お気楽王の日記

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マンガ・チェーザレ 2巻

2009年10月13日 | マンガ
チェーザレ 2―破壊の創造者 (KCデラックス)
惣領 冬実
講談社

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ピサのキンツィカ地区。ドメニコ会の管轄エリア。
そこはフィオレンティーナやスペイン団の住むエリアとは全く異なり
わずかな施しや残飯を漁る人々。
ドメニコ会は清貧をよしとする修道会だが実情は
人々は働く場所も食べ物もない。
アンジェロは子供にパンを与えようとしたため
チェーザレと共に人々に襲われるが
密かに警護していたスペイン団に助けられる。
ヴァチカン。教皇の具合は芳しくない。
ボルジアとローヴェレは次期教皇選挙の票集めに動いている。
ローヴェレは外戚のリアーリオ・ラファエーレ(ピサ大司教)に
チェーザレ殺害を促していたがそれに加え、暗殺者をピサに送り込む。
ローヴェレ派のラファエーレは枢機卿の三分の二の票が取れる。
チェーザレはリアーリオを取り込むために高価な賄賂と
リアーリオと因縁のあるメディチとの仲を取り持つ計画を立てる。
ピサに織物工場、産業を作る権利をメディチに与え、
リアーリオが大司教の特権でジョヴァンニに即刻ピサ大の教授資格を
与えさせることにする。
ジョヴァンニはこれですぐに枢機卿になれる。
チェーザレはピサで産業を興す名誉をメディチに譲る形を作るが
それはメディチ家の票、リアーリオの票を確実に取るためだと語る。
チェーザレはリアーリオを完全に取り込み、フィレンツェのロレンッオに会いに行く。
メディチの館でミラノから帰ってきたダヴィンチに会う。


この時代のローマ帝国は、私の知る時代のローマと違い
名目上存在していて、支配力はない。
実質はそれぞれの王国、公国に統治されていた。

かつての属州がそれぞれ国に発展した感じかな。
イタリアはこの頃、フィレンツェ、ローマ、ナポリ、ミラノ、ヴェニスに
主に分かれていて、微妙なバランスで平和を保っている状態。
そのため、隙あらば上に立ちたいそれぞれの国の権力者は
ヴァチカンの地位を欲しがっているわけです。

フィレンツェは豪華王ロレンツォ・メディチの政治力のみに頼るばかりで
軍事力も乏しく、頼みの金融も低下しているようです。

ヴァチカンがいよいよでてきました!
チェーザレは父ロドリーゴが次期教皇になるため画策してます。
16歳なんだって!
16歳だけど語学堪能、法学にも詳しい天才少年です。
ヴァチカン、システィーナ礼拝堂の絵がカラーでしたがすばらしい!
ミケランジェロが書き直す前のシスティーナを復元してます。
装束や家具など細かなところもこだわって描いているそうです。

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