友人にお誘いを受けて
金曜日に仕事をいつもより早めに切り上げて
20:08フィレンツェ発の各駅停車の列車に乗り
約1時間のところにあるMontecatiniまで。
Montecatiniはその温泉でよく知られる街ですが
その温泉街の中心とも言えるTettuccioで
夏の間コンサートやオペラコンサートが開催されます。
飲泉で有名なTettuccio。
モンテカティーニの街自体が
非常に落ち着いた優雅な雰囲気なので
夜遅くに出歩いても治安の悪さは感じません。
今回お誘いいただいたのは
Tosca(トスカ)のコンサートオペラ。
本格派オペラよりも縮小版で
コンサート形式になっているので
私のような初心者でも楽しめます。
コンサートの前にTettuccio内部探索。
夏の大型コンサートなどの機会には
このドームの下にオーケストラが配置されたりします。
この夜はこのホールを使っていなかったので
ピアノがぽつん。
有名な温泉。
ドームの下にある温泉排出口から
流れ出す温泉水で手を洗ったりするとよいそうです。
優雅なフレスコ画で飾られる壁の前には
各種効能に分かれた飲む温泉の蛇口がずらり。
処方箋にあわせた温泉を
湯治に来ている方は朝からコップ1杯飲むんだそうです。
で、コップいっぱい飲むのは結構大変なのだそうで
午前中の長い時間をかけて飲み干すので
その間に音楽を楽しんでもらうために
朝のコンサートも毎日開催されているそうです。
夏の野外コンサートは
このフレスコ画で飾られた飲泉ホールで行われます。
まだ夜は肌寒いこの季節は屋外ではなく
この小さなホールでコンサート。
幕間の休憩は広いスペースの歴史のあるカフェで。
コンサート観客は誰でも無料でワインを飲んだり
ちょっとしたおつまみをつまんだりすることができます。
この由緒正しいカフェは
かのプッチーニやヴェルディもお茶を楽しんだ場所。
オペラファンには垂涎のスポットです。
(私には豚に真珠のスポットかもしれません。)
そして飲み物のサービスだけでなく
葉巻の無料サービスもあり。
どこからどこまでも優雅ねぇって感じです。
実際にコンサートの観客はとても品のよい方々が多く
お客様の質の良さが手に取るようにわかります。
それなのに、料金は非常にお手頃なので
夏にフィレンツェに来る予定の方にはオススメ。
ただ最終列車に乗ってフィレンツェに戻ろうと思うと
第一幕までしか堪能できないので
いっそのことモンテカティーニに宿泊するのがオススメ。
私もくたくたに疲れていた金曜日、
モンテカティーニで豪勢に一泊したい気持ちでしたが
ビリー&チッチーノが待っているので我が家に帰りました(笑)。
最終列車は因みに22:57発。
フィレンツェ到着は深夜日付が変わるころです。
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