ブリヂストン美術館に行ってきました。
建物のつくりと内装が素晴らしいし、雰囲気も、謎めいていながら温かいし、自然に人がなごめる、素敵な場所でした。
まるで、誰かのゴージャスな自宅を改装したみたいなつくりなのです。
今回の企画展も、すっごく良かったです。
ザオ・ウーキー氏は、その名の響きの通り、東洋系。
故郷中国にて絵を学んだ後、渡仏し、現在もパリで活躍する現代画家です。
私はそれまで、この画家の作品を見たことがなかったのですが、展示会場に一歩入った瞬間に、
大ファンになりました。
しっとりと奥行きがある、水気を含んだような色の洪水に、感動です。
何も予備知識がなくても、この画家は東洋の人では、と、誰もが絶対気付くんじゃないだろうかと思うほど、"しっくり"くる色と構成。
そして、作品の大きさ・・・。大きな窓から、心地よい風景を眺めているような、そんな安心感に包まれます。
マーク・ロスコとか好きな人には、絶対オススメです。
素敵な展覧会とか、大好きなショップとか、あるスペースに入ったら、あまりに好きなモノだらけ、
でどうしていいかわからないような気持ちになってしまう時って、ありませんか?
私はよくあって。。
そんなときは、とりあえず興奮に慣れるために、全体を把握しようと、スペース全部を一気にささーっと見て回ります。
展覧会の場合は、あっという間にゴールに向かう訳です。
今回も、そんな感じで、部屋から部屋へ、流れるようなスピードで。
せっかく来て、こんなに早く見て歩く人は、ふつう、展覧会にはいませんから、警備員がさりげなくマークしにきて、ちょっと肩身の狭い思いをしてしまいました。。。
・・・で、最後まで見て、気持ちが落ち着いたら、スタートに戻って、マークしておいた、お気に入りだけをじっくり見直すわけです
会場にはほどよく人が入っていたのですが、みんながそれぞれのお気に入りの絵の前に、長めの時間立って、しばらく眺める様子が、興味深かったです。
人と人、あるいは人とモノ、が出会って、化学反応が起きるようにすんなり馴染みあう様子、というのを見るのが大好きなので、よく人の買い物にも趣味で付き合うのですが、ここは、私のそんな趣味さえ満たされる場所。
見ていると、不思議なことに、みんな似合う絵の前で立ち止まるのです。
見知らぬ人の何をもって、通りすがりの私が「似合う」などと僭越にも思うのか、考えてみると、それは人それぞれ。
表情だったり、身のこなしだったり、服装だったり。
若いカップルは、若草色のかわいらしいサイズの絵の前で楽しそうに意見を交わしているし、
白いシャツとブルージーンズの男性は、雄大な大きさの橙色の前でポケットに手を入れて立ちつくし、
黒尽くめのおしゃれな女性は、ちょっと悲しそうな顔で、紫と黒の、ひそやかな絵に見入る様子が、美しかった。
作品がたくさんあるので、そこにいるみんなが、「自分だけの」絵と向かい合いにきているようでした。
ふと妙な空想。。
ここで、「自分の」絵と向き合っていたら、同じ絵を「自分の」としてやってきた人と、やっぱり気が合って、お友達になったりする、なんてことが、あり得るのかな。
そんなことがあったら、ドラマチックだなあ。
私には、残念ながら(!)、そんなすてきな事件は起きませんでしたが、
気が向いたら、どなたか、試してみてくださいませんか?(^_-)
『ザオ・ウーキー展』
建物のつくりと内装が素晴らしいし、雰囲気も、謎めいていながら温かいし、自然に人がなごめる、素敵な場所でした。
まるで、誰かのゴージャスな自宅を改装したみたいなつくりなのです。
今回の企画展も、すっごく良かったです。
ザオ・ウーキー氏は、その名の響きの通り、東洋系。
故郷中国にて絵を学んだ後、渡仏し、現在もパリで活躍する現代画家です。
私はそれまで、この画家の作品を見たことがなかったのですが、展示会場に一歩入った瞬間に、
大ファンになりました。
しっとりと奥行きがある、水気を含んだような色の洪水に、感動です。
何も予備知識がなくても、この画家は東洋の人では、と、誰もが絶対気付くんじゃないだろうかと思うほど、"しっくり"くる色と構成。
そして、作品の大きさ・・・。大きな窓から、心地よい風景を眺めているような、そんな安心感に包まれます。
マーク・ロスコとか好きな人には、絶対オススメです。
素敵な展覧会とか、大好きなショップとか、あるスペースに入ったら、あまりに好きなモノだらけ、
でどうしていいかわからないような気持ちになってしまう時って、ありませんか?
私はよくあって。。
そんなときは、とりあえず興奮に慣れるために、全体を把握しようと、スペース全部を一気にささーっと見て回ります。
展覧会の場合は、あっという間にゴールに向かう訳です。
今回も、そんな感じで、部屋から部屋へ、流れるようなスピードで。
せっかく来て、こんなに早く見て歩く人は、ふつう、展覧会にはいませんから、警備員がさりげなくマークしにきて、ちょっと肩身の狭い思いをしてしまいました。。。
・・・で、最後まで見て、気持ちが落ち着いたら、スタートに戻って、マークしておいた、お気に入りだけをじっくり見直すわけです
会場にはほどよく人が入っていたのですが、みんながそれぞれのお気に入りの絵の前に、長めの時間立って、しばらく眺める様子が、興味深かったです。
人と人、あるいは人とモノ、が出会って、化学反応が起きるようにすんなり馴染みあう様子、というのを見るのが大好きなので、よく人の買い物にも趣味で付き合うのですが、ここは、私のそんな趣味さえ満たされる場所。
見ていると、不思議なことに、みんな似合う絵の前で立ち止まるのです。
見知らぬ人の何をもって、通りすがりの私が「似合う」などと僭越にも思うのか、考えてみると、それは人それぞれ。
表情だったり、身のこなしだったり、服装だったり。
若いカップルは、若草色のかわいらしいサイズの絵の前で楽しそうに意見を交わしているし、
白いシャツとブルージーンズの男性は、雄大な大きさの橙色の前でポケットに手を入れて立ちつくし、
黒尽くめのおしゃれな女性は、ちょっと悲しそうな顔で、紫と黒の、ひそやかな絵に見入る様子が、美しかった。
作品がたくさんあるので、そこにいるみんなが、「自分だけの」絵と向かい合いにきているようでした。
ふと妙な空想。。
ここで、「自分の」絵と向き合っていたら、同じ絵を「自分の」としてやってきた人と、やっぱり気が合って、お友達になったりする、なんてことが、あり得るのかな。
そんなことがあったら、ドラマチックだなあ。
私には、残念ながら(!)、そんなすてきな事件は起きませんでしたが、
気が向いたら、どなたか、試してみてくださいませんか?(^_-)
『ザオ・ウーキー展』
分かるような気がする。
毎日なんだかんだドラマだもんな~
どんな瞬間でもそこにしかないものだし~
常に気にしちゃいないけど
後から後悔する事が多いのかな~。
印象に残ってるのは良い事と悪い事だから総合すれば全部が全部悪いわけじゃないけどね。
そんなオトナには、まだまだなれませんが・・・。
うんうん、おっしゃるとおり、びゅんびゅん過ぎてゆく「瞬間」が大切なんでしょうね!
ザオ・ウーキーなんて懐かしい名前を聞きました!
フランスでは大人気の作家さんです。
そういえば昔ポンピドゥーにあるマチスの絵を前にして、
友人に「これが私の一番お気に入りの絵なの」と言っていたら、
すぐ側にいた見知らぬ年配の美しい女性がすかさず、
“Mais non, elle est a moi!"(あらこの絵は私のものよ!)
と言ってきたので、皆で笑ったことがありましたよ。
いかにも思わず言ってしまった、という感じでした。(笑)
たまには大事な人本気で怒らせたりね(苦笑)
マチスの取り合い(?)、オカシイ(≧∀≦)
なるほど、お友達、にはなれないんですね、良い例を伺いました♪Mais non!まで気合入られちゃ、かなわない。。笑う前に、とりあえず絶句するしかないですねでもかわいい女性ですね♪
そうウーキー氏、ほんとに巨匠なんですね。お恥ずかしながら、今回をもってインプットです
insomnia_1980さま、いっぱいロマンティックを抱えてそうですね
怒らせちゃったら、素敵な仲直りをしてね
小さいこと気にしてたらなにもできないよ。
なんて上手く言い聞かせてるんだけどね自分にさ~。
した。とてもよかったです。どうもありがとうござ
いました。
感想を書いたので、トラックバックさせてもらいま
した。
ではでは。
とても良い展覧会でした。
知らない画家さんの展覧会に行って
これだけ感動を得るのは久々です。
TBさせていただきました。
宜しくお願いします。