お気楽王の日記

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美術・ゴーギャン展2009

2009年08月15日 | 映画・音楽・美術
竹橋国立近代美術館にて開催中のゴーギャン展を見に行きました。
ゴーギャンとの出会い。
ずいぶん昔に月と六ペンスを読んでからです。
主人公は人としては最低最悪な男なんだけど、
その死に際して描きあげた作品が私には手に取るように想像できました。
全て捨てて美術だけにのめりこんだ主人公。
フィクションだけど、ゴーギャンを良く知らなかったから、
勝手にどんな絵か想像してたわけ。
読んだ頃は高校生だし、インターネットもなかったからね。
私の本でのイメージはさまざまな緑色を使った画面いっぱいの南国の迫力ある木々、
だったんだけど、実際はタヒチの女性像が多いですね。
でも筆致は遠からずだったので、今でもゴーギャンが好きなんです。

ゴーギャンだけの展覧会は初めて。
しかも大作「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」が目玉。

それはかなり圧倒的でゴーギャンの今まで目にした画風よりも
力強く悲劇的でした。
晩年、失意の中にまだ残っている自意識、自己顕示欲、みたいなものを
絵に整然と描いているように見えました。ちょっと哲学的。

他の絵もいわゆるタヒチの女的なものもいっぱいあってすごく良かった。
ただメインが迫力がありすぎて・・・。

ちなみにだんなはゴーギャン好きなのに今回はいまいちだったよう。
彼の中ではオルセーで見たタヒチの二人の女の絵が一番好きみたい。
確かにあれの方が傑作のような気がする・・・。

しかし、この展覧会はゴーギャンの作品がずらっと並ぶ
またとない機会だったので見てよかった!

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