お気楽王の日記

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マンガ・チェーザレ 1巻

2009年10月08日 | マンガ
チェーザレ 1―破壊の創造者 (KCデラックス)
惣領 冬実
講談社

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チェーザレ・ボルジアについては、ローマ人の物語を
読破したりなんだり、時代を追って読もうと我慢してましたが
TSUTAYAレンタルで借りてしまった・・・。

塩野七生の「チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷」を
原作にしたのではなく、ダンテ学者の先生監修の下で作られた作品だそうなんです!
これはものすごい力作な上に、惣領さんの画がすごくいい!
久々のドハマリです!!!


豪華王ロレンツォ・メディチの厚意によりピサのサピエンツァ大学に入学したアンジェロ。
サピエンツァ大学はスペイン団、フィオレンティーナ団、フランス団など
出身国によって団が作られ、代表は有力貴族の息子となっている。
アンジェロはフィオレンティーナ団に属し、代表はロレンツォの次男である
ジョヴァンニ(枢機卿となることが決まっている。っていうか、後のレオ10世だよ!)。
アンジェロは世情に疎いため、失敗ばかりでジョヴァンニを怒らせてしまってばかり。
いろいろあってスペイン団№1のチェーザレ・ボルジアと仲良くなるんだけど、
このスペイン団がまたかっこいい。

東方との貿易が盛んなスペインは良質な絹を手に入れることができるそうで
スペイン団は黒い服を着ててかっこいー!
チェーザレという名前はもちろんカエサルと同じなんだけど
ローマ人の物語でも度々出てくるように、スペインなどカエサルが統治した
属国の有力貴族はカエサルの名をいただけたりしたのでその名残かな。

この漫画を読むためには時代背景と諸国の関係を整理しなければ。


まず、私が今読んでいる3世紀のローマと違って
ローマはキリスト教を国の宗教とし、ローマ教皇は皇帝と権力を二分している。
イタリア全土はすでにスペイン、フランスなど国がわかれていて
各国の有力貴族は権力を手にするために枢機卿、教皇になろうと争っている。

スペイン・バレンシア出身の名門貴族ボルジア家のロドリーゴは子供を持ちながら
金を積んで?枢機卿になった人物。
スペインのローヴェレ家とは次期教皇を争うライバルだが、
ローヴェレ家と姻戚関係のピサ大司教リアーリオ家の家に
現在チェーザレは住んでいる。これは謎。

フィレンツェ出身の銀行家メディチ家はロレンツォの弟ジュリアーノを暗殺され
リアーリオ家を憎んでいるが、メディチとボルジアは親しい関係。

ピサの第3の勢力ドメニコ会はフィレンツェでメディチ家を糾弾している
サヴォナローラがいる修道会で大学では神学部にいる。

と、大学内は有力貴族の子弟が多いので政治に大いに関わっていくみたい。

ルネッサンスが起こる背景が事細かに
しかもイタリアだけでなくローマ支配下の国全て巻き込んで

しかもなんといってもイメージの悪いチェーザレ・ボルジアがかっこいいし!

すぐに次の巻を読まねば・・・。

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