茂木日誌

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ハイドン先生の音楽は底が見えない

2022-11-02 19:00:00 | 山形弦楽四重奏団

弦楽四重奏のリハーサルでした。

第一ヴァイオリンに山形交響楽団の若き同僚の豊田泰子さんをお迎えしての弦楽四重奏。

今回、久しぶりに演奏するハイドンの四重奏曲を、初心に返ったつもりの新鮮な気持ちで楽しんでおります。

弦楽四重奏曲第76番 Op.76-2「五度」は、弾けば弾くほどなるほど納得、第一楽章の主題がロンドンのビッグベンの鐘の音です。

これも二度にわたるハイドンのイギリス訪問が醸した名フレーズですね。

そして弦楽四重奏曲第39番 Op.33-3「鳥」!!

第一楽章に鳥のさえずりのようなフレーズが、、、と解説されることが多いようですが。

私個人的には、第四楽章を弾くと、夕方の我が家の庭に集う鳥を思い出さずには居れません。

夕暮れ時、我が家の庭に、寝ぐらに帰る途中のシジュウカラやヤマガラが十羽二十羽と大集合するのです。

あの美しい鳴き声の洪水、家路を急ぐせわしなさ、どさくさで紛れ込む恋のさえずり、帰路を急ぎながらも浮かれているようなシジュウカラやヤマガラの様子が、ハイドンの「鳥」の第四楽章のメロディーにとてもよく重なります。

山際に居を構えてはじめて気がついた音風景でした。

ハイドン先生の作品、まだまだ学ぶことが多いです!!

人生経験ももっと積まねば!!

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