不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Che tipo di te??

2005-02-20 15:09:58 | Squisito!
実家の母が友人に託した荷物。
友人も持って帰りたいものがたくさんあるだろうから、
あまり余計なものを入れないでと頼んでいたので
ごくごく控えめでした。

バウリンガル、神様のファンクラブ会報、
ミルキーイチゴ味、ハチミツ飴、そして黒い丸いもの。

友人への依託以前の電話では
「お客さんからもらった『本当の紅茶』を入れておくから」
という話だった。
私は紅茶好きなので、
母も憎いことするなと楽しみにしていた。

で受け取った荷物の中から出てきたものは上記の通り。
どう見ても『紅茶』と思われるものは
黒い丸い塊しかありえない。
でも、どう見ても何かのフンに見えてしまうのだ(爆)。
te_fiore01入れ物を可愛くしてみた。
ハート型の陶器に入ったフンみたいなもの。
これが母の言う
「本物の紅茶」なのか?

香りはジャスミンティーに近い香り。
決して臭くはない。
先ほど淹れてみた。
すると…。
te_fiore02
花開いちゃったよ。
これって花茶だよ、紅茶ではなく。
鍋の中で踊る不気味な花。
香りは相変わらずジャスミン系ではあるけれど。


私は花茶が大嫌い。
こういうリアルな形の花茶が大嫌い。
(ジャスミンティーとかロータスティーとかは好きだけど)
思わず、うろたえてしまった。
呑んでみたけど、微妙な味。
さてどうしようかな、残り…。



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Fiorentine Vs Siena

2005-02-20 14:55:19 | Oh Fiorentina
どちらも後がない状態の二チーム。
またトスカーナダービーということもあって、
両チーム燃えているようです。
今回はフィオレンティーナにとってはアウェイ戦。

あいにくの天気です。
冷たい雨がフィレンツェにも降っているので、
丘の上のシエナはもしかしたら雪もちらついているかも?
迎え撃つシエナのほうでは
昨夜から厳戒態勢の警備。
スタジアム入場チケットをもっていない
フィオレンティーナ・ティフォージは
シエナ市内へのアクセス禁止。
他のチームに比べて穏やかとはいえ
暴れん坊ですから、ティフォージたち。

まもなくキックオフ。さてどんな結果になるでしょう。


追記;
そして負けました。
ナカタ途中でイエローカードを頂、その後交代。
Bへ真っ逆さまか?!



Anticalcare

2005-02-19 23:55:24 | 日記・エッセイ・コラム
イタリアの水は手強い。
硬水。かたい。
石鹸が泡立ちにくいとか、
汚れが落ちにくいとか、色落ちするとか。
でも一番手強いのは「カルシウム分」かもしれない。

イタリアに来たばかりの頃
友人がまじめな顔で、
「イタリアの水のせいでイタリア人にはハゲが多い」
と言っていたのを今でも思い出す。
曰く
「カルシウム分が毛穴に詰まってしまうから」らしい。
そんな馬鹿な話はもちろん「嘘」である。

しかし、ハゲとカルシウム分の関係はないとしても
カルシウム分が付着して色々問題が起こるのは確かだ。

昨年洗濯機が壊れたのは
結局はカルシウム分が
洗濯機のドラムの内側にこびりついていたかららしい。
スーパーマーケットにいくと
「カルシウム除去」作用のある粉が
洗濯洗剤の横に置かれていて
これを一緒に投入しないとだめだという類の
脅しのCMが存在したりする。

そして、先日、我が家のシャワーヘッドが爆発した。
火を噴いたわけではなく、
蛇口をひねった瞬間に
シャワーヘッドのぼちぼちと穴の開いた部分が
水圧に押されて外れて落下してきた。
カルシウムがぼちぼちの穴の部分に詰まって
水圧が異様に高くなった結果。

びっくり。

今まで使っていたシャワーヘッドは
お気に入りだったのだ。
Bossini社のもの。
フォルムが可愛いからとかマッサージ効果があるとか
そういう理由でお気に入りだったわけではなく
1000Miglia」のスポンサーであるBossini社が
数年前の1000Migliaレースの参加記念品として
レース参加者に配布したもので
レースのアシスタントで参加した友人から譲り受けた貴重な品。
d_vecchio
だからお気に入りだったのに。
もう使えそうにない…。

仕方ないので、新しいのを購入した。
スーパーマーケットで買った、何の変哲もないシャワーヘッド。
17,25ユーロ。
d_nuovo
イタリアは「規格外」のパーツが色々あるので
ちゃんとサイズを調べてからものを買わないといけない。
実はちゃんと調べていなかったけれど、
ざっとみたところ、接続部分がどれも同じ大きさに見えたので
とりあえず、手ごろなものを購入。

これは、ちゃんと「アンチ・カルシウム」効能があるシャワーヘッド。
何がどうなってカルシウム対策なのかはわからないけれど
不安なので、ちゃんと明記してあるタイプを買ってみた。
anticalcare
因みにカルシウム対策のないシャワーヘッドは
めちゃめちゃ安くて4,50ユーロからあった。
きっとこの差が「アンチ・カルシウム」なのだ。
おまけに私が買ってきたのは
30%節水効果も謳われている。

使ってみてなんとなく水圧が弱い気がするのだけれど、
とりあえず今のところはこれでオーケー。

次に購入するときには
もうワンランク上(28,50ユーロ)の
「アンチ・カルシウム」「30%節水」
「三段階切り替えマッサージ」つきシャワーヘッドにしようと思った。




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Anna Maria Luisa de Medici

2005-02-18 04:09:02 | アート・文化
1743年2月18メディチ家最後の正統継承者没。
Anna Maria Luisa de Medici。
彼女はメディチ家が代々収集してきた
膨大な美術コレクションの最後の相続者でもあり
彼女の遺言で「この美術品は門外不出」
と決められたおかげで
フィレンツェは今尚、貴重な美術品の宝庫なのです。

何で彼女が最後の継承者になったかというと
彼女の弟でメディチ家最後のトスカーナ大公となった
Gian Gastone(ジャン・ガストーネ)が
一説によると、(きっと本当だけど)
同姓愛者で世継ぎを残していなかったから。
まぁ、当時の宮廷では
そんなに珍しいことじゃなかったでしょうけど、男色。
ということで、先にこの世を去った弟に代わって
姉である彼女が最後にピッティ宮殿で暮らしたメディチ家の人。

この日を記念して
フィレンツェでは2月18日は
国立・公立の美術館が無料公開。
ウフィツィもピッティもみんな無料です!
こぞってお出かけ下さい!

それから続く2月19日は
サン・ロレンツォ教会(Chiesa di S.Lorenzo)並びに
オルサンミケーレ教会(Chiesa di Orsanmichele)で
無料ガイド付き見学。
オルサンミケーレ教会&美術館は
現在一般公開されていないので
こういう機会に見ておきましょう!


詳細はメールマガジンの
バックナンバー「2005/02/15」を参照してください。



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Se mi lasci ti cancello

2005-02-18 01:54:21 | 映画
「あなたには消したい過去や記憶がありますか?」
誰にだって一つや二つ
「苦い思い出」や恥ずかしい体験はあるはず。
プライドが人一倍高い私なんて
もう数えるのもいやになるほど
消してしまいたい、そんな経験がいっぱい。

でも、その記憶、消すことができたら
あなたは消しますか?

もし記憶を消せる最新技術が
まるで「プチ整形」のようにごく普通に
我々の生活に入り込んできたらどうします?

ジム・キャリー好きな私は
観にいこうと思っていながら、
ちょうどその時期忙しかったのか、
観にいかないうちに
フィレンツェでのロードショーが終わってしまった映画。
そして、その後DVDでも借りてみようと思いながら
まだ観ていない。

ですっかり記憶の端っこに追いやられてしまったところで
日本での公開となりDMでお知らせが届いた。
で思い出したわけです。

記憶なんて無理に消さなくても
そのうち消えるものだ(爆)。
いや、それが結論ではないのですが。

映画を観ていないので、映画評はできませんが
記憶を消すっていうことには
やっぱり拒否反応を示しそうな自分に気づいたので。

誰かを愛した記憶って
脳みそから消しただけで済むものでしょうかね。
身体が覚えた感覚って
そう簡単には消えないと思うのです。
ふとした瞬間にデジャヴを起こしたり
もしくはある香りをきっかけに誰かのことを思い出したり。
誰にでもきっとある経験。

思い出す誰かのことを脳みそから消してしまっても
身体は反応するのではないかと思うのですよね。
そのときに思い出すものがないほうが
後味の悪いイヤな感覚じゃないかと。
まぁ、記憶を消したことがないのでわかりませんけど。

原題も邦題も「Eternal Sunshine」なのに
イタリア題はまったく違っているし、やけに強烈。
なんかこう
そこまでずばりじゃなくてもいいじゃないと言いたいタイトルです。
「僕(私)を捨てるなら君(あなた)を抹消する」ってねぇ…。
音の響きはいいんだけれどね。

イタリア語の映画紹介
オリジナルオフィシャルサイト

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