京都駅から南へ、JRで15分。
山崎駅、といったら、その近隣の山からの湧水で作る、サントリーのウイスキー工場が有名ですが、
駅南側のそちらともう一つ、北側に大きな名所があります。
『アサヒビール 大山崎山荘美術館』。
かねてから行きたいと思ってたこちら。ビール作っているわけではありませんよ、
1912年(大正元年)、加賀正太郎氏という大阪の実業家が、都会の喧騒から離れた場所に自らのデザインで、素晴らしい『大山崎山荘』を数十年かけて建築しました。
その没後、加賀家と親交のあったアサヒビール初代社長が荒廃激しかったこの建物を引き取り、1996年に美術館としてオープンしたものです。
2004年には、国の文化財として登録されました。
京都と大阪は言わずと知れた都会ですが、
その中間に位置する山崎はぜんぜん雰囲気が違い、なんとも長閑で、洗練された田舎風景。
レストラン、カフェ、雑貨屋さんなど、小さいお店が少しだけあるのですが、
そのどれもが、高水準で完成された快適空間なのに驚きました。
それもそのはず。
ここは、都会人がつくる「理想の田舎」なのでした。
その文化の牽引役である『アサヒビール 大山崎山荘美術館』では、ただいま≪美しきカントリーライフ≫のタイトルで所蔵作品を大公開しています。
これが本当に素晴らしかった。
「美しきカントリーライフ ~理想郷への回帰とたびだち~」展
2010年3月3日(水)~2010年5月30日(日)
大山崎山荘が建築されたあたりの時代、フランスでは先駆けとしてバルビゾン派が誕生し、イギリスではアーツ・アンド・クラフツ運動が起こりました。
共通テーマは「芸術家村」。
都会の芸術家たちが、美的エッセンスだけを美しい田園森林風景に持ち込み、人間にとっての【快適】と【美】を融合させたのです。
用の美。
気さくなこの美意識は、18世紀から19世紀にかけて起こった産業革命(wikipediaより)のうち「工業化」に対する反動として生まれてきた側面があるようです。
大量に生産されていく、安価で同じもの。
便利と重宝する一方で、それは、人間の感覚に喜びをもたらすのだろうか?
否、
とした芸術家が生み出す、新しい、生活に即した美のかたちを展示しているのが、今回の展示です。
都会の物質主義に対して、田園から発信・提案する「生活の質向上」。
日本では、上加茂民藝協団がそうしたエスプリでもって活動しました。
いまも、まさしくそんな時代に自分がいるような気がしてなりません。
京都五条にも記念館がある、河井寛次郎氏の器。
バーナード・リーチ氏のイギリス風と日本風が独自に組み合わさった皿。
モネの「睡蓮」。
コローの風景画。
グレゴリオ聖歌の楽譜は、2色刷りの美しい版画。
これら贅沢な品を優しく抱える、なんといっても偉大な、この山荘の建築!
チューダー様式のこの建物は、ウインザー城からの景色をもヒントに取り入れているそうで、絶景・・・
咲き誇る桜を眼下に眺め、至福・・・!
のときを過ごしました。
オススメレストランは、こちら。『五風十雨』
山崎駅、といったら、その近隣の山からの湧水で作る、サントリーのウイスキー工場が有名ですが、
駅南側のそちらともう一つ、北側に大きな名所があります。
『アサヒビール 大山崎山荘美術館』。
かねてから行きたいと思ってたこちら。ビール作っているわけではありませんよ、
1912年(大正元年)、加賀正太郎氏という大阪の実業家が、都会の喧騒から離れた場所に自らのデザインで、素晴らしい『大山崎山荘』を数十年かけて建築しました。
その没後、加賀家と親交のあったアサヒビール初代社長が荒廃激しかったこの建物を引き取り、1996年に美術館としてオープンしたものです。
2004年には、国の文化財として登録されました。
京都と大阪は言わずと知れた都会ですが、
その中間に位置する山崎はぜんぜん雰囲気が違い、なんとも長閑で、洗練された田舎風景。
レストラン、カフェ、雑貨屋さんなど、小さいお店が少しだけあるのですが、
そのどれもが、高水準で完成された快適空間なのに驚きました。
それもそのはず。
ここは、都会人がつくる「理想の田舎」なのでした。
その文化の牽引役である『アサヒビール 大山崎山荘美術館』では、ただいま≪美しきカントリーライフ≫のタイトルで所蔵作品を大公開しています。
これが本当に素晴らしかった。
「美しきカントリーライフ ~理想郷への回帰とたびだち~」展
2010年3月3日(水)~2010年5月30日(日)
大山崎山荘が建築されたあたりの時代、フランスでは先駆けとしてバルビゾン派が誕生し、イギリスではアーツ・アンド・クラフツ運動が起こりました。
共通テーマは「芸術家村」。
都会の芸術家たちが、美的エッセンスだけを美しい田園森林風景に持ち込み、人間にとっての【快適】と【美】を融合させたのです。
用の美。
気さくなこの美意識は、18世紀から19世紀にかけて起こった産業革命(wikipediaより)のうち「工業化」に対する反動として生まれてきた側面があるようです。
大量に生産されていく、安価で同じもの。
便利と重宝する一方で、それは、人間の感覚に喜びをもたらすのだろうか?
否、
とした芸術家が生み出す、新しい、生活に即した美のかたちを展示しているのが、今回の展示です。
都会の物質主義に対して、田園から発信・提案する「生活の質向上」。
日本では、上加茂民藝協団がそうしたエスプリでもって活動しました。
いまも、まさしくそんな時代に自分がいるような気がしてなりません。
京都五条にも記念館がある、河井寛次郎氏の器。
バーナード・リーチ氏のイギリス風と日本風が独自に組み合わさった皿。
モネの「睡蓮」。
コローの風景画。
グレゴリオ聖歌の楽譜は、2色刷りの美しい版画。
これら贅沢な品を優しく抱える、なんといっても偉大な、この山荘の建築!
チューダー様式のこの建物は、ウインザー城からの景色をもヒントに取り入れているそうで、絶景・・・
咲き誇る桜を眼下に眺め、至福・・・!
のときを過ごしました。
オススメレストランは、こちら。『五風十雨』
わたしは近所のスポーツ公園ばっかりだったので、今せっせと観光に・・・
どこにいっても関西は山に囲まれ自然を感じられて素敵です