Belle Epoque

美しい空間と、美しい時間

心の艶

2016-02-15 | tenue... yosoou
高峰秀子という女優さんは、黒をメインに大変ストイックな色数少ないお洋服をいつもきていらしたそうですが、部屋着には華やかなガウンを何枚も持っていて、
「いちばん多い服は色とりどりのガウン」
だったそうです。

ダンサーにしてミスユニバース森理世さんのエッセイにも、
寝るときの格好は「華やかなランジェリー」で、
寒くないのかと母親に呆れられながらも、毎日どれにしようかなと悩むのがほんとに楽しみ、
と書いてありました。


一方で、
おしゃれの達人、華やかなお洋服紹介が魅力のスタイリストである方の本には、
下着はベージュのあっさりラインのものに限る、服に響かないから。
という忠告もあり、これまた印象に残っています。


人目につかないところで華やか、
人目につく場所が華やか。

どちらを選ぶ?



…まあ、どちらでもいいと思いますが、
人目につかないところで華やか…なかたには、個人的に、不思議なツヤが、ある気がするのです。

お顔はふんわり上気したように眉間から鼻周りにかけて特に、薔薇色の透明感が。
まなざしの奥に、豊かな湖がキラキラさざ波をたてているような。
そして、姿全体に花色のオーラがある感じ。
高峰秀子さんのお顔と、森理世さんのお顔を、そういう目でつくづく観察すると、そう見えてきませんか。

先日、温泉宿の大浴場で、綺麗なコンパニオンさん達が服を脱いでいましたが、揃ってベージュのコルセットでした。
お仕事上がりというのもあるでしょう、いまいち覇気が無い感じでした。

しかしそれを見て、
肌に触れる生地の大切さを痛感しました。

決して奇をてらったものではなくていい、
上質で、色の美しい、本人の気持ちに寄り添うスリップやテディがあれば、彼女はもっと綺麗に見えるのに。
誰のためでもない、自分が自分である嬉しさ、を常に感じられる自信が、オーラになって周りをほのぼのと照らすのに。

わたし自身も、絹の手触りに、いつも自分だけの豊かさを貰っています。
パジャマやキャミソールに肉厚のシルクを着ると、日中ユニクロトレーナー&防寒ボトムに覆われたわが身でも、心が錦。(笑)
艶とまではいかないでしょうが、心の潤いは、そのとき確実にあります。






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2 コメント

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Unknown (nana)
2016-02-24 22:05:38
初めまして。2年前くらいから読ませていただいていました。文章の書き方や暮らし方にとても憧れています。久しぶりの更新、嬉しいです!(^^)また読ませていただきます
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ありがとうございます (nanaさま(mi))
2016-02-25 10:02:17
有難いコメント、感謝申し上げます。
思い出したような頻度、フト思いついた徒然事の投稿に、余裕の無さが出ていてお恥ずかしい限りですがU+1F4A6、励みになります。m(_ _)m
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