Belle Epoque

美しい空間と、美しい時間

ストレスの消し方。

2009-05-06 | sante... kenkou
予防医学を専門とする夫から、疲労回復方法を聞きました。
以下、まとめてみました。


肉体と精神の疲れは、違う。
この認識を持つことが、スタート地点だそうです。

◆肉体の疲れ = 筋肉の疲れです。
運動をした結果、体内ではグルコースに酸素がくっついて分解しようとする。
しかし、分解しきれない状態で生成されてしまうのが乳酸。
これが疲労の原因物質であり、その蓄積が肉体の疲れの原因とされています。
だから、運動して筋肉が疲れたら、お風呂に浸かって心臓の高さに脚を上げ、緩やかなバタ足をして、ふくらはぎに溜まって流れにくい疲労物質を心臓へ流しましょう。不要なものを体外へ排出する手助けをしてくれます。
お風呂ではさらに温冷浴をすることで、血行がぐんと良くなります。

一方で、
◆精神の疲れ = 脳の疲れ
の原因物質については、いまだ不明とのこと。
前頭葉の血流が低下している、ということは判っていて、ストレス状態はそうして生まれます。
例えばうつ病は、この積み重ねにより脳の疲れが蓄積する→セロトニンが欠乏する→発症、
と考えられています。
具体例をあげると、
「毎日12時間のPC作業を2か月ぶっとおしでやる」
なんてことになったら、ストレスは多大なものになる!と、わたしたちは経験的に知っています。
好きでもないのにそんな状態が続いたら、確かにうつ病になる・・・。予測つきますね。

そこで解決法。
まず一番やりがちだけれど一番いけないのは、
「しんどいから眠る」こと。
肉体は疲れていないのに眠っても、解決にならないのです。起きてまた「ああ、しんどい」の日々が低いテンションのまま始まります。
それが積み重なると精神の疲労はどんどん蓄積するばかり。

精神の疲れであるストレスを解消するには、
「肉体の疲れと精神の疲れをぶつけあう」。
これが大切だそうです。

最良の方法は、
「疲れたから、土日は寝る」
ではなくて、
「疲れたから、土日は走り回って、よく寝る」。
間に運動を入れるんですね。これが正しい方法だそうです。

肉体の疲れを精神の疲れにぶつけることによって、不思議とストレスは解消される。

しんどいときには動くのもイヤ、
そう思って土日寝倒していた経験がかつてのわたしにも大いにありますが、実は、そこにいい眠りが訪れることはめったになかった。眠り過ぎたりする割には疲れが取れた感がいまいちだったりしました。危なかったな!
なかなか眠れない、なんて症状も、運動不足が原因でした。

さらに、そういえばレストラン経営者のひとに聞いたお話なんですが、ホール(肉体労働系)の女の子はハードに動き回るけど、意外と3、4時間くらいの睡眠後、するりと起きて元気にまた働けるんだそうです。時間は短くても、眠りの質が良いんですね。
経営者の彼女は、頭脳労働ばかりなので10時間くらい眠らないと私ダメ、と言っていましたが、それを聞いても「疲れの質」の違いについて伝わるものがあります。

睡眠は、疲れをリセットするため必要な、心身ともにとって最良の方法です。
それを深くて良い質のものにする = 心身の再生率を高くする には、筋肉を疲労させることがキーワードだ、というお話でした。

ゴールデンウィークの疲れ(ほら、渋滞とか。)も、この週末に大きな公園の散策で癒してみる・・・のもいいかもですね。
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