久々にライブ。
Nekのライブ自体10年ぶりくらいなんじゃないかな。
人生に行き詰ったときは
私の処方箋は吉川晃司と決まっているのですが
なかなか神様ライブに合わせて帰国することができず
吉川ライブも随分ご無沙汰ですが。
今回も人生にちょっと行き詰りかけていたので
方向性の模索をしながら
パワーをもらおうと思って出かけたライブ。
フィレンツェのアルノ川を少し上流に上ったところ、
市街地の外れにあるSaschall。
昔はTeatro Tendaと呼ばれていた多目的ホール。
仕事を早めに切り上げてバスに乗って出かけて
ぎりぎり開演21時に間に合いました。
ほぼ満席。
客層を一回り見渡して結構驚き。
もちろん多いのは若い世代の女性ですが
20-30代の女性と、その彼氏という組み合わせも多いし
50-60代の女性もいれば
10代の子供連れの親子も非常に多かった。
ちなみに私の右は40-50代の女性5人グループ。
左は20代のカップル、
後ろは私と同世代の男女ミックスグループ、
前は20代の息子を連れた親子3人組。
なんとも幅広い客層です。
小さいホールなので観客席と舞台がめちゃくちゃ近い。
客層の幅広さと同じくらい驚くのは
みんな遠慮なしにフラッシュ炊いて写真撮影して
携帯で必死に動画撮影していること。
確かにイタリアって
日本ほどコンサート後のライブDVDの発売って
多くない気がするので
そういう意味では記念に残しておきたいのかも。
しかしこの人の著作権などはどうなっているんでしょう。
誰も注意しないし、撮影禁止のアナウンスも流れないし。
映画館ではちゃんと動画撮影禁止ってCMが入るのに。
いつものようにカメラは持ち歩いていたので
まぁ、遠慮しがちに私も写真撮影しておきました。
大きな舞台の上の吉川氏の記憶があるせいか
Nek小さく見えます。
小柄なんだよね、もともと。
舞台装置もシンプル。
こうやって比べてみると
日本のホールコンサートは本当に趣向が凝らされています。
金もかかっているし、何よりエンターテイメント性が高いのは確か。
イタリアのコンサートってもっと純粋に
音楽だけを楽しむ感じかなぁ。
第一線で活躍するアーティストはみんな実力派で
日本のようなアイドル文化ってあまりないので。
Nekはちょっとアイドルくさい部分もあったんだろうけど、昔。
でも彼の音楽的な路線はStingだからねぇ。
彼のMCはなんか歌っているときと雰囲気が違ってました。
なかこう北イタリアの人だなぁという訛りが。
それはそれでいいんだけど、なんか不思議だった。
最初は座っておとなしく聞いている観客でしたが、
中盤から席を離れて撮影に熱心な人やら
恋人同士で二人の世界に入り込んで踊る人やら
盛り上がって、
終盤はなんだか入り乱れて
みんな舞台の下まで押し寄せてました。
最後にはその舞台の下の人たちに握手してたNek。
素朴な男の子だなぁって感じがよりいっそう強くなりました。
弾き語りから始まったコンサート。
なかなかよかったです。
吉川ライブほどの効能はないにしても
パワーはもらったし、
なんかちょっともやもやが晴れた気がします。