が結構多いが、彼らは中立を装い、両方の陣営から“うまい汁を吸う”という戦略のようである。風見鶏、洞ヶ峠の21世紀版。
しかし、この手の国は、熱戦が決着しても勝者と敗者の双方から「嫌な野郎、汚ねえ奴」と蔑まれるというリスクがある。もしそれなりに敬意を表される「富国強兵」の国を目指すのであれば「中立」は良い戦略ではないだろう。
「富国強兵は望まない、静かに暮らしたい、そっとしておいて」と言ったところで、強国は概ね貪欲だから容赦しない。無抵抗主義の仏教国チベットは情け容赦なく中共に併呑されてしまった。ウイグル民族、モンゴル民族も中共から激しい弾圧を受けている。弱小国と言えども旗幟鮮明を求められるから、それなりの準備と覚悟が必要だ。戦国時代・・・難しい時代である。
赤色独裁者は周辺のみならず世界革命をしないと安心できない。資本主義経済は「日進月歩の競争経済」であり、競争のない共産主義経済ではとても太刀打ちできない。世界中を赤化しないとなりたたないのが共産主義経済なのである。
共産主義国も富国強兵を目指しているが、競争の激しい最先端のハイテク分野などではどうしても後れを取る。資本主義圏では必死で研究開発し市場で勝負するのだが、共産主義国にはとてもそんな能力はない。先端技術を盗むのは当たり前、さらに武力に訴えて周辺国を強奪し富国強兵を目指すのが彼らの常套手段である。
プーチンは牙剥き出しにウクライナに咬みついている。ロシアと軍事同盟を結ぶ貪欲な習近平も、己の実績づくりのために虎視眈々と獲物の台・日を狙っている。「中国、ブータンとの係争地域で入植地建設」から。
<【ニューデリー2022/1/12 ロイター】中国が、領有権をめぐる係争が生じているブータンとの国境地域での入植地建設を加速させている。ロイターが行った人工衛星画像の分析で、2階建ての建物を含む200以上の構造物の建設が6カ所で進められていることが分かった>
ブータンは人口90万人たらずの小国。ブータンが“幸せの絶頂期”だった頃、国王は「GDPよりもGNH(国民総幸福量)を重視する」と語って世界から注目されたものだが、習近平は容赦なく嚙みついた。チベット仏教のブータンはなす術もなく、国際社会も沈黙したままだ。
昨年、アフガニスタンは米国バイデンに見捨てられて、一神教に淫したイスラム過激派ゲリラのタリバンに乗っ取られた。一神教に淫している国は珍しくないが、タリバンは今度は国家を維持・防衛する立場になったわけだ。
ゲリラ戦は自分の都合に合わせて好きな時に好きな所を攻撃できる。毛沢東は「敵が出れば引く、敵が引けば出る」ゲリラ戦術を紅軍は徹底させて勝利した。後進国の反政府組織はこの「毛沢東流ゲリラ戦」を大いに踏襲して勝ってきた。確かに効き目はある。最強の米軍もソ連軍も係争地から逃げ出した。
ゲリラ戦では、守る側は24時間365日、ありとあらゆる場所で敵対勢力からの攻撃に備えなくてはならない。内政・外政を余程厳格にしないと反乱・侵略を防げないことになる。
タリバンはゲリラ戦で政権を奪取したが、今度は守る側になり、富国&強兵を進めなければならない。因果応報かどうかはともかく、いずれも先立つものはカネである。富国強兵のためには経済・商売を盛んにし、最低でも国民が飢えないようにしなければならないが、隣国パキスタンの支援に頼ってきたガチガチのイスラーム原理主義のタリバンが金儲けという、そんな“下劣”なことをできるわけがない。
アジア・太平洋制圧を目指す中共はパキスタンを支援し、そのカネの一部がアフガニスタンのタリバンの資金源になっているだろうが、タリバン統治下の庶民には回ってこないから暮らしは日を追うほどに貧しくなる一方だ。この地獄を招致したのは愚かなバイデン米国民主党である。
パキスタンは今夏は大洪水に見舞われ資金が枯渇しているからタリバンへの支援は細るだろう。アフガン国民は今では生活苦に喘いでおり、国連が人道支援したところでタリバンが猫ババするだけだから国民は飢餓地獄に陥りそう。中共はタリバンとの関係を強めるチャンスだと支援するだろうが、それも国民を助けることにはなりそうもない。気の毒ながらタリバン政権が続く限り国民の地獄は続くのだろう。
弱肉強食は世の倣い・・・アフガンのように、あるいはウクライナのようになりたくなかったら平時から国家・国民が危機意識を持ち、自主独立の「自立」に努めなければならない。経済力を強靭化するのは当然だが、軍事力の強化も怠ってはならないということだ。
軍事・国防力のキモは「攻撃力は最大の防御力」であるということ。自前で軍事力を強化するか、同盟を組むかしかないが、今のG20の先進諸国はほとんどが何らかの軍事同盟に参加しているのではないか。大きいのでは米欧諸国などの北大西洋条約機構(NATO)、中露などの上海協力機構などがある。「自前で軍事力を強化」すればカネがかかり過ぎるのだ。
アジア・太平洋制覇を目指す習近平・中共は今年からプーチン・ロシアとの軍事協力、軍事行動を一気に強めているが、wowKrea 2022/8/26「中国、ロシア主催の軍事演習に参加 『史上初』陸・海・空軍を全て派遣」と、こう報じている。
<中国の官営英字紙“グローバルタイムズ”は8月26日「中国は30日からロシアで開かれる軍事演習に、史上初めて陸・海・空軍の兵力を同時に派遣する」と報道した。
中国国防省の報道官は前日の記者会見で「中露軍事協力計画と合意に基づき、人民解放軍は“ボストーク(東方)2022”演習に参加するため、一部の兵力をロシアに派遣した」と明らかにした。
中国の軍事専門家である宋忠平氏は同紙に「ロシアが主催する単一演習に、中国の陸・海・空軍が同時に参加するのは今回が初めてで、中露軍事協力の持続的な深化を示すものだ」とし「中国とロシアには各自の強みがあるため、互いに学ぶことだろう」と語った>
世界を敵に回している中露は結束を強め、威嚇と挑発を強めている。自由民主陣営はロシアの侵略と戦っているウクライナを「明日は我が身」と危機感をもって全力で支援し続けなければならないが、安倍氏亡き後の日本はリーダー不在のようで小生はいささか不安である。
グラント F.ニューシャム日本戦略研究フォーラム(JFSS)上席研究員・元米海兵隊大佐が習近平・中共と戦う法輪功系メディアNTD(唐人網)2022/7/12のインタビュー「安倍元総理が日本に残した影響」で安倍氏の功績を語っている。以下抜粋。
<――安倍元総理の暗殺は、日本だけでなく、台湾さらにはインド太平洋でどのような意味をもたらすか
安倍元総理は、日本への脅威を無視した愚かな平和主義から日本を立ち直らせた、という点で称賛に値します。日本だけでなく、この地域の自由主義国家を立ち直らせたのは彼なのです。
退任後も、日本の強力な国防、自由で開かれたインド太平洋、つまり自由な国々が集まって自国の利益を守り、地域の繁栄を可能にすることをたゆまず推進していました。また、日米同盟を強く支持し、台湾の支持者でもありました。
――安倍氏は 、特に中国に対して何をしたのか
彼は一連の活動を始めました。日本の国防力、自衛力、理想を守る力を向上させる活動です。まず、10年にわたる日本の防衛費削減を覆しました。彼は、わずかでも毎年増加させました。これは大きな変化でした。いわゆる「集団的自衛権」に関する法律の解釈を変えたのです。
日本の官僚や政治家は、この(防衛費抑制という)概念のため、長年にわたって自国を締め付けてきました。国防力を高めるという当たり前のことさえ、できませんでした。安倍氏は、この状況を変えたのです。
現在、日本の自衛隊は全域で実戦訓練を行っていますし、他の国々と協力しています。このようなことは、以前は全くありませんでした。政治家や評論家たちが反対する中で、彼はそれを押し通しました。とても勇気の要ることでした。
また「日米防衛協力のための指針(ガイドライン)」を変えさせ、米国側と折り合いをつけることに成功しました。ですから現在 、日本は同盟国として米軍を実際に支援できるようになったのです。変更前は、実際の支援はできない状況でした。
さらに、世界中に出かけていくようになり、日本のために発言しました。日本の政治家や首相は伝統的に物静かで、多くの国を訪れることはありませんでした。しかし、彼はあちこちに出かけ、民主主義の理想を訴えたのです。
さらに、日米豪印の協力枠組み「クアッド」は彼の功績です。現在は非公式な防衛グループですが、2006年に彼が最初に就任した時に軌道に乗せた発想でした。これは評価に値します。「自由で開かれたインド太平洋」という表現は、彼の政権で生まれたものです。
また、トランプ大統領の当選直前に米国がTPP(環太平洋パートナーシップ協定)から離脱した後も、彼はその構想を継続していきました。それは経済的にも政治的にも重要なことでした」
――この勢いは、安倍元総理が亡くなっても続いていくか
そう思います。日本の政治家、自衛隊の間でさえ(アベイズムは)かなり定着していると思います。一般市民全体に定着しています(浸透しつつあります?)。興味深いことに、日本の一般市民は、ほとんどの政治家よりも外交問題に対して優れたセンスを持っている(人が多い)と思います。彼らは、国家が直面しているリスクを理解しています。
一般市民にとって、日本が防衛力を高め、米国との協力関係を向上することは理に叶うことなのです。(安倍氏の悲劇に際して)このような表現はしたくありませんが(日本の)大きな転換点になると思います。
日本に滞在したことのある人なら分かると思いますが、今の日本は10年前とは大きく変わっています。第2次世界大戦の終焉以来、これほど良い振る舞いと、強い責任感を持つ国は他にありません。地域そして世界にとって(日本は)大きなプラスだと言えるでしょう>
安倍氏支持の小生としては“嬉し恥ずかし”の気分だが、安倍氏には確固とした政治哲学「アベイズム」があった。状況を見ながら一歩一歩慎重に駒を進め、猪突猛進吶喊小僧の小生から見ればイライラさせられる場面もあったが、着実に「日本を取り戻」していった。歴史に名を遺す稀代の政治家だった。
日本に限らず、為政者と国民に「国家運営哲学」というような基礎的思考がないと一流国家にはなれないような気がする。「面白おかしく好き勝手に生きてどこが悪い?!」と反発されるだろうが、国家という「土台」の上で我々は生きているのであり、土台が脆弱では中露北のような「暴力団的戦狼侵略国家」による侵略攻撃を抑止も撃退もできないだろう。
共産主義独裁国家による侵略戦争で負けて日本の「土台」が崩れれば「国破れて山河在り」、面白おかしく生きるどころか奴隷にされ、逆らえば殺される。「雪の国境越え 愛と逃亡の果て」、女優岡田嘉子と日共党員の杉本良吉の樺太国境越え、着いたところは天国どころか「この世の地獄」。
歴史から学ばない、今の世界も知らない、知りたくもない、「いいじゃないの幸せならば」・・・これは人畜無害だが、立憲共産党みたいに、この期に及んで自由世界で自由を謳歌しながら共産主義独裁を理想とするような「自称リベラル≒中露北支持者」は実に多い。
彼らの多くはおそらくマルクス流「共産主義=暴力革命=一党独裁」を学んだことはなく、「弱者と自然に優しい地球市民主義」くらいの認識しかないのだろう。赤色革命を目指す少数の確信犯的ワルに引率されている暗愚の群、それが自称リベラルの実態ではないか。
彼らにつける薬はない。彼らは有事になれば「我らの内なる敵」になる。立憲共産党は斜陽だが、あらゆる組織に根を張っているから油断大敵だ。東京都武蔵野市はアカ(朝日記者の娘?)に乗っ取られて「文革」真っ盛りだ。気を緩めることなく言論戦・選挙戦で駆除すべし。
・・・・・・・・・・・・・・
目安箱:ishiifam@minos.ocn.ne.jp
https://blog.goo.ne.jp/annegoftotopapa4646
https://note.com/gifted_hawk281/n/n9b3c7f4231f9
https://www.facebook.com/shuichi.ishii.14
まぐまぐID 0001690154「必殺クロスカウンター」
“シーチン”修一 2.0
【雀庵の「大戦序章」86/通算518 2022/9/2/金】涼しくなり、雨が降らなかった8/30から外壁のペンキ塗りを始めた。日課の散歩の代わりで、2時間程しかできないが、天気が良ければ来週中にはとりあえず終わるだろう。
ペンキを塗りながらちらった思った、俺の人生も塗り直したい、と。「血に暴れれば角が立つ、嬢に竿させば流される、とかくこの世は面倒だ」。しかし、過去があるから今がある、「過去を肥やしに今を意義あるように生きればいいのじゃないか・・・」とも思う。
♪ソ、ソ、ソクラテスかプラトンか ニ、ニ、ニーチェかサルトルか みーんな悩んで大きくなった(大きいわ 大物よ)俺もお前も大物だ!(大物よ)・・・
1976年のサントリー・オールドのテレビCM。“焼け跡・闇市派”の野坂昭如が歌い踊って随分人気になった。小生は25歳で出版社に潜り込んだばかりで庶民向けのサントリー・レッドを愛飲していたが、上司が海外出張の土産でジョニーウォーカーのレッドやブラック(ジョニ赤、ジョニ黒、どういう訳か高級酒の代表だった)をくれたりして、やがて口が肥えてジャックダニエル、ヘネシーとかメーカーズマークなどでないと感激しない体になってしまった。
小料理屋「おそめ」のママの「お酒飲む人、花ならつぼみ、今日もサケ、サケ、明日もサケ」。因果応報、6年ほど前にアル中になって今は一滴も飲まない、飲めない(飲みたい!)が、最期には冷えた吟醸酒をおちょこで飲んで「うまいなー」と言って大往生することにしている。末期の酒で生き返って「ホント、往生際が悪い!」なんて罵倒されたりして・・・
“焼け跡・闇市派”と言えば、亭主と娘を捨てて男と駆け落ちした淫乱ドンスの“子宮作家”を思い出す。今東光に下半身封印を誓って天台宗の尼僧になり文壇に復帰、芸能人のようにファンを前に偉そうに説教していたが、亭主と娘が許したのならともかく小生は嫌悪感を持つ。下劣!(人のことは言えそうもないが・・・)
大江健三郎ら容共&反日の“戦中・戦後世代”とそのチルドレンの時代が終わって、日本を含む世界は新しい時代を迎えつつあるようだ。ざっくり言えば「共産主義独裁 VS 自由民主主義」の冷戦版が「熱戦版」になってきた。まあ露骨に言えば「反米 VS 親米」の最終戦争。国際版「天下分け目の関ケ原」。
どちらにも与したくないような国が結構多いが、彼らは中立を装い、両方の陣営から“うまい汁を吸う”という戦略のようである。風見鶏、洞ヶ峠の21世紀版。
しかし、この手の国は、熱戦が決着しても勝者と敗者の双方から「嫌な野郎、汚ねえ奴」と蔑まれるというリスクがある。もしそれなりに敬意を表される「富国強兵」の国を目指すのであれば「中立」は良い戦略ではないだろう。
「富国強兵は望まない、静かに暮らしたい、そっとしておいて」と言ったところで、強国は概ね貪欲だから容赦しない。無抵抗主義の仏教国チベットは情け容赦なく中共に併呑されてしまった。ウイグル民族、モンゴル民族も中共から激しい弾圧を受けている。弱小国と言えども旗幟鮮明を求められるから、それなりの準備と覚悟が必要だ。戦国時代・・・難しい時代である。
赤色独裁者は周辺のみならず世界革命をしないと安心できない。資本主義経済は「日進月歩の競争経済」であり、競争のない共産主義経済ではとても太刀打ちできない。世界中を赤化しないとなりたたないのが共産主義経済なのである。
共産主義国も富国強兵を目指しているが、競争の激しい最先端のハイテク分野などではどうしても後れを取る。資本主義圏では必死で研究開発し市場で勝負するのだが、共産主義国にはとてもそんな能力はない。先端技術を盗むのは当たり前、さらに武力に訴えて周辺国を強奪し富国強兵を目指すのが彼らの常套手段である。
プーチンは牙剥き出しにウクライナに咬みついている。ロシアと軍事同盟を結ぶ貪欲な習近平も、己の実績づくりのために虎視眈々と獲物の台・日を狙っている。「中国、ブータンとの係争地域で入植地建設」から。
<【ニューデリー2022/1/12 ロイター】中国が、領有権をめぐる係争が生じているブータンとの国境地域での入植地建設を加速させている。ロイターが行った人工衛星画像の分析で、2階建ての建物を含む200以上の構造物の建設が6カ所で進められていることが分かった>
ブータンは人口90万人たらずの小国。ブータンが“幸せの絶頂期”だった頃、国王は「GDPよりもGNH(国民総幸福量)を重視する」と語って世界から注目されたものだが、習近平は容赦なく嚙みついた。チベット仏教のブータンはなす術もなく、国際社会も沈黙したままだ。
昨年、アフガニスタンは米国バイデンに見捨てられて、一神教に淫したイスラム過激派ゲリラのタリバンに乗っ取られた。一神教に淫している国は珍しくないが、タリバンは今度は国家を維持・防衛する立場になったわけだ。
ゲリラ戦は自分の都合に合わせて好きな時に好きな所を攻撃できる。毛沢東は「敵が出れば引く、敵が引けば出る」ゲリラ戦術を紅軍は徹底させて勝利した。後進国の反政府組織はこの「毛沢東流ゲリラ戦」を大いに踏襲して勝ってきた。確かに効き目はある。最強の米軍もソ連軍も係争地から逃げ出した。
ゲリラ戦では、守る側は24時間365日、ありとあらゆる場所で敵対勢力からの攻撃に備えなくてはならない。内政・外政を余程厳格にしないと反乱・侵略を防げないことになる。
タリバンはゲリラ戦で政権を奪取したが、今度は守る側になり、富国&強兵を進めなければならない。因果応報かどうかはともかく、いずれも先立つものはカネである。富国強兵のためには経済・商売を盛んにし、最低でも国民が飢えないようにしなければならないが、隣国パキスタンの支援に頼ってきたガチガチのイスラーム原理主義のタリバンが金儲けという、そんな“下劣”なことをできるわけがない。
アジア・太平洋制圧を目指す中共はパキスタンを支援し、そのカネの一部がアフガニスタンのタリバンの資金源になっているだろうが、タリバン統治下の庶民には回ってこないから暮らしは日を追うほどに貧しくなる一方だ。この地獄を招致したのは愚かなバイデン米国民主党である。
パキスタンは今夏は大洪水に見舞われ資金が枯渇しているからタリバンへの支援は細るだろう。アフガン国民は今では生活苦に喘いでおり、国連が人道支援したところでタリバンが猫ババするだけだから国民は飢餓地獄に陥りそう。中共はタリバンとの関係を強めるチャンスだと支援するだろうが、それも国民を助けることにはなりそうもない。気の毒ながらタリバン政権が続く限り国民の地獄は続くのだろう。
弱肉強食は世の倣い・・・アフガンのように、あるいはウクライナのようになりたくなかったら平時から国家・国民が危機意識を持ち、自主独立の「自立」に努めなければならない。経済力を強靭化するのは当然だが、軍事力の強化も怠ってはならないということだ。
軍事・国防力のキモは「攻撃力は最大の防御力」であるということ。自前で軍事力を強化するか、同盟を組むかしかないが、今のG20の先進諸国はほとんどが何らかの軍事同盟に参加しているのではないか。大きいのでは米欧諸国などの北大西洋条約機構(NATO)、中露などの上海協力機構などがある。「自前で軍事力を強化」すればカネがかかり過ぎるのだ。
アジア・太平洋制覇を目指す習近平・中共は今年からプーチン・ロシアとの軍事協力、軍事行動を一気に強めているが、wowKrea 2022/8/26「中国、ロシア主催の軍事演習に参加 『史上初』陸・海・空軍を全て派遣」と、こう報じている。
<中国の官営英字紙“グローバルタイムズ”は8月26日「中国は30日からロシアで開かれる軍事演習に、史上初めて陸・海・空軍の兵力を同時に派遣する」と報道した。
中国国防省の報道官は前日の記者会見で「中露軍事協力計画と合意に基づき、人民解放軍は“ボストーク(東方)2022”演習に参加するため、一部の兵力をロシアに派遣した」と明らかにした。
中国の軍事専門家である宋忠平氏は同紙に「ロシアが主催する単一演習に、中国の陸・海・空軍が同時に参加するのは今回が初めてで、中露軍事協力の持続的な深化を示すものだ」とし「中国とロシアには各自の強みがあるため、互いに学ぶことだろう」と語った>
世界を敵に回している中露は結束を強め、威嚇と挑発を強めている。自由民主陣営はロシアの侵略と戦っているウクライナを「明日は我が身」と危機感をもって全力で支援し続けなければならないが、安倍氏亡き後の日本はリーダー不在のようで小生はいささか不安である。
グラント F.ニューシャム日本戦略研究フォーラム(JFSS)上席研究員・元米海兵隊大佐が習近平・中共と戦う法輪功系メディアNTD(唐人網)2022/7/12のインタビュー「安倍元総理が日本に残した影響」で安倍氏の功績を語っている。以下抜粋。
<――安倍元総理の暗殺は、日本だけでなく、台湾さらにはインド太平洋でどのような意味をもたらすか
安倍元総理は、日本への脅威を無視した愚かな平和主義から日本を立ち直らせた、という点で称賛に値します。日本だけでなく、この地域の自由主義国家を立ち直らせたのは彼なのです。
退任後も、日本の強力な国防、自由で開かれたインド太平洋、つまり自由な国々が集まって自国の利益を守り、地域の繁栄を可能にすることをたゆまず推進していました。また、日米同盟を強く支持し、台湾の支持者でもありました。
――安倍氏は 、特に中国に対して何をしたのか
彼は一連の活動を始めました。日本の国防力、自衛力、理想を守る力を向上させる活動です。まず、10年にわたる日本の防衛費削減を覆しました。彼は、わずかでも毎年増加させました。これは大きな変化でした。いわゆる「集団的自衛権」に関する法律の解釈を変えたのです。
日本の官僚や政治家は、この(防衛費抑制という)概念のため、長年にわたって自国を締め付けてきました。国防力を高めるという当たり前のことさえ、できませんでした。安倍氏は、この状況を変えたのです。
現在、日本の自衛隊は全域で実戦訓練を行っていますし、他の国々と協力しています。このようなことは、以前は全くありませんでした。政治家や評論家たちが反対する中で、彼はそれを押し通しました。とても勇気の要ることでした。
また「日米防衛協力のための指針(ガイドライン)」を変えさせ、米国側と折り合いをつけることに成功しました。ですから現在 、日本は同盟国として米軍を実際に支援できるようになったのです。変更前は、実際の支援はできない状況でした。
さらに、世界中に出かけていくようになり、日本のために発言しました。日本の政治家や首相は伝統的に物静かで、多くの国を訪れることはありませんでした。しかし、彼はあちこちに出かけ、民主主義の理想を訴えたのです。
さらに、日米豪印の協力枠組み「クアッド」は彼の功績です。現在は非公式な防衛グループですが、2006年に彼が最初に就任した時に軌道に乗せた発想でした。これは評価に値します。「自由で開かれたインド太平洋」という表現は、彼の政権で生まれたものです。
また、トランプ大統領の当選直前に米国がTPP(環太平洋パートナーシップ協定)から離脱した後も、彼はその構想を継続していきました。それは経済的にも政治的にも重要なことでした」
――この勢いは、安倍元総理が亡くなっても続いていくか
そう思います。日本の政治家、自衛隊の間でさえ(アベイズムは)かなり定着していると思います。一般市民全体に定着しています(浸透しつつあります?)。興味深いことに、日本の一般市民は、ほとんどの政治家よりも外交問題に対して優れたセンスを持っている(人が多い)と思います。彼らは、国家が直面しているリスクを理解しています。
一般市民にとって、日本が防衛力を高め、米国との協力関係を向上することは理に叶うことなのです。(安倍氏の悲劇に際して)このような表現はしたくありませんが(日本の)大きな転換点になると思います。
日本に滞在したことのある人なら分かると思いますが、今の日本は10年前とは大きく変わっています。第2次世界大戦の終焉以来、これほど良い振る舞いと、強い責任感を持つ国は他にありません。地域そして世界にとって(日本は)大きなプラスだと言えるでしょう>
安倍氏支持の小生としては“嬉し恥ずかし”の気分だが、安倍氏には確固とした政治哲学「アベイズム」があった。状況を見ながら一歩一歩慎重に駒を進め、猪突猛進吶喊小僧の小生から見ればイライラさせられる場面もあったが、着実に「日本を取り戻」していった。歴史に名を遺す稀代の政治家だった。
日本に限らず、為政者と国民に「国家運営哲学」というような基礎的思考がないと一流国家にはなれないような気がする。「面白おかしく好き勝手に生きてどこが悪い?!」と反発されるだろうが、国家という「土台」の上で我々は生きているのであり、土台が脆弱では中露北のような「暴力団的戦狼侵略国家」による侵略攻撃を抑止も撃退もできないだろう。
共産主義独裁国家による侵略戦争で負けて日本の「土台」が崩れれば「国破れて山河在り」、面白おかしく生きるどころか奴隷にされ、逆らえば殺される。「雪の国境越え 愛と逃亡の果て」、女優岡田嘉子と日共党員の杉本良吉の樺太国境越え、着いたところは天国どころか「この世の地獄」。
歴史から学ばない、今の世界も知らない、知りたくもない、「いいじゃないの幸せならば」・・・これは人畜無害だが、立憲共産党みたいに、この期に及んで自由世界で自由を謳歌しながら共産主義独裁を理想とするような「自称リベラル≒中露北支持者」は実に多い。
彼らの多くはおそらくマルクス流「共産主義=暴力革命=一党独裁」を学んだことはなく、「弱者と自然に優しい地球市民主義」くらいの認識しかないのだろう。赤色革命を目指す少数の確信犯的ワルに引率されている暗愚の群、それが自称リベラルの実態ではないか。
彼らにつける薬はない。彼らは有事になれば「我らの内なる敵」になる。立憲共産党は斜陽だが、あらゆる組織に根を張っているから油断大敵だ。東京都武蔵野市はアカ(朝日記者の娘?)に乗っ取られて「文革」真っ盛りだ。気を緩めることなく言論戦・選挙戦で駆除すべし。
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目安箱:ishiifam@minos.ocn.ne.jp
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