不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

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2012-04-11 19:09:12 | Tweet Log



Altare d'argento del Battistero di San Giovanni

2012-04-11 09:36:00 | アート・文化
2006年6月からの6年間の修復期間を終えて、
フィレンツェのドゥオーモ美術館で
再び一般公開されることになった洗礼堂の「銀の祭壇」。
14世紀の金銀細工・彫刻の傑作の一つといわれる作品で
専門家によれば
ヴェロッキオ(Verrocchio)の工房で修行中だった
若きレオナルド・ダ・ヴィンチ(Leonardo da Vinci)も
制作に参加している可能性があるそうです。

祭壇は1366年にカリマラ組合(Arte di Calimala)が
洗礼堂に設置するために依頼したもので
完成までに100年以上を要し1483年に完成。
310 x 150 x 88 cm、200キロ以上の銀が使われています。
100年以上にも亘る大作であるため、
Tommaso Ghiberti、Bernardo Cennini、
Antonio di Salvi、 Michelozzo、Antonio del Pollaiolo
Andrea del Verrocchioなど
当時の有名な芸術家の手が多く入れられています。

12枚の羽目板は洗礼者ヨハネ
(San Giovanni Battista)の生涯を描き
最後の「洗礼者ヨハネの斬首(Decollazione del Battista)」が
ヴェロッキオ作ですが、
その遠近法の技術、
古典様式の建築表現や
非常に劇的なリアクション表現などが
レオナルドの手によるものではないかといわれる所以。

芸術作品の修復は
どんな作品であっても根気のいる作業ですが、
この銀の祭壇は1500の部品に分解されて
洗浄、補強、不足部分の補填が行われ、
木製の額装もあわせて修復されています。

同時に修復されていたアントニオ・デル・ポッライオーロ
(Antonio del Pollaiolo)の銀の十字架とともに
2012年4月1日より
ドゥオーモ付属美術館で展示されています。

Museo del'Opera di Santa Maria del Fiore
Piazza del Duomo 9, Firenze
開館時間:9:00-19:30
     日曜日 9:00-13:45
入場料:6ユーロ
インフォメーション: www.operaduomo.fi.it