1月末東京へ出張していましたが、先週末も、今度はプライベートな用事で関東へ戻っていました。
夫と関東でデートするのは久々で、楽しかった。
2泊したそれぞれの夜は、違うホテルをとってもらいました。≪カイテキングkaiteki-king≫である彼の選択は、いつも絶妙であります。
ひとつは憧れの『山の上ホテル』。
両親が好きなので食事は何度か行っていましたが、さすがに、当時は神楽坂に住んでいながらの宿泊はしなかった。
別館に泊まりましたが、とても快適なお部屋でした。全部が使いやすい!浴槽の蛇口など、かなり好みです。
仕事の関係でホテルはいろいろ見ていますが、それにしてもここは、ほんとに素敵だと思いました。
「エミール・ガレのランプが素敵だから行ってごらん」と実家の母に勧められていた、ホテル内の『ノンノン』というバーにも行きました。
木のカウンターが心地良くまろやかなカーブで腕を置きやすく、
照明の角度が秀逸で、飲みものを口に運ぶと、中身の液体とグラスをちょうど光が優しく突き抜けて、やわらかい色をそこに広げるのでした。
ひとがグラスに口をつける瞬間の横顔を、時間を止めたように美しくみせる光でした。
最近、「いい」と思った瞬間は写真に切りとって機械の中へ納めてしまい、そのまま、ということが多かったですが、
非日常なつくりのバーで、静かな、飲みものという名の美しい時間をまでカメラに持ち込むのはさすがに無粋だと感じられて、ただそれを見ていました。
写真に残せない瞬間なのだと思うと、細部まで見ようと集中力が働き、今のこの時間がいっそう輝いてありがたく思えました。
次の夜は、『パークホテル東京』へ行きました。
デザイナーズホテルのさきがけで、「こんなところにこんなところが!」という、これまた隠れ家的な空間です。フレデリック・トマ氏の建築。なんだかにわかに欧州へどこでもドアしたような錯覚が、嬉しかった。
東京タワーと富士山が隣り合って見えるロケーションのお部屋へ案内してもらいました。
ほんわりした赤、強すぎない白、そして白木を効果的に使ったお部屋は明るくかわいくて、眼下に走る夜の線路は、宇宙空間に見えるくらい遠かった。
時間ごとに光の模様がかわるタワーを、楽しみました。
疲れたからだを休めたい夜、こんな空間に入ることができるのは、なんとありがたい。
靴を脱いで足をのばす瞬間、充足感があたまのてっぺんまで昇りました。
帰ってみれば家がやっぱり最高、と思うのでしたが、
それぞれの“今この時間”に対し感謝して、噛みしめること、
そういうのを幸せっていうんだなあ と思ったひと時たちでした。
夫と関東でデートするのは久々で、楽しかった。
2泊したそれぞれの夜は、違うホテルをとってもらいました。≪カイテキングkaiteki-king≫である彼の選択は、いつも絶妙であります。
ひとつは憧れの『山の上ホテル』。
両親が好きなので食事は何度か行っていましたが、さすがに、当時は神楽坂に住んでいながらの宿泊はしなかった。
別館に泊まりましたが、とても快適なお部屋でした。全部が使いやすい!浴槽の蛇口など、かなり好みです。
仕事の関係でホテルはいろいろ見ていますが、それにしてもここは、ほんとに素敵だと思いました。
「エミール・ガレのランプが素敵だから行ってごらん」と実家の母に勧められていた、ホテル内の『ノンノン』というバーにも行きました。
木のカウンターが心地良くまろやかなカーブで腕を置きやすく、
照明の角度が秀逸で、飲みものを口に運ぶと、中身の液体とグラスをちょうど光が優しく突き抜けて、やわらかい色をそこに広げるのでした。
ひとがグラスに口をつける瞬間の横顔を、時間を止めたように美しくみせる光でした。
最近、「いい」と思った瞬間は写真に切りとって機械の中へ納めてしまい、そのまま、ということが多かったですが、
非日常なつくりのバーで、静かな、飲みものという名の美しい時間をまでカメラに持ち込むのはさすがに無粋だと感じられて、ただそれを見ていました。
写真に残せない瞬間なのだと思うと、細部まで見ようと集中力が働き、今のこの時間がいっそう輝いてありがたく思えました。
次の夜は、『パークホテル東京』へ行きました。
デザイナーズホテルのさきがけで、「こんなところにこんなところが!」という、これまた隠れ家的な空間です。フレデリック・トマ氏の建築。なんだかにわかに欧州へどこでもドアしたような錯覚が、嬉しかった。
東京タワーと富士山が隣り合って見えるロケーションのお部屋へ案内してもらいました。
ほんわりした赤、強すぎない白、そして白木を効果的に使ったお部屋は明るくかわいくて、眼下に走る夜の線路は、宇宙空間に見えるくらい遠かった。
時間ごとに光の模様がかわるタワーを、楽しみました。
疲れたからだを休めたい夜、こんな空間に入ることができるのは、なんとありがたい。
靴を脱いで足をのばす瞬間、充足感があたまのてっぺんまで昇りました。
帰ってみれば家がやっぱり最高、と思うのでしたが、
それぞれの“今この時間”に対し感謝して、噛みしめること、
そういうのを幸せっていうんだなあ と思ったひと時たちでした。