Belle Epoque

美しい空間と、美しい時間

似合う香り 2

2004-08-05 | parfum... kaori
この間、友達とお茶をした帰りに、ぶらぶらデパートのフロアをめぐっていたら、Diorにて、彼女にぴったり!の香水を見つけ、二人で盛り上がりました。
"Dolce Vita"。
その日は、様子を見ようということで、彼女は手首に香りを吹き付けただけで帰宅しましたが、後日聞いたところ、ラストノートになっても自分にしっくりくるいい香りだった、ということだし、とにかく似合う!と私も押しに押したこともやや手伝ったのか?
決心が固まった彼女は今日、めでたく購入♪

今までつけてきたという彼女の香水の歴史を聞くと、さわやかな白いお花系が多い、とのことでした。
が、それとは明らかに趣が違うのに、Dior独特の甘さとスパイスのミックス加減が、実によく似合うのです。
へたをすると、甘すぎるくらいのクセのある香りですが、彼女がつけると、途端にやわらかい印象に変化し、決して甘すぎるなんてことはなくなり、奥行きのあるセクシーさが漂います。
肌の質感にすごく香りのトーンがマッチするのでしょう。
あまりに素敵に香りが変化するので、ビックリしました。
彼女がつけた瞬間に、彼女の雰囲気と一体化し、オーラがふわりと広がる感じがし、忘れがたい印象を生み出します。
どっちかというと、その素敵な化学反応に、私のほうが夢中になってしまっています。
新しい彼女の魅力にはまった人間、第1号ってところですね!

ところで今日は、そのお買い物プラス、もう一人の友達に似合う香りを探すツアー、というテーマのもと、待ち合わせをしました。
その彼女のほうは、そろそろ新しい香りを探したい、ということだったので、それをみんなで見に行こう、と話がまとまり。

そもそも、以前、DOLCE VITAの友人と香水コーナーでかぎ比べをしている時、
「彼女にはこれがいいよ!」「うんイメージイメージ」
と二人して気になったのが、JEAN PATOUの"MILLE"で、それを告げたら彼女も興味津々。
だったのがことのきっかけだったので、今日さっそくそのコーナーで、香りと対面、となったのですが、
うーん、やはりイメージはあくまでイメージ。
なんか違った・・・。
本人も「いまいち」といった様子。

では、以前フレグランスゲームでオススメが出た、ゲランに行ってみよう。
ということになり、今度は、向かったゲランのカウンターで、ムエットをとっかえひっかえ、3人で考えることしきり。
彼女のフレグランステスト結果は、"ジッキー"、"シャリマー"など、セミオリエンタルのドライな香りが紹介されたのですが、意外や意外、実際に本人も気に入って、周りも「いいね!」と全面賛成したのは、甘くかわいらしい、"シャンゼリゼ"でした。
クールでひたむきな彼女だから、ドライなオリエンタルのほうが雰囲気かなあなんて思っていたのですが、実際似合った香りは、そんな彼女の側面をひそやかに優しく表現した、華やかな甘い香り。
本人が「甘さが足りないから、香りで補ったほうがいいのかもしれないわ」なんて最初言っていて、そういうものかなあ、とこちらはぼんやり考えていましたが、さすが、シャープな彼女のその勘は、的確でしたね。
甘さが足りないわけじゃなく、表面に出てくる雰囲気にクールさが強いので、甘さが見えにくい。
そんなタイプの彼女の雰囲気を、バランス良く仕上げてくれる香りのその威力に、これまたびっくり。
"シャンゼリゼ"自体は、ほんわか穏やかで楽天的な、呑気なムードの香りですが、彼女がつけると、「いやそれだけじゃない」という中身の深さを、それとなく漂わせる目印になります。
甘さとクールさのギャップが同時に存在するのが、これまた複雑な魅力で、とってもセクシー。
これもまた、感動の出会いでした。

似合う香りをさりげなく身にまとった人は、普段隠された魅力を、香りによって増幅させて表現している、ということが改めてわかりました。
(しかし「つけすぎ」は、逆にマイナスポイント。このさじ加減が一番難しい)
結果、素敵な香り遣いをしている人は、魅力度も倍増。
そんな人に出会えるシーンが、もっともっと増えたらいいです(^v^)♪

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