日々徒然

日々旅にして旅を住処と・・・
できるほどの金も時間もないけれど、お散歩も旅。
ほてほてのんびり歩きましょう。

フィレンツェ-ドゥオモ

2005-10-21 15:09:38 | 伊太利亜

フィレンツェの散策も残り時間わずかなので、ドゥオモのクーポラかジョットーの鐘楼のどちらかに登ろうと思ったものの、どちらに登ったものか、、と相談。

 「ドゥオモだとこの時間(最終入場まで残り1時間)でも、30分は並ぶね」
 「ジョットーの鐘楼は、待たずに登れるらしいよ」
 「でも、やっぱり人気はドゥオモだよね。天井画も近くで見られるし」
 「それに今、このドゥオモは修復中(注:これは2004年9月現在です)。
  だったらジョットーの鐘楼に登って工事中のドゥオモを眺めるより、
  ドゥオモに登って、キレイな鐘楼と街並みを眺めたほうが気分いいよね」

上記のようなやり取りを経て、クーポラに登ることにしました。

近くでジェラートを買って用意万端で列の最後に。
いよいよ順番が来てクーポラに登ります。このクーポラへの階段は464段あるのだそう。エレベーターはなく、登るのは全部自分の足。結構大変です。

暗い狭い螺旋階段を半分ほど登った頃でしょうか、天井画の近くを1/4周ほど見て回れるようになっています。ヴァザーリ作「最後の審判」です。
確か、最も近く見えるあたりの絵が、地獄絵図だったような・・・。
記憶違いじゃなければ、悪魔が人間を頭から食べてたり。

どうせそばで見せてくれるなら、もう少し気持ちのいい絵のところを・・・と贅沢なことを望みつつ、写真を撮りがてら、ちょっと疲れてきた足を一休みさせた後、先に進みます。

クーポラの上まで行くと、360度の大パノラマ。
この写真だといまいちわかりませんが、夕暮れになってきていて、町全体が更にばら色に染まっていました。

ところどころにベンチが置いてあり、皆腰掛けて、フィレンツェの街並みを楽しんでいます。私たちも、ベンチが空いたところを見逃さず、すかさず座りこみ。

のんびりおしゃべりしたり、写真を撮ったりしていると、日本人の女の子に写真を撮って欲しいと声をかけられました。
彼女は、イギリスに留学していて(確か)、夏のバカンスを利用して一人イタリアに遊びに来たのだそう。
日本人と日本語でお話ししたくなったのかな、となんとなく思え、少しおしゃべりして別れました。


ジョットーの鐘楼は、白が基調の塔に、茶とローズ色の天井や窓枠などの意匠が栄え、とても美しい。写真は逆光になっちゃってますが・・・。

くるっと回って、東側の街並みを眺めましたが、鐘楼のあるほうが絵になります。
ただ、日陰になっていて涼しいので、少し休憩。

しかし、日本に帰って初めて、小説「冷静と情熱のあいだ」を読み、映画を見、この東側のほうが再会の場として使われていたことを知りました。

だから、事前に映画とか小説とか見ておこうよ、自分・・・。といつもながらの準備の悪さを、旅が終わったあとに嘆くのでした。

後悔先に立たず。

今日の天気は。やっと昨日晴れたと思ったのに~。

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