Belle Epoque

美しい空間と、美しい時間

ホメオパシー

2020-02-13 | sante... kenkou
ホメオパシーについて分かり易く説明するのは難しいです。
不調を癒す効果は確実にあり、とても有用ですが、信頼できる専門家と出逢えるかも大事なポイントですので、何がなんでも絶対におすすめ、とここで不特定多数の方々へ闇雲に薦めるつもりはありません。
でも大切な人にはより健康になって欲しいため、身近な人達に不調がある場合は実績ある専門家との「セッションと、レメディの提案」をお勧めしてきました。

うちは最初医師である夫が【クラシカルホメオパシー京都】の本科で学び始め、次いでわたしが基本コースに入門し、
この数年、クラシカルホメオパシー(最小限のレメディ摂取で健康な状態を保つ、取り戻す)を家族で実践してきて、基本的な使い方はようよう波に乗ってきたかなという実感があります。

最初は、フランス人ママ友が、ちょっとした怪我や病気に取り入れていて、心身の治癒力が劇的に上がるのを目の当たりにしたことが、出会いでした。
特に子どものトラブルには本当に便利。転んだ、発熱した、指を切った、火傷した、トゲが抜けない、などよくあるけど毎回大騒ぎしてしまう場合にすごく重宝します。フランス人もそういう使い方をしています🇫🇷。
が、一番まとまっているレメディの基本キットは、イギリス製🇬🇧。制作責任者は、エリザベス女王。
そしてホメオパシー理論の創始者はドイツ人医師🇩🇪。

つまり、ヨーロッパ諸国では、日常に溶けこんでおり、彼らの基礎体力の高さは、レメディの効果的な摂取で培われているのでは?と、思うくらいです。
現に、エリザベス女王のあの年齢にしてあの冴え渡る頭脳と体力が、それを証明しています。

◆ホメオパシーについていちばん端的に説明がされているのはこちら◆
(獣医師 森井啓二先生によるものですが、哺乳類一般についてですので人間も動物の一種と思って読んでください。むしろ動物への投与のほうが、問診不可能な分、慎重を極めます)

処方に使われる「レメディ」には、3000種類くらいがあり、適切な選別は専門家に任せたほうが良いです。
「自分の根本体質に沿ったレメディ」と、
「怪我や急な病気などに対応するレメディ」と、使い方が2通りあります。

身近なヨーロッパ人に聞いている限りでは、自分の根本体質レメディを理解し、健康管理に利用している人はあまりおらず、もっぱら対症療法に役立てているようです。
想定できるトラブルに適したレメディを旅に持って出るという感じです。
レメディ自体は安価で入手しやすいものですが、ある程度の基礎知識を必要とするため、自在に活用しているのは、知識階級の人に多いようです。→ホメオパシー活用している有名人一覧


ところで、この、レメディとは何ぞや❓という話ですが、きび砂糖の粒に、いろんな種類のエッセンスがそれぞれ極小レベルでまぶされているものです。
薬ではありません。
homeopathy(=同種療法)の対局にあるものが、
antipathyつまり西洋医学の療法であり、症状をやっつけにかかるもの。
ホメオパシーは、微量な、分子以下のレベルの毒が、生物の身体に起きたトラブルと同質である場合、お互いに打ち消し合う。
失恋したら失恋ソングを聴いて心の傷を癒す、という構造に、似ています。

分子以下のレベルだから科学的に効果のあろうはずがない、という意見もあるのでしょうが、
実際にトラブルに際して使用してみて感じるのは、
その乱暴な意見は、抗ガン剤がパーフェクトにガンを治してくれると言うくらいに短絡的でデリカシーに欠けるものであるという実感です。
恋に破れたら新しい恋をすればいいじゃないのと、別れに傷ついた直後の人間にいうのと変わらない。
人や世の中には、車の運転でいうところのハンドルのあそび、のような微妙な「間」というものがあり、“自分の目に見えないから無いことにする”様に断じてしまっていいことなんて、無い。

まあつまり、適したレメディを摂取した場合、
自然に、
本人も気づかない場合があるくらい、自然な治り方をしていきます。

故に、レメディを使う時必要なのは、まず何を置いても怜悧な観察です。
どんな状態なのか、客観的に見て何が起きているのか。
それまでどんなことがあって現在に続いているのか。
その生命の「物語」を繊細に汲むことが必要です。
感知し認知していればこそ、変化に気がつくことができる。

ホメオパス(※レメディを処方するホメオパシーの専門家)から、セッションの際にはよく「その症状はいつから?」と訊かれるものですが、正確に答えられる人は、わたしも含めますがそんなにいない。
いかに自分の色々に目をつぶって、なあなあに抑え込んでしまっているかの証ではないでしょうか。。

実際の処方では、「腹部が痛いから、痛み止めのロキソニン」、みたいなことではなく、
痛みの始まりにフォーカスする注意深さと集中力、どんな変化があったかを見逃さない繊細な観察力が、最適なレメディを選び使う時に大切になってきます。
薬ではなく、本人の崩れたバランスを後ろからそっと支え直す手助けをする存在がレメディであり、レメディはトラブルにアタックする攻撃性を持ちません。
ですから、よくある「ロキソニンを飲んだら胃がやられるから今度は胃薬飲まなくちゃ…」、
というような副作用対策に追われることにもなりません。
自分を治しているのはレメディの力を借りた自分自身だからです。


我が家のメンバーは、全員の根本体質レメディが判明しているので、
言い換えれば自身の弱点も承知しているので、
なんとなく体力が落ちて不調な時は、それぞれの体質レメディを摂ります。
また、子どもはトゲ抜きにはsilica、怪我にはArnica、高熱で喉が乾くならbryonia、などなど場合によって、専門家の指示を仰ぎながら、適切なレメディを選びます。
急な症状にレメディがヒットすれば、通常想定される約3倍のスピードで怪我や病気が治ります。
子どもは基礎体力が高いのでことさらに反応が速いですが、先だっては83歳女性の大腿骨骨折も1ヶ月で完治。
いっぽう、慢性的なもの=その人の性格や習慣や信念による長年を経たトラブルは、何が正常値なのか?という問題も含んできて、解決に時間がかかる場合もあります。

ホメオパシーを使うにあたり、一番良い変化は、我が家とくにわたしの場合は、自分の状態に耳を澄ます習慣を持てたことでした。
観察なしに、レメディの摂取はあり得ません。
そして、体調が良くなることは、人生の喜びを見つける目線も拡げてくれることだなあと。
QOLを上げる目的があったわけでは無いのですが、結果的に随分上がりました。今まで思いもよらなかった挑戦ができるようになった。
知人には、欠点がマイルドになったので、彼氏が数十年ぶりに出来たという女性もいました。

そういう、暮らしをそっと支えてくれるものです。

クラシカルホメオパシー京都


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