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雀庵の「常在戦場/105 「習近平・中共は五輪後に立つ!」

2021-11-01 14:17:39 | 日記
雀庵の「常在戦場/105 「習近平・中共は五輪後に立つ!」
“シーチン”修一 2.0


【Anne G. of Red Gables/385(2021/11/1/月】衆院選2021、日経「自民単独で絶対安定多数 立民は議席減、共闘不発」、時事「自民、過半数維持 岸田政権が継続 立民不振、維新第3党へ」。


衆院選小選挙区の投票率は、共同通信社の1日の集計で55.93%。「2017年の前回衆院選(小選挙区、比例代表とも53.68%)を2ポイント超上回るが、戦後3番目に低い投票率。4回連続で50%台の低い水準」という。


投票率が低いのは政治に満足しているからか、それとも期待しても無駄という諦観からか? 戦後の投票率の推移をみると、当初は90%ほどで、それが生活が安定してくると60%台、さらに50%前後になるから、まあ正常値か。ちなみに9月のロシア下院選(定数450)ではプーチン支持の政党が圧勝したが、投票率は51.72%とか。


投票しないのは現状満足派と現状諦観派だとすると、「政治に関心がない」とか「期待しても無駄」と思っているのかもしれない。高齢になると男は女より先に成仏するから(ロシアではウオツカで男はかなり早めに昇天するが、福祉予算の上昇を防げるので為政者は飲酒規制に消極的のよう)選挙の投票者数で男性と女性を比較すると我が国では「100万票以上女性のほうが多い」という。


男はリスクを伴う挑戦を好む、一方、女は家庭を守るために物欲が強く安定を好むから基本的に保守的、現状維持志向のようである。小選挙区は全国で289あり、1区について女性は男より3460票も多い! 女がキャスティングボートを握っている! 万国の男ども、団結せよ、ジェンダー差別を許すな!と叫んでも、母から生まれてオッパイ飲んで育った身、畑が増えなければタネも無駄・・・かくして「男はつらいよ」、今日も涙の日が落ちる。


ま、男女間はそれぞれの諦観でそれなりに安定するが、国家間の戦争はなかなか手打ちにはならない。勝った方は「戦時にあっては敵、平時にあっては友!」と言うけれど、負けた方には遺恨が残り「いつか復讐してやる」という気分を持ち続けるのが一般的だ。戦争のない世界・・・永遠の夢だろう。ハンチントンの「文明の衝突」(1993年)はこう説いている。


<(冷戦後の)新時代における紛争は、これまでのようにイデオロギーや経済上の対立によって引き起こされることはないと思う。人類を隔て、紛争を専ら引き起こすことになるのは文化的な要素ではないか。国民国家は世界政治における最も力強いアクターとして存続するだろうが、むしろ異なる文明下にある国家や集団によって引き起こされる「文明の衝突」が、今後の世界統治を巡る紛争の主因になっていくだろう。


強く認識しておくべきは、西欧文明諸国が民主主義・リベラリズムを普遍的価値として促進し、軍事プレゼンスを維持し、自らの経済利益の促進を図ろうとすれば、逆に他の文明諸国の反発を招く危険があることだ>


欧米など先進国は基本的に「自由民主人権法治」を価値観とするが、中共やロシアなどでは「抑圧独裁武断権力」を国家統治の基本的価値観、基礎としている。中共、ロシアとも数千年前の大昔からそういう権力統治が続いており、「自由民主人権法治」の政治が一瞬でもあったかどうかはすこぶる怪しい。そういう歴史や文明の国に対して「自由民主人権法治」を説いたり、強要することは、無意味であるのみならず、対立を煽るような結果になる、ということだ。


日本は支那文明から多くを学んできたが、西暦500~600年の隋や唐の時代、日本では大和朝廷の飛鳥時代、600年前後あたりになると、支那から距離を置くようになった。それまでは朝貢国だったが、独立意識も高まって「支那から学ぶべきことは学んだ、敢えて東シナ海を渡るリスクを冒すほどのリターンはない」という判断だったのだろう。


それでも日本人は今でも孔子の教えや「国破れて山河在り」とか「月落ち烏啼きて霜天に満つ」なんて支那の古典を愛唱している。支那の古典が日本人の精神の基盤にあることは確かだ。欧米などでも中国共産党独裁を非難しながらも、そういう支那の文芸や文明文化を愛好する人は少なくないようだ。


その支那、というか中共は、西側諸国や周辺国による包囲網を喰らって何らかの行動、例えば台湾、日本、米軍への攻撃(最悪的には核兵器を含む攻撃)とか「禁じ手」に出る可能性は否定できないが、それは恐らく完全に世界を敵に回すことであり、確実に中共独裁帝国の亡国を招くことになるだろう。


河東哲夫氏「頭打ち状態の中国が後退すると内部分裂は起きる? 日米同盟はどう変わる? 台湾への影響は?」(ニューズウィーク2021/10/27)から。河東哲夫(かわとう あきお)氏は日本の外交官。2002年から2004年までウズベキスタン駐箚特命全権大使兼タジキスタン駐箚特命全権大使。共産圏についての造詣が深い。


<大手民間IT企業に対する締め付け、30兆円超規模の負債を抱えた不動産大手の苦境、そして相次ぐ停電――。中国の集権経済は、逆回転を始めた。


中国の長い歴史では、皇帝の権力維持が至上命令。台頭する商人は抑えられ、役人は民がどんなに困ろうが皇帝の指示を大げさに遂行することで昇進を図る。今回もその伝で、共産党政権は政治優先。金の卵を産む鶏=経済を絞め殺し始めたのだ。


その折に、10月1日付のフォーリン・アフェアーズ誌は「中国崛起の終焉」と題する記事を掲載。「中国の台頭」が頭打ちになったと指摘し、それを前提に戦略を組み立てることを提唱した。隣国の日本としても中国の後退で何がどうなるのか、頭の体操をしておかないといけない。


まず極端なシナリオから行くと、経済の後退をきっかけに中国国内で権力闘争が起きて中央権力が真空化する場合、何が起きるかだ。


1991年のソ連では、ゴルバチョフとエリツィンが対立して権力が麻痺したが、その空隙を利用してバルト諸国などいくつかの民族共和国は独立した。中国でも、モンゴルや新疆ウイグル、チベットや香港で同様の事態は起きるだろうか? 


ソ連邦の各民族共和国では多くの場合、地元民族が統治・利権構造をつくり上げ、ロシア人は外部から来てそのトップに座っていたにすぎない。だからその民族は独立後、直ちに統治を始めることができた。


中国のそれぞれの地域では「漢民族」の人口比率も高くなっていて、彼らのグリップはしっかり利いているようだ。だから、北京の権力が真空化すれば、地元の共産党書記(漢民族)が税収を押さえ、地元の軍・武装警察勢力を従えて自分の権力保全を図るのではないか? つまり、独立国と言うより軍閥の出現だ。


それにより中国は分裂するのか? 秦朝以後、中国が分裂したのは三国~南北朝時代の400余年、五代十国時代の50余年、そして辛亥革命後17年間の3回だが、分裂期間は縮まっているし、毎回、統一を目指す者が現れている。「中国は一つであるのが常態」という暗黙の了解があるのだ。


次に、経済が悪化すれば失業は増大してインフレもひどくなるから、国中で抗議行動や暴動が起きるだろう。しかしそれらは指導者や組織力を欠き、地元の武装警察に抑えられる可能性が高い。


中国の周辺はどうなるだろうか? 北朝鮮は中国に代わる経済パートナーを求めて韓国や日本との関係改善を目指すだろう。アメリカはもう、北朝鮮を武力で威嚇することはなくなる。台湾は独立を宣言するだろうが、中国大陸に展開した膨大な生産施設の移転先を探すことになる。


ロシアは、アメリカと戦うための準同盟国=中国を失うばかりでなく、不安定化した大国を隣国に抱えることになる。ロシア極東やシベリアでは「食えない」ため中国難民が押し寄せることはないだろうが、ロシア極東は1860年まで清朝に服していた地域だ。中国で返還要求を掲げる者が現れるかもしれない。世界でのロシアの立場は総じて今よりも弱いものになるだろう。


「一帯一路」の沿線諸国では、「カネの切れ目が縁の切れ目」。これまでの中国旋風は嘘のように静まるはずだ。日米同盟もその性格を変える。朝鮮半島や台湾など、西太平洋全体の平和と安定の保証人としての意味を増していくだろう。


中国が沈んだからと言ってアメリカとの同盟を捨てるのは短慮だ。たとえ中国が沈んでも、日本は舞い上がらず、戦前のように中国の弱さに付け込むことなく、自国の安全と尊厳と生活だけはしっかりと守っていきたい>


どうなるものやら・・・日本はあらゆる状況に備えておかなければならない。スイスやイスラエルの軍事&防衛策、徴兵制、核シェルター建設などを学ぶとともに核兵器開発(レンタルを含む)、アジア版NATO構築といった策をどんどん進めていくべきだ。それを進めていくこと自体が中共への牽制になる。


習近平は来年、2022年1月の北京冬季五輪後から台湾攻撃を始めるだろう。プーチン・ロシアはソチ五輪閉会4日後の2014年2月27日、突如としてクリミア侵攻を開始し、まんまと強奪した。真似っ乞食の習は当然ながらプーチン流の高度なハイブリッド作戦を実行するに違いない。台湾は「中国軍がロシアのクリミア併合を模範として、台湾に親中政権を樹立しようと画策している」と警戒しているはずだ。同時に習は日本の尖閣諸島も占拠するだろう。


中国経済はピークを過ぎて低成長時代へ向かっている。つまり習にとって開戦のチャンスは来年、しかも春から洪水シーズンが始まるまでの短期間に結果を出さなければならない。五輪で国威を発揚し、人民に自信を持たせ、そして一気呵成に台湾と尖閣を制圧する。制圧したら人海戦術で占領し続ける。人間はいくらでもいる。


そのチャンスを逃せば習近平の夢は永遠に夢のままだ。何も成果がなければ「毛沢東を真似て中国に災いをもたらしたトンデモナイ暗愚、ただのバカ」で終わってしまう。乾坤一擲、習近平は吶喊するしかない。
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目安箱:ishiifam@minos.ocn.ne.jp
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