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ヘレスとお茶 Jerez and Tea

停まらず走り続けよう~
Thru drinking teas & practicing flamenco

AVATAR James Cameron アバター

2009-12-22 07:31:58 | 映画
オープンしましたね

23日公開になってしまい、肩透かしだったのですが

(どうも、東宝さんがFOXをどかしたのではとすら思う)

確実に見たいので、前売りの座席券を購入

23日夜10時からいよいよ、見ることができそう

でも劇場で知ったけど22日の夜から先行で
上映してるみたいですね

映画というよりは、お祭りに行くような気分です...

のだめカンタービレ 最終楽章 前編

2009-12-19 09:22:28 | 映画
のだめカンタービレ 最終楽章 前編

のだめのテレビ版の魅力は原作とも少し違う
玉木宏さんの面白さや竹中さんのそこまでやるか感
それと単純に音楽の音そのものが聞こえる迫力などでしたが

それがフィルムになって
しかも実際に欧州ロケしていて
演出も撮影も、相当にアップグレードしていました

特になだぎ武の、得意キャラがまたはまっていますし
玉木宏さんが、一層よくなっていて

全編吹き替えにしたのも成功だったのではないでしょうか

特筆したいのが、音楽と演技、バイオリンのボウイングや
管楽器の指使いのシンクロが、これほどできた映画も
なかったのではないかなぁ

選曲も好きでした、デュカスから1812年そしてバッハ
面白かったですね

後編は監督さんも変わるし、また、スピード感が出ているかな
のだめカンタービレ 最終楽章 前編 - goo 映画
のだめカンタービレ 最終楽章 前編 - goo 映画

ロサンゼルスが壊滅 エメリッヒの "2012"

2009-11-30 22:30:45 | 映画
いろんな映画でロサンゼルスは壊されてきたのですが

この 2012 では、もう完全に消滅してしまうわけです

冒頭のマンハッタンビーチで、懐かしいなぁと思っていると

あの、恐らくハリウッドにあるスーパーマーケットは
確かFairfaxあたりのJonsのような気がしますが
そこから壊滅が始まり

10 FWYが落ちていきます

傍をよく通った記憶のあるサンタモニカ空港

高い建物があるWilshire Blvd

データの作りこみもすごいですが

ただそんだけというこの映画もエメリッヒらしいですね

すかすかで雑なストーリーです

これを見ると
拝金主義と描かれるロシア人は怒るぞとか
冷酷に描かれる中国人も怒るかもとか

まぁ、人は死期を悟ると悔い改めるのかなとか
氷河期を生き延びた後にようやく今の人間性が
芽生えたのかなというあたりは考えることはできました

サム・ライミ 「スペル」 Drag me to hell

2009-11-29 10:06:30 | 映画
Drag me to hell

もう、それはコメディなタイトルなんだけど
日本での配給会社の売り方は「怖さ」にしたかったようですね
スペルなんて...

サムライミを知ってる人なら
彼がどういうホラーを作るのかはわかってること

Army of darknessで、お馬鹿を連発して
古典的手法で観客に攻めまくったサムライミですから

スパイダーマンとシンプルプランを経て
今回のDrag me では、やりすぎ感がスマートになり
音声や特撮の処理も完成度が高くて

異常なまでに監督が固執している
口移しの絡み合いも
スタイリッシュになっています

主演のアリソンちゃんも、怖がるとこを見るにふさわしい
本当にかわいい女優だし

魔女役のロルナ・レイバーがまた、役者魂の固まりですね
ものすごいです

そして忍び寄る影や
巻き起こる風
笑い声
とびちる血しぶき
たちこめる煙

古典を踏まえたライミならではの演出に拍手です

というわけで、馬鹿うけの連続でした

そして、決して書きませんが
結末のL.A ユニオン駅のシーンはぶっ飛ぶほど、よかったです

なんでL.Aからすぐ近くのサンタバーバラへわざわざ電車で行くんだと




わたし出すわ 森田芳光監督

2009-11-13 00:04:10 | 映画
とにかく、森田芳光監督だから見に行きました

小雪が主演していることは非常に抵抗があったのですが
冒頭の電車のシーンからはまりました

小雪は完全に小雪を消されていて、森田俳優になっていました
これが松田優作の恐れた森田演出ですね
この小雪なら、見ることができました

ストーリー的には、お金に関するシリアスなドラマかと
身構えたわたしは、すっかり肩透かしでした

どちらかというとファンタジーです
お金をめぐる寓話です

シリアスに考えさせず
森田監督独特のはずむ会話
小池栄子とピエール瀧
井坂俊哉と小山田さゆり

音声の処理がきゅんきゅんしていて
「のようなもの」に戻ったような感覚です

お金の力は旧友たちを変えるでしょうか
ねたばれになるけど、当然答えはNOです

はじめの何分間か、ここが函館だとわかりませんでしたが
何度か行ったことのある函館の風景もまた、よかったです

なだらかな丘に点在する家々
路面電車


夕焼けの空
車中の会話
病院の無機質な部屋

不明な存在 仲村トオル
ラジオ放送

藤田弓子との食事の音

森田映画ですねぇ
たまりませんでした

天使の恋 寒竹監督

2009-11-07 05:48:33 | 映画
おやじな自分が、
佐々木希ちゃんが好きだったりすることもあり
楽しみに見た「天使の恋」

その反面、いろいろ心配なスタッフの映画でありました

率直な感想としては、女の子が上手に描かれていて
よかったです

見る前の心配の種とは、撮影スタッフや監督の
寒竹ゆりさんが、すべて岩井俊二さんの
身内の関係だったからです

ぼくはどうしても岩井さんの映画世界
特に人物の嘘っぽさが嫌なので不安でした

ですが、この寒竹さんて女性監督は
人の温かさや、情の怖さというものを
よく知っていて、それらを演出できる人だと思いました

いかんせん、やはり女優ではない佐々木希ちゃんですので
役を汚すわけにはいかず、きれいきれいに撮らないと
いけないという制約があったからでしょうか
物足りなさは残ります

一方、かなり激しい、感情の爆発のある作品で
そのシナリオの起伏には感動するものがあります

最後の落ちは、賛否あるとは思います

生きるということを、愛するということを
ものすごいエネルギーで叩きつけて表現できる
そんな可能性をもった寒竹監督だと思うので
二作目以降が楽しみです

佐々木希ちゃんは、やはり存在がよいです
しゃべると、駄目なんですが
それでも許してしまいました

また、音楽のラブ・サイケデリコも、使われてるんだぁって
びっくりしましたが嬉しい音源でした

アンヴィル Anvil the Movie

2009-11-06 01:29:02 | 映画
吉祥寺でアンヴィルを見ました

売れないまま三十年、
バンドを続けてきた 50歳を超えたLips とライナー
はんぱでない、メタルバンドなんですよね

トロントのど田舎で、地味な仕事をしながらも
ツアーに出て、ひたすらに客を喜ばそうと
スターになる夢を絶対にあきらめないやつら

フィクションではなく
これが実話のドキュメンタリーなんです
絶対にネガティブなことは考えず
ひたすら、全力で前向きに生きる

子供のような輝いた目をもち

これって北米のある種の哲学だと思う

馬鹿に生きて何が悪いんだと
だから、熱いものがこみ上げてきました

映画 『アンヴィル!夢を諦めきれない男たち』 予告編

風が強く吹いている 大森寿美男監督

2009-10-31 13:26:20 | 映画
三浦しをん さんの原作は読んでいませんが
スポ根もの世代の私なので、箱根駅伝がテーマのこの作品が
どんなドラマなのかなぁと見ました。

冒頭の学生寮のシーンがとても前時代的で、とても劇画的で
エンターテイメントに引き込まれていきます。

小出恵介さんのクレバーな演技の巧さが、チームを
引っ張ると同時に、観客も引き込んで行ってくれる感じが
しました。

カメラマンさんは佐光朗さんですが、全編にわたって
疾走しているスピード感があって、構図もとってもよかったです。

お約束のロマンスもなく、ひたすら、男たちのドラマが
続きます。躍動感があって、見終わるころには、
走り出したくなる、そんな作品でした。

無防備 市井昌秀監督

2009-10-15 23:50:29 | 映画
もとコメディアンの市井監督による自主制作映画

知識なしに女性の物語ということで見に行きました

客席は映画ファンとは思えない、初老のおやじがちらほら
その理由は無修正で出産が見える報道があったからと
後で知りました

結論的には、この作品、まっとうに1800円払うのは辛かった

それは、どこから切っても自主映画だからです

ただ通常商業映画には乗らない、陰鬱な主題を扱った映画なので
それがよかったです

その主題は好きです

女性のもつとてもネガティブな部分と
どうしようもなくポジティブな部分を
特に後半、見せつけられます

よい意味で映画的とは思えない醜い女性たちに
よる映画だと思いましたが

それがドキュメンタリーっぽくなった理由だとも
思います

ただ、これを配給した人たちに言いたいですが
同じプロットでリメイクすべきです

なにしろ、プロの映像ではありません

役者さんたちも、やはりちょっと苦しいです

撮影は、特にひどいです、ホームビデオを
無理やりフィルムに焼いています

多用されている引きの画(遠景)になると解像力がついて
いかず、レンズも限界を超えています

明るい空も稲もクリップしてしまい、べたべたに
汚くなっている・・・

照明という存在もほとんどわかりません

わたし自身自主映画を作っていたから
汚さへは寛大なつもりですが、お金を取るのなら
画質への思い入れが欲しかったです

次回、もう少しお金が入ったら
プロのカメラマンさんを使って
きれいな引きの画を撮って欲しいです

ピュアな監督の心が、さらにピュアに見えるはずです

ヴィヨンの妻 根岸吉太郎

2009-10-11 19:20:12 | 映画
今年は太宰の生誕百年で4本が次々と公開されるそうですが
ヴィヨンの妻は根岸吉太郎監督なので、期待していました

新潮文庫にある原作を読むとわかるとおり
オリジナルはさらっとした短編です

これに対し、田中陽造さんのシナリオはかなりアレンジして演出しています

恐らく原作では時代背景もあり古典としてはよいのですが
映画としては、妻「さち」の生き様にはギャップを
感じてしまいます

エンターテイメント性をもたせて、はかなく
寂しささえある原作に対して、強くて、映画では
逆に励まされるようなドラマができていました

冒頭の闇夜を逃げ帰る大谷の姿が印象的でした

今の中央線三鷹界隈の話ですが
セットが見事でわくわくしてきました
カメラも素晴らしかったです

浅野忠信の大谷は、すごく知的な演技だったと思います
こないだの鈍獣が辛かったので、魅せられました

リミッツ・オブ・コントロール No limits, No control ジャームッシュ

2009-09-28 23:49:35 | 映画
ジム・ジャームッシュの新作映画

予備知識なしに見ました

Borisというグループのディストーションの効いたギターサウンドのBGMのみで

サイレント映画のような演出が最後まで続きます

ストーリーはあるといえばあるのですが

ほとんどリアリズムではなく、夢の中の出来事のよう

舞台はマドリッド、セビージャ、アルメリアと
アンダルシアの砂漠地帯へ入っていきます

ジャームッシュ独特の趣向と映画好きぶりが
反映した登場人物です

Guitar に Blonde に Molecule
このMoleculeが工藤夕貴
工藤夕貴の演技はよかったです
あの目が魅力的でした

人には薦めないけど個人的には
ぞくぞく来る映画的な映画でした

アルメリアの駅が西部劇みたいで変でした
Dona Maria Ocanaという駅

そしてセビージャのシーンでは
La Trucoがフラメンコを踊ります
太った人なんだけど、ものすごくしなやかなバイレです
あれはソレアかなぁ

あとエンドにはリナーレスだと思う
唄がかぶります

アキ・カウリスマキの引用もあったり

スペイン映画 カミーノ Javier Fesser 

2009-09-21 22:50:35 | 映画
普通だと、駄目だった映画は黙殺するのだけど

この映画を正当に批評する人がほとんど見受けられないので
自分のために書いておきたいと思います

フェッセル監督の前作は見ていません
Opus Deiという非常に特殊なキリスト教宗派については
後の知識で知りました (不勉強でした)

冒頭から、非常に鈍感な人が作っているのではと思うほど
誇張された演出で表情をアップで撮っていくことを繰り返す
作品です

中世の風刺画のような誇張です

音楽はディズニーのシンデレラを模したからではないでしょう
鳴りっぱなしです

撮影監督のせいだけにはできないし
音楽をつけた人のせいにだけはできない責任が
監督にはあったと思います

わたしがプロの作り手だと認めるギリギリの線を
逸脱している、鈍感さがこの人(Fesser)にはあると思いました

また、解せないのは、このプロットです

純粋な少年少女の初恋のかけひきが
何故特異な精神性を重んじるOpus Deiの価値観と
相対するように演出されなければいけないのか

プロデューサーがそもそもなんでこういう発想なんでしょうか

スパイク・リー セントアンナの奇跡 

2009-08-09 09:32:08 | 映画
スパイク・リーの新作

戦争ものだから、かなりくどくなると予想して
いました

彼の作品はエンターテーメント映画に徹しているのに
くどかったり、恣意的でシンボリックだったり

それはスパイク・リーだから仕方ないことで
これまでいつも、それでよいと思って見ることができました

この作品もスパイク・リーらしい作品になっています

冒頭とエンディングの劇効果を演出するために
はさまれる戦時の風景が重く、啓示的です
やりすぎというくらい(正直過剰です )

結果的にはキリスト教のもとに下される
平等な悲しみというものが底にはありながら

四人の黒人兵士たちの演技はよかったと
思いました

表情も話し方も、この四人の芝居はよかったです

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しかし、いつの間にか、戦闘シーンは
脱色したハイコントラストなスローモーションという
画の作り方が定着したようですね


扉をたたく人 The Visitor

2009-06-18 05:20:27 | 映画
一年少し前に、LAで見て、このブログに書いた

The Visitor が日本で公開になるようですね

とてもよい、揺さぶられる映画です

オバマに変わったアメリカとはいえ

こんなアメリカ映画があるから

アメリカにも良心・良識はあるんだとほんとに涙が出ました

もう一度、見たいです