甘くて、軽い口どけ。『マリー・アントワネット』

2時間の動く写真集を大画面で見る、音楽つきで、
・・・という気楽な気持ちで行くならば、たいへん美しい映画でした。

べるばらってやっぱりすごいな、と思いました。
こちらの人物描写は全然深くなく、王妃にとって宮廷生活がいかに退屈かは、十分すぎるくらい、よくわかった・・・。
のどかな暮らしは美しくて、きっといつまでも続くような気がしていたのでしょう。
無邪気な笑顔のアントワネットにつられて、そんな夢の世界に飛ぶことが出来ます。

とにかく、キルスティン・ダンストがかわいかったです。
この作品っていったら、良くも悪くも、その一言でしかない！
（あとヴェルサイユの描写）
きらめく魅力に溢れていて、素敵な笑顔の威力をあらためて思い知りました。
余韻が残る昨日夜から今日にかけては、彼女を包んでいたドレスや髪色、甘いお菓子の残像までが一緒に、ちかり・ちかりと脳裏できらめき続けるせいで、浮き立つようなわくわくが止まらなくて、なんだか楽しい気分。
鑑賞後に延々愉しんだ、一緒に観に行った仲良しとの、熱い熱い、おしゃれトーク・映画トークが大きく影響しているのもありますが
魅力は笑顔に集まり、笑顔に咲いて、笑顔から放たれていく、
そう、キルスティン・マリーに、ハートを打ち抜かれて思いました。
一緒に行った友達の顔も、美しいメイク以上に、笑いという綺麗な表情に彩られていたから。
鑑賞後の華やかな気分で楽しむおしゃべりに、ラデュレ色の魔法がかかっていたのは、今日になって気付きました