不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Grazie di esistere

2011-08-18 22:49:47 | 日記・エッセイ・コラム
8月18日は自分の誕生日よりも大切な
祝福すべき神様・吉川晃司のバースディ。

彼がこの世に生まれて、
あのような生き方を見せてくれなかったら
今の私は存在しませんから。

ひとりで吉川祭りで
朝から吉川楽曲をTweetしてきたけれど、
彼の楽曲すべてに思い入れがあって
選ぶのだって一苦労なんだよね。

27年(うち2年のComplex時代の楽曲は今回は除き)の間に
発表された数多くの楽曲の中から
「今の私」の心に響くものばかり。

Boy's Life
Pinky Oyster
Innocent Sky
The Gundogs
ロミオの嘆き
A-LA-BA LA-M-BA
CRY/MARIA
心の闇(ハローダークネス)
パンドーラ
ブラックサンタクロース
真夜中のストレンジャー
Dance with Memories
Nobody's Perfect
やせっぽちのパラダイス
不埒な天国
狂った太陽
You Tubeのプレイリスト

Boy's Lifeから始めたのには
わかる人にしかわからない
重要な意味合いが込められていたのに
その大切な人は
この日を選んで別のところに飛んでいきました。

祝福すべきこの日に心を折るようなことはしたくないので
何も言わないけれど、
あと1センチで舌先から不安が零れ落ちそうになっている。

だから尚更
Grazie di Esistere Koji Kikkawa !!


Dali e Rodin insieme per Dante

2011-08-17 01:04:39 | アート・文化
既に教会としての機能をなくし、
現在はアウディトリウムとして
コンサートなどが開催される
Chiesa di Santo Stefano al Ponte Vecchio
(サント・ステファノ・アル・ポンテ・ヴェッキオ教会)。
Dscf1149

この教会で珍しく芸術品の展示が行われています。
Dscf1150

展示はSalvador Dali(サルヴァドール・ダリ)の
彫刻と水彩画など120点、
Auguste Rodin(オーギュスト・ロダン)の
彫刻60点とデッサン画160点。
ダリの絵画のうち100点はダンテの神曲を題材にしたもの、
ロダンのデッサン画は
稀有なコレクションであるAlbum Goupilより。

ダリがイタリア政府の依頼で
ダンテの神曲のイラストを描き始めたのは
神曲の発行700年記念。
しかし1954年
彼自身の政治思想の変化に伴い放棄されますが
その後も出版に向けての作業は続けられました。
Dscf1157

ロダンとダンテの出会いは
1875年の作家の初めてのフィレンツェ旅行の時。
洗礼堂のギベルティ作の天国の扉に魅了されたロダンは
後の1880年にパリ装飾美術館の入り口の装飾作品の制作を
政府から依頼された際に
ダンテの神曲・地獄編をテーマにすることに決めます。
制作を進めるうちに構想は徐々に複雑化し、
30年にも亘り手を加え続けているうちに
未完のままロダンはこの世を去ります。

展覧会では地獄の門の習作第3モデルといわれるブロンズ像が展示されています。
Dscf1155

またイタリアでは初の一般公開となるAlbum Goupilから142のデッサン画も展示されています。

Omaggio a Dante, Dali e Rodin
会場:Chiesa di Santo Stefano al Ponte Vecchio
Piazza Santo Stefano
会期:2011年9月28日まで
開館時間:14:00-22:00
入場料:9,00ユーロ


Tweet della giornata

2011-08-16 19:01:38 | Tweet Log



L'Eolico a Galla

2011-08-09 23:20:00 | アート・文化

イタリアの造船業は中国や韓国のそれに押されて
停滞気味だといわれて久しいです。
そこを活性化するために色々対策が練られており
その一つとして浮上してきているのが海洋風力発電の開発。
造船業界の復活と再生可能代替エネルギーの開発を
一挙に解決できる案としてひそかに注目されています。

もちろんイタリア国内でも
既に風力発電はあちこちで導入されていますが、
そのほとんどは陸地、とりわけ山岳地帯に建設され
周辺の景観を損なうと不評を買ったり
騒音問題などで地域住民と揉めたりしています。

北部ヨーロッパなどでは
騒音問題、景観問題などを解決するために
海岸線からできるだけ離れた場所に
風力発電所を建設しています。
これによって雑多な障害は減り、
海からの継続的で強力な風力を
大いに利用することができるようになっています。
北部ヨーロッパの海は比較的浅く
こうした大掛かりな発電所を建設するのにも適していますが、
イタリアの周辺で風力を効率的に集められるのは
サルデーニャやシチリアの周辺になりますが、
あいにくその海域は
水深が深い(水深40メートル以上)ため
北部ヨーロッパと同じような発電所の建設は
難しいといわれています。

シチリアやサルデーニャの周囲の特に風の強い海域に
碇をつけた浮遊型の風力発電機を浮かべることによって
海岸線からは離れているために景観も乱さずに
風力を最大限に利用しエネルギーをつくることができるのです。
この試作モデルは
既にオランダやノルウェーの企業が生産しています。

海洋に設置することから
陸上の発電所よりも
物理的に大規模なモノの建設も可能になり
発電量も大幅に増加が見込めるといわれています。
海洋風力発電が本格化すれば
10年でイタリア国内の電力の10%をカバーできるようになり、
20000人の新規雇用もできるとの試算も出ています。

このモデルを生産&開発するに当たり
イタリアがもつ伝統的な造船業の技術は
他国に引けを取らないといわれており、
今後のイタリアの産業の一つとして
確立される可能性も高いそうです。
そして海に囲まれたうえに
原発問題に直面している日本をはじめ
世界各国への輸出産業としても大いに期待のできるものです。

国家としてきちんと
この新しい産業支援
及びエネルギー対策に取り組んでいくことが
まず一歩ですが、それが実現すれば
ここからイタリアは変われるかもしれませんね。


Tweet della giornata

2011-08-09 19:01:37 | Tweet Log