*前の記事の続き
タナ・トラジャの貴族は一つのコミュニティーをつくり統治している(本で読んだ)。
小村とか集落という意味でいいだろう。
貴族の家は、トンコナン様式とよばれる弓なりの屋根の家屋で
その前に広場があり、その左右にほぼ家のミニチュアの形の米蔵が10棟ぐらい並んでいる。
葬式の場所は、その広場とは別の場所が確保されている(ガイドの話)。
サダンという村に、建築中の葬式場があった。
竹が運び込まれている。
前の記事のゲートは、3つ目の写真の右端の奥にあるもの。
葬式場は広場を取り囲む形になっていて、
北に遺体を安置する本殿的なもの(Lakkien)、
西(または東?)に親族の滞在するかなり立派な建物、
東(または西?)に海の家によくにた長い客席、
南にレセプションの役割をする休憩所(Lantang Karrampan)がある。
本殿的な建物は、トンコナン様式の舟形の屋根をしている。
2階建てになっていて、2階には家族が座る。
その背後にもお客さんが入る海の家様式の場所がある。
この1回限りの建築に、大量の竹が使われる。
柱も床も、天井の縁飾りも竹で作る。
Lakkien 遺体を安置する所。
参列者がごちそうをふるまわれる場所。
ちょっとした階段も、ごく簡単な造りだけれど、なるほどという工夫がある。
左右の竹に長細い穴を開けて、そこに割竹をさしこんで踏み板にする。
いつも結束上手。
Photo/Sadan, Tana Toraja, Sulawesi, Indonesia(2008年)
スラウェシ島タナ・トラジャ
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