Belle Epoque

美しい空間と、美しい時間

南座、顔見世に行きました

2019-12-22 | Théâtre...kan geki
南座で顔見世興行を堪能してきました。
今年は2階席を都合していただきました。違う楽しみ方ができ、本当に面白かったです。

言うなれば、2階特別席は、一幅の絵としての歌舞伎をトックリと味わえる!
桟敷席からは、役者の汗の流れる様も、舞台装置の釘跡も、くっきり余すところなく見えて臨場感がありましたが、2階席からは、そういう生の息遣いというよりは夢の世界演出の効果がぞんぶんに楽しめました。



またまた今回も女形は壱太郎さんです。金閣寺の雪姫!大役です。“三姫”、と数えられるくらいの代表的なお役だそうです。
南座では初の上演とのこと。降りしきる桜吹雪に顔を仰ぎ、縄で縛られて嘆きながら、“雨に濡れた桃の花のように”ぐったりしなる雪姫の、胸がざわつくようなこの色香は何なんでしょうか。。印象的でした。



片岡仁左衛門ももちろん水も滴るような格好良さなんですが、、雪姫ですでにお腹いっぱい、キャパシティを超えた何かを受け取ってしまってました。
そうそう、こんなに舞台全体を見渡す席からだと、役者の持つ華というのが努力とかではどうにもならない、業のようなものなんだなとも感じました。華は、あらかじめ在るか無いか。そのどちらか。



お友達が用意してくれたお弁当がまた美味しかったです。



帯は雪の結晶みたいにも見える柄の龍村、帯留はお友達から誕生日祝いに頂いたクリスマス🎄ツリー⭐️




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