Belle Epoque

美しい空間と、美しい時間

ゆあみ

2004-09-05 | femmes...bijin tachi
両親の家の近くに、温泉があるので、行ってきました。

大きいお風呂に行くと、周りの人をつい見ちゃいますね。
きれいな女性を見て楽しいのは、男性だけじゃないんです
まあ、知らない人なればこそ、じろじろ見れちゃうものではありますが。

ひとのからだって、いろんなタイプがあって、すごく興味深い。
最近別の大風呂でも思ったのですが、女性の肌つやって、中年にさしかかったあたりが、一番みっちりとキメがつまっていて、きれいですね。
本人は、あぶらがのっちゃったわ~、太ってきたわ~とか思っていやがってるかもしれないけれど。
またさらにその中の幾人かにおいては、首から肩、背中に流れる、丸みをおびたラインの、なんて色っぽいことか。
後ろから見たその稜線に、憧れます。
包容力と色香が漂って、ああなりたいなあ、と思います。

いつもそのお風呂に行くと、必ず一人は目を見張るような美しい身体の持ち主に出会って、
息を呑んでしまうのですが、今日も、いましたよ、そんなお方が。
齢にして40代あたりでしょうか、顔つきは疲れ気味だったものの、そのボディラインの優雅なことといったらなかった。
かわいらしくまるい肩、ハリのある白いデコルテ、めちゃくちゃ豊かな釣鐘型のバスト、やさしくくびれたウエストに、ふっくらと白いおなか、丸みのある太もも。
すらりとしたうなじも白く光を放つようで、着物がとても似合いそう。
こういうの、和風美人ていうのかしら。。。
また同時に、まるで、印象派の裸婦みたいでもあり、おおらかできれいなからだでした。
多少あぶらが付いたくらいが、女性は一番きれい。
下手をすると、がりがりの若い子よりぜんぜん、肌が透きとおっていますもの。
お湯に浸かって、上気して透明感が出て、さらにそのうつくしさには輝きが出ています。
うらやましい。

顔の肌については、かさつき、だの、しわ、だの、くすみ、だの、
色んな対策がメーカーや雑誌によって盛んに報じられているものの、
ボディにおいては、ダイエット特集こそあれ、肌質改善の記事なんて、あまりないような気がしませんか?
たぶん、必要がないからですね。
歳を重ねると、女性のボディスキンは、うつくしくなるのだ。
たるみについては、気をつけなければいけませんが・・・。

古くから、湯浴みする裸婦、とか、大浴場で思い思いにゆったり過ごす女性たち、
が、絵画の題材に多く選ばれてきたのがわかる気がします。
湯気に包まれて、とても優雅な空気が流れていますもの。
服を着た状態では、そこまで思わないと思いますが、お風呂ですごす女性はみんな、魅力満載です。

思い起こせば、この3月に行った、雪深い北海道の露天風呂で、ほのかなオレンジ色の灯りのなか、
舞う雪を眺めながら静かにお湯につかる女の人たちと、音のない、その全体風景は、ほんとに絵のようだった。
うんうん、女に生まれて、良かった・・・。
自分だって、がんばれば魅力的なからだになれるかもしれないぞ。
そんな訳で、またまた美に触れ、美の刺激を受け取って、お風呂をあとにする私なのでした。

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トップの絵は、ボナール作、『部屋の中の裸婦』です。
光に溢れた、幸せな絵を描く画家です。


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