宮部みゆきの『ブレイブ・ストーリー』の感想。
ネタバレになるので、これから読む人、
映画を見る人は読まない方が、、、、
うん。。。。。何から書こう。
まず、エンジンかかるのが遅すぎ。
幻界(ヴィジョン)に行くまでの話がかな~りだらだらと長い。
どちらの世界をメインにして進めるつもりなのかな?
この長さからいくとファンタジーと言いながら現実世界がメイン!?
・・・・・と思ったらやっぱり幻界の話がメインじゃん!
これだけ現実世界の事を初めに長ーく書いたのなら、
幻界から戻った後のこともきちんと書いて欲しかった。
戻ってきて終わりってな感じじゃねぇ。。。。。
だいたい、「幻界ってのは見る人の心を投影するので、
旅人それぞれに幻界があるみたいなこといっておいて、
ミツルとワタルの世界がふれ合ってるんじゃなくて
完璧に重なってるのはおかしい。
5つのうち4つまではワタルとミツルそれぞれにタマがあったのに、
何故最後のタマだけは共通なの?
何でワタルとミツルで取り合う必要がある?
人柱を決めるために脱落者を出さなくてはないから?
どうもこの最後のタマってやつは、
どの旅人でも、同じ最後のタマみたいだ。
旅人それぞれの幻界なら
タマだって最後の1個までそれぞれにあるべきだと思う。
ま、百歩譲って共通の最後のタマとしよう。
でも、このタマが魔に通じる鏡を封印していて、
今までに、王がちょっと封印を解いてしまった以外は
ずっとこのタマで封印されていたって言う事は、
今までこの最後のタマを取って女神のいる塔に行った旅人は一人もいないって事じゃないの。
でも、今まで女神の塔にいった旅人がいるって事は、
最後のタマはこの封印しているタマ以外にもあるって事だし。。。
ってことは、なにもワタルもミツルもこのタマにこだわらないで
別なタマを探せば良かったて事?
ちゃんと説明してくれ~~
幻界の住人、旅人、現実世界から一人ずつ人柱が選ばれるってのも、
ワタルの幻界での事のはずで、
そんな設定が違う幻界もあるはず。
現実世界の大松カオリさんと、ミツルの呼び出した魔物に喰われた子の『心』が、
なんで、ワタルの幻界に捕らわれていて、
ワタルが解放してあげることが出来るんだろう。
ワタルがその『心』を取ることに関わったのなら分かるけど、
無関係だったのだから、ワタルが解放出来るのは不自然。
初めの現実世界で、かなり意味深な登場の仕方をした大松親子。。。。
何だったの?
こんな程度の関わりなら、あそこまで書かなくても。
幻界での旅ってのも、、、つまんないRPG、
こんなRPGだったら、プレイ途中で止めちゃうな。
大体終わり方が、なんだかなぁ。。。
安直。
中巻からは「おもしろい」ってのよりも、
「おいおい、どうやって終わらせるつもり???」って読み進む感じ。
最後まで読んで、「なんだよ、、、こんなの有り!?」
あれだけしつこく「人柱に選ばれたら大変」ってので話を盛り上げておきながら、
実は人柱になってもなんて事ありませんでしたって。。。何それ。
ファンタジーって。。。。。違うと思うな。この人の。
ファンタジー小説ってのは、
その世界を説明している言葉を裏切っちゃいけないと思う。
たとえ、その小説の中のその他大勢の一人のほんの一言でも、
その世界について語っている事は、もの凄く重要で、
その一言を無視するような展開はダメだよ。
ファンタジー小説ではそれは無しだよ。宮部さん。
宮部ファンには悪いけど、ファンタジーとしては駄作です。
こんなの映画化しちゃいけないよ。
ファンタジーじゃないのはおもしろいのにねぇ。。。
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