不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

La mostra a Capezzana

2004-07-03 15:57:37 | 日記・エッセイ・コラム
私がその昔、料理を習っていた
ヴェジタリアン・レストラン(惜しまれながら閉店して随分経つなぁ)の
経営者だった友人たちは、元々アーティスト。
しかし、いくらイタリアといえども(いやイタリアだからなのか)
芸術だけでは食べていけないのと、
芸術と同じくらい食べることに情熱を燃やしている3人だったので
レストラン経営もやっていたわけで。

その3人のうち一番の年長者は
フランスとイタリアの血の混じった貫禄あるおじさま。
もう還暦を迎えたのだろうか?(本人には聞けない)
彼が新たにキュレーターとして手がけた展覧会が
フィレンツェの街から40分くらいの小さな街で催され
2日の夜はオープニングパーティーということで行ってきました。

capezzana01.JPG
Capezzanaという本当に小さな街で
そこに代々続く伯爵だか侯爵だかの血筋で
今はワインを作っているという貴族な方がいて
その方のお孫さん(Leone contini Bonacossi:若干28歳)が
今回の展覧会のメイン。

そして彼のおじいさまの所有する「自宅」でグループ展覧会。
展示されている作品数は少ないのですが、
どれもこれも個性的な大作。
まだ迷いのある若い力を感じさせる作品たち。
(残念ながら作品の写真はないのねぇ。)
グループ展にはLeone君(童顔なので、どうしても君づけだなぁ)の
友人や仲間が出展していて
その中には仙台出身の日本人アーティストも。
彼との関係もあって
Leone君もついこの前日本で展覧会を開いた
という経歴をもっています。

出展者
Marco Biagini
Jean Michel Carasso(この人がキュレーター)
Leone Contini Bonacossi
Haakon Faste
Taku Hrada
Justin Randolph Thompson

17時からのオープニングパーティ。
我々が辿り着いたのは19時過ぎ。
もちろんその頃ではまだ日の高いイタリア。
招待客は日が暮れていくに連れて増えていく…。
結局一番賑わっていたのは21時頃。
金曜日の夜だしね。
みんな思い思いに敷地内を歩き回り
用意されたブッフェをつまみながら
作品を観ながら、見つけた友達と果てしなく語らいあい。

capezzana02.JPG
広大な敷地の中に咲いたアジサイ。
アジサイには日本の雨が似合うと思うけれど
イタリアの太陽とのコントラストもまた趣が違っていいのかな。
ajisai_blog.gif
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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
華やかな色とカタチの紫陽花ですねえ。 (j-tenten)
2004-07-03 17:13:26
華やかな色とカタチの紫陽花ですねえ。
記事読んでたら、ワイン飲みたくなって、フラメンコ見たくなって(浜松にすごい人いるの。てまりブログの人にぞっこん一番手です。よかったら見てね)どこかでオープニングパーティやんないかなあ、という気分になりました。
なんか、素敵なロケーションですねえ。
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>j-tentenさn (albero4)
2004-07-04 02:36:11
>j-tentenさn
実はアジサイの大部分は熱い太陽にやられて
残念ながら少ししおれていました。
何とか頑張って咲いている部分を撮ってきましたが。
ロケーションは最高でしたよ。
こんなところにいたら
制作意欲が次々わいて困るだろうと思うくらい。
浜松のすごいフラメンコも見てみたい!
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たびたびごめんなさい・・・ (j-tenten)
2004-07-04 02:50:43
たびたびごめんなさい・・・
今確認したら、2番手でした・・・ところで、,albero4さんも、制作意欲、わいた?そういう場所ってありますよね。
フラメンコは、こちらです。
http://blog.goo.ne.jp/j-tenten/e/17d287f2a47c464fb75ec00497dd890b
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楽しそうなパーティー! あじさいもいいピンクで... (ハヤト)
2004-07-04 04:48:30
楽しそうなパーティー! あじさいもいいピンクですね~。ところで日没何時なの?
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Capezzanaというと、すぐにここのおいしいワインを... (まゆみーな)
2004-07-04 05:40:39
Capezzanaというと、すぐにここのおいしいワインを思い浮かべるのは、私がやっぱりのんべえだから?

それにしてもイタリアの照りつけるような太陽の下のあじさい、
なんて綺麗なんでしょう。
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ネットカフェからお邪魔しています。 (Alice)
2004-07-04 07:55:52
ネットカフェからお邪魔しています。
あじさい、キレイ。この写真に吸い込まれそうになりました。
いいなあ・・・花は。今日、出かけた帰りに何か花を買って来ようかな。
返信する
>J-tentenさん (albero4)
2004-07-04 15:52:30
>J-tentenさん
あ、わざわざありがとうございます。
これからリンクをたどって浜松のフラメンコ見てみます!
私は制作意欲…涌きませんでした(笑)。
というか周りのアーティストたちに圧倒されて
なんかすごく場違いなところにいるなぁって
宙ぶらりんでしたよぉ。

>ハヤトさん
いろんな懐かしい顔にもあえて久々に嬉しかったです。
アジサイの他にも色々あったんだけどねぇ。
で、日没はフィレンツェ周辺では20:59。
だいたい21時頃からようやく日が暮れていく感じよぉ。

>まゆみーなさん
そうね、カルミニャーノも近いから
おいしいワインはたくさんありそう。
会場となったBonacossi家のワインっていうのは
どうなんだろう?知っている??

>Aliceさん
お元気ですか!?
ココロが疲れているときは花に頼るのもいいですよね!!
かわいらしい花を迎えて気の流れを変えちゃえ!
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Bonacossi家が生産している"Carmignano Villa di (まゆみーな)
2004-07-04 16:09:42
Bonacossi家が生産している"Carmignano Villa di
Capezzana"というワインは最高!

フラメンコのM嬢が働いているお店で売っているでしょう。
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ダメだ。キュレーターがわかりましぇん。 (chai-dii)
2004-07-04 16:10:39
ダメだ。キュレーターがわかりましぇん。
でも「芸術と同じくらい食べることに情熱を燃やしている」という点にぼくはとても感銘を受けました。
ところで、albero4さんも料理習っていただなんて多才ではないですか。
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>まゆみーなさん (albero4)
2004-07-04 17:43:43
>まゆみーなさん
おお、さすが!
飲まないけれど、記憶に留めておくよ。このワイン。
で次誰か来たら偉そうにウンチク垂れて買わせよう(笑)。

>chai-diiさん
キュレーターは平たく言えば
展覧会の企画&設定、雑用をする人です。
日が暮れてからのロウソクの心配までしていたし、
この友人…。
「芸術と同じくらい食べることに情熱を燃やしている」
これはイタリア人にはたいてい当てはまると思いますが、
その世界に身を置いている人を見ていると
こいつらの人生それだけで完結しそうだと
思うこともあります。
料理はイタリアに来てから始めたのですよ。
高校&大学時代の友人が聞いたら驚きます。
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