gooブログはじめました!

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

習近平は「赤い星」を目指す

2022-08-19 05:30:36 | 戦争
習近平は「赤い星」を目指す
“シーチン”修一 2.0

【雀庵の「大戦序章」82/通算514 2022/8/19/金】8/16の送り火を子供3人、孫5人、小生夫婦の10人で賑やかに済ませてお盆明け。亡き父母も安心してあの世へ戻ったろう。

今年のお盆は「我が家でキャンプ!」ということで、ベランダでBBQ、室内にテントまで張って焼き肉の臭いが充満、まさしくキャンプ場のバンガローみたいになった。上は42歳の長女から下は4歳の孫娘までがハシャギまくって、凄い迫力。若さに圧倒される。いやはやヂイヂにとっては刺激的で、何もしないのに疲れてしまった。

一夜明けて、いつもの日常、つまり戦場に戻った気分だ。敵を罵倒しまくるという殺伐としたリアルの世界・・・他者から見ればバーチャルの妄想世界?で中露朝を殲滅する戦いを再開するのである。イザ戦わん、イザ! 立つんだ、ジョー!

夏彦翁曰く「人みな飾ってモノを言う」。小生なら嫌な奴を「飾らないモード」で罵倒するときはこんな具合だな。

「あいつ、トンデモ野郎、箸にも棒にも掛からないクズどころか、足を引っ張る下司、ロクでもない奴だ。それでいてプライドは高くて、自分では頭がいいと思っているんだからどうしようもないね。最低。いない方がいい。ああいうのは人類の敵だな。殺処分した方がいいんでね、保健所に電話して引き取ってもらったらいい。

大卒だって言うけれど知性のカケラもありゃしない。大学で何やってたんだって聞いたら、ゴルフと麻雀、映画だと。暴れまくっていた俺より健康かも知れないけど、学問とか知性とか、カケラもありゃしない。軽佻浮薄のおべんちゃら、まるで幇間。こんなバカと仕事をするなんて俺は嫌だね」

本音はそうであっても、満座の中でこんな“正論”は言えやしないから、気の置けない同僚や先輩と飲んでいる時にはオブラートにくるんでチョロチョロと言うくらいだったけれど・・・大体、そんな話では酒がまずくなるぜ、「おねえさん、ダラ燗で2、3本!」。

「人みな飾ってモノを言う」、記者とか識者の書く記事、論稿も露骨な表現は避ける。“オブラート糖衣錠式表現法”が普通だ。「バカ」「キ〇ガイ」「クズ」なんていう言葉を使うと訴訟沙汰になりかねない。日弁連はアカの巣窟、法匪みたい。国際勝共連合を運営する統一教会もまるで銭ゲバナンミョーそっくり、小生はがっかりした・・・

そう言えば韓国在住の産経・黒田勝弘氏によると「旧統一教会は韓国系だが信徒数は韓国(約30万)より日本(約60万)の方が多い。宗教事情でいえば逆に韓国にも日本系が進出していて、古くは天理教、新しいところでは創価学会がそうだ。特に創価学会は信徒数160万(2018年、韓国政府統計)に上る」(産経8/6)

カネ、カネ、カネ・・・人間はカネが好きだが、私欲が高じると人生を誤るのではないか。ほどほどにしないと晩年になってお縄を頂戴したりする。

独裁統治は建国初期には概ね必要だが、熱気が冷めてくると私利私欲の利権の温床になりやすい。人間の性(さが)のようで、それを抑制するのが民主主義というシステムなのだろう。

チャーチル曰く「民主主義は最悪の政治といえる。これまで試みられてきた、民主主義以外の全ての政治体制を除けばだが」。民主主義はろくでもないが、それ以上のマシな統治法が今のところないのだからしようがない、ということだろう。まあ、そのようだ。「普通選挙の功罪」、そのうち書いてみよう。

「人みな飾ってモノを言う」、独裁国家を近年では「権威主義国家」なんて言う。変な言葉だが、WIKIによると、

<権威主義(Authoritarianism)とは、権威をたてにとって思考・行動したり、権威に対して盲目的に服従したりする個人や社会組織の態度を指す。政治学においては、権力を元首または政治組織が独占して統治を行う政治思想や政治体制のことである。

全体主義よりも穏健な体制、あるいは非民主主義の総称として独裁政治・専制政治・神権政治を含めた用語として使用されている。

権威主義的な統治の下では、国や地域における政治権力が一人または複数の指導者に集中しており、その指導者は典型的には選挙されず、排他的で責任を負わない恣意的な権力を持つ。

政治学上の用法では、権威主義体制を民主主義体制と全体主義体制の中間とする立場や、権威主義体制は非民主的な体制の総称として独裁・専制・全体主義などを含むとする立場などがある>

つまり全然根付いていない、定義がアイマイな言葉だ。新しい物好きな記者や論者は「権威主義」とか「専制主義」という言葉をやたらと使いたがるが、小生には軽佻浮薄な言葉に見える。

習近平・中共は昨年あたりから「我が国には我が国の民主主義がある」なんぞと言い出しているが、白を黒、黒を白というのは昔から共産主義者の常套手段だ。こういうマヤカシがいつまで通るのか・・・マスコミは中共を「個人独裁」「一党独裁」となぜ言わぬのか!と小生は思うのだが、NHKは報復(取材拒否)を恐れて中共が反発する表現は自主規制しているそうだ。民放も新聞も似たようなものだろう。忖度野郎、下司みたいなメディアが多過ぎる。

在日中国人ライター・馬克我(マー・クウォー、少数民族)氏の「中国の若者たちはアメリカの『ゴミ』の向こうに何を見たのか 反米プロパガンダに反感を抱く『打口』世代」JBプレス2022/8/16から。

<1980年代、改革開放政策により中国は再び門戸を開き、大量の海外文化がどっと流れ込んだ。中国共産党政府はこの状態を受け入れる一方で、注意深く統制を行ってきた。

例えば、海外のテレビ番組もかつては中国に入ってきたが、中国共産党が認めない内容を放送するとすぐさま中止された(詳細は本コラム「日本のアニメを見て育った中国『改革開放』世代の嘆きと絶望」を参照)。ハリウッド映画も中国で上映するには厳しい検閲を受けなければならず、輸出映画本数も制限されている。

しかし、中国共産党政府も全てを統制できるわけではない。かつて、彼らが思いもよらないところで、アメリカのある文化製品が絶えず中国に入ってきていたのだ。

【アメリカの廃プラスチックに埋もれていた「宝物」】2018年初頭、中国は新しい輸入規制を施行し、廃プラスチックを含む24種類の固形廃棄物の輸入を中止した。

長い間、主に先進国から輸入したゴミは、中国製造業の低コスト原材料の源であった。十数年前、私は温州にある企業を見学し、海外から輸入された廃プラが洗浄、加熱、成型を経て、最終的にスニーカーの部品になるという全工程を見たことがある。

廃プラの輸入禁止は、当時ただの経済ニュースにすぎなかった。しかし、一部の中国人からすると、そこには海外の特別な文化の波及に関する歴史が隠されていた。

中国は80年代から海外の廃プラの輸入を開始した。90年代初めには、廃プラの中にアメリカで売れ残った音楽製品が含まれるようになった。初めは全てカセットテープだったが、その後、CDが多くなっていった。アメリカから輸入したカセットテープはケースの1箇所に切り込みを入れられ、中のテープは切断されていた。CDには5ミリほどの小さな丸い穴が開けられていた。

これらの廃プラは、通常、広州と廈門(アモイ)、汕頭(スワトウ)の税関を通過して上陸した。一時は工業原材料として使用されていたが、その音楽価値に気付いた人がいたのだろう。カセットテープはケースを分解し、切れたテープをセロハンテープでつなげれば、命を吹き返す。CDは、穴が空いた部分の1~2曲が聞けないだけである。徐々に多くの人がこのようなカセットテープやCDの音楽を聴くようになり、これらは「打口(ダーコウ、「穴あき」という意)」と呼ばれた。

【「打口」によって開かれた音楽の世界】90年代中期、私は中国西部の都市で中学時代を過ごした。海岸から2000キロ以上離れた場所にも「打口」は入ってきており、路上では若者が「打口」のカセットテープを並べて売っていた。

アメリカで売れ残ったカセットなので、タイムラグがかなりあった。最初は、ビートルズ、ドアーズ、ボブ・ディラン、ピンク・フロイド、ローリング・ストーンズ、イーグルス等といった60~70年代の音楽が入ってきて、その後、ガンズ・アンド・ローゼズ、ニルヴァーナ、レディオヘッドなど80~90年代のロックも徐々に露店に並んだ。

こうした人気ロックアーティストのほか、クラシックや日本のポップスなども出回り、「打口」は60年代から2010年くらいまでの間にアメリカで発売された全ての音楽ジャンルをカバーしていた。

私がよく通った「打口」の店は、当時1つのカセットテープを5元(現在のレートだと約100円)で販売していた。毎月広州まで買い付けに行っていた店主によると、広州の卸売商は、大量の廃プラが堆積する港の倉庫の中から「打口」を選び、その代金は重さで決まっていたという。

これらの音楽製品は中国のあらゆる都市に浸透し、徐々に「音楽好き」の巨大な集団が出現するようになった。最初にこの層に目を付けたのは、中国の海賊版業者だ。彼らは洋楽に詳しい人物にコンタクトを取り、当時流行っていたアルバム(全てCD)を大量にコピーして販売した。海賊版の価格は、3枚で10元(約200円)。これにより海外の音楽を聴くコストはさらに安くなり、ロックファンがますます拡大していった。

【廃プラスチックがもたらした反骨精神】「打口」世代の成長に伴い、中国でも、『非音楽』『自由音楽』『我愛揺〇楽(I Love Rock、〇は日本にない文字)』といったロック好きのための雑誌が登場した。これらの雑誌は、単に音楽を紹介するだけでなく、音楽批評の中で社会問題に対する批判を織り交ぜたり、民主や自由等の価値観に関しても言及した。

『我愛揺〇楽』の発行部数は一時期、毎号10万部を超えていた。個人的な感覚だが、中学から大学に至るまで「打口」音楽を熱心に聞いていた人は、同級生全体の10分の1を占めていたと思う。

「打口」世代は、西側の音楽と価値観の影響を深く受け、のちにミュージシャンとなった一部の人々もこの精神を引き継いだ。例えば、ピンク・フロイド好きな李志(リー・ジー)は、『広場』という楽曲で、天安門事件で亡くなった人を偲んだ。

ボブ・ディランを愛する周雲蓬(ジョウ・ユンポン)は、『中国孩子(中国の子)』という楽曲で、1994年に新疆ウイグル自治区で発生した火災を歌った。当時、現地の教育機関の高官が、礼堂で小・中学生の出し物を観ていた際に火災が発生。誰かが「まずリーダーを先に!」と叫び、高官たちは真っ先に現場を離れたが、288人の生徒が逃げ遅れ、命を落としてしまったという事件だ。

両者は共に中国で著名なシンガーソングライターだが、このような楽曲を制作したことで音楽活動が長期的に制限されるという大きな代償を払った。

【政府の反米プロパガンダに反感を抱く「打口」世代】2006年頃、中国ではMP3プレイヤー等のデジタル音楽の視聴スタイルが徐々に広がりはじめ、多くの音楽サイトが出現した。CDなどを買わずに、デバイス画面上のボタンをいくつかクリックするだけで音楽が聴ける時代になった。

音楽好きからすると非常に便利になったように見えるが、一方で中国共産党政府も管理しやすくなった。90年代より続いた、アメリカのゴミがもたらした「自由に音楽を聴く」という環境は、終わりを迎えたのだ。2014年前後、習近平政権発足から間もなく、ロックを紹介する中国の雑誌も全て休刊となり、今は電子版ですら存在していない。

ここ最近、中国人は多くの問題において意見が分裂する。例えばアメリカに関しては、中国共産党政府のプロパガンダにより、大部分の人がアメリカは世界平和における最大の脅威であり、中国最大の敵であると認識している。

今回、ナンシー・ペロシ米下院議長が台湾を訪問したことにより、中国共産党政府はアメリカ脅威論のプロバガンダをさらに強化し、中国人がアメリカを憎むよう扇動している。

しかし、中国にいる私の友人に意見を聞いてみると、多くの友人が反米プロバガンダに対し反感を抱いている。面白いことに、これら友人のうち大部分がかつての「打口」世代であり、同時に日本のマンガ・アニメを好んで見ていた世代だ(本コラム「日本のアニメを見て育った中国『改革開放』世代の嘆きと絶望」を参照)。

彼らは幼少期の頃からアメリカ文化や日本文化に慣れ親しみ、好感を抱いている。70年代中期~90年代初めに生まれた彼らは、現在30~50歳であり、まさに中国社会を支える中核世代と言える。彼らは自分の考えを持っており、中国共産党のプロパガンダに服従しない揺るぎない強い心を持っている。

遺憾なことに、習近平政権発足以来、海外の文化コンテンツは厳しく統制され、中国の門戸は再び閉められている。もしこのまま十数年の間に変革が起こらなければ、反骨の「打口」世代は年老いていき、中国社会に大きな反対勢力が現れることはおそらくないだろう>(以上)

中国では、男はマンションを用意しないと結婚する資格を得られないのだという。武漢肺炎もあって経済がピークを終え“中進国の罠”で低迷あるいは下降する中国で所帯を持つにはハードルが高くなるばかりだろう。若者は明るい未来を描けない。

そのためだろう、近年「寝そべり族」という「無理して結婚することはない」とか、「自分の代で家系は終わりになる“最後の世代”でいい」という若者が増えているようだ。上述の「打口」もそういう世代だろう。

♪「三畳一間の小さな下宿」「狭いながらも楽しい我が家」・・・日本なら貧しくても温かい愛の巣があった、その夢を多くの人が持てた時代があった。今は生涯未婚率が男23.4%、女14.1%と高くなっている(国立社会保障・人口問題研究所/2021年度版「50歳時の未婚割合」)。

それが20年後の2040年には男29.5%、女18.7%になり、男の3人に1人、女の5人に1人が未婚になるという(内閣府「少子化社会対策白書」)。

総務省「令和3年労働力調査年報」によると、 2021年の労働人口(15歳以上人口のうち、就業者と完全失業者=職安に通う就業希望者を合わせた人口)は、年平均6860万人で前年比8万人減少し、2年連続の減少になった。

結婚しない人が増え、結婚しても子供を儲けないとか少子化も進み、結果的に労働人口も減る、その一方で福祉のバラマキが進む、現役を引退した老人は手厚い医療で長生きする・・・これでは国力の強靭化どころか、衰退するばかりではないか。中露北同様に日本などG7諸国なども明るい未来を描けないようだ。

トウ小平の「改革開放」による資本主義的経済発展政策は、毛沢東流共産主義への復帰を目指す習近平によってほぼ潰された。しかし、それに反発する勢力は「打口」世代や李克強派(共青団派)、江沢民派(上海閥)など少なくないだろう。

習近平は権力を固めるために台日侵略戦争を必要としている。秋の党大会前に台日を屈服させ、毛沢東と並ぶ偉大なる「中国の赤い星」になるのが“習近平の夢”なのだ。さらにアジア、インド、太平洋へ「偉大なる道」を進み、制覇し、歴史に名を刻む壮大な世界帝国を目指しているだろう。

“習近平の夢”は世界の悪夢だ。ただ、習近平が夢を実現するためには弱点が多過ぎる。最大の弱みは、紅軍には内戦や小規模の戦争経験はあっても、近現代の本格的な戦争経験が全くないことだ。長くなるから、それはまたの機会に紹介する。同志諸君、「戦」の一字を忘れることなかれ。
・・・・・・・・・・・・・・
目安箱:ishiifam@minos.ocn.ne.jp
https://blog.goo.ne.jp/annegoftotopapa4646
https://note.com/gifted_hawk281/n/n9b3c7f4231f9
https://www.facebook.com/shuichi.ishii.14
まぐまぐID 0001690154「必殺クロスカウンター」