不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

In via Kyoto

2005-04-05 16:51:08 | 日記・エッセイ・コラム
La fioritura è già massima anzi è passata.
immagine1.jpg
花見に行ってきました。
フィレンツェの市街地から南東に当たるGavinana地区に
京都通りという小路があって
そこに桜が植えられているのですが。

4月5日の時点で既に桜吹雪になってました。
フィレンツェ一気に暖かくなったのと、
ソメイヨシノではないので、開花時期が早いのかも。
満開越えて散り始めてました。
via_kyoto_03

もちろん私以外に桜を愛でようなどという
風情のある人は近所にはいないようで。
カメラ構えていたら、
おじさんに
「何が面白くてそんな小さな花の写真撮っているんだ?」
と聞かれました。
「日本人だから」と訳のわからぬ答えをしておきました(笑)。
すると、もう一人のおじさんが
「たまぁにこの花が咲くと見に来る日本人がいるよなぁ」
とつぶやいていました。

イタリア人には不思議なのかもねぇ。

近所にはこんな花も咲いていましたが、
私は植物博士ではないので、何の花だかわかりません(爆)。
via_kyoto_01

とにかくフィレンツェにも春はあっちこっちに!


今回も「ブログ人桜」静岡県にトラックバック
「桜」は春の季語、「桜の実」は夏の季語。
勉強になりました。


banner_01




Via Via...

2005-04-05 02:27:53 | 日記・エッセイ・コラム
仕事先ではなかなかゆっくり情報をチェックすることができずに
なんとなく、落ち着かない気分でいたのですが、
ようやく、家で落ち着いて色々ニュースを観ました。

偉大なる人物を失ったというのがイタリアの実感。
本当にカリスマ性のある教皇だったのですね。
若者とのつながりを大事にしてきた教皇、
危篤になってからも広場には続々と若者が集まり、
歌ったり、踊ったりで最後のお別れ。
このあたりのリアクションを見て、
「あ、イタリアだな」とも思ったのです。
日本の天皇が亡くなっても
日本の若者の集団が寄り集まって歌ったり踊ったりして
その死を追悼することはありえないでしょう。

4月4日午後には教皇の遺体は、
それまで安置されていた
Sala Clementina(クレメンティーナの間)から
サン・ピエトロ寺院内に移されました。
そして20時に扉が開かれ、遺体が一般に公開されました。
少なくとも10万人の信者さんが
サン・ピエトロ寺院周辺で待機していたそうで
遺体が移される間中、盛大な拍手が鳴り響きました。
最後のお別れは金曜日まで続きます。
salma_g_p

教皇の葬儀は
金曜日(4月8日)朝10時と決定しました。
各国のリーダーが200人ほど参列といわれています。
これに伴い、
イギリスのチャールズ皇太子&カミッラの
結婚式は延期ですね。
ちょっと嬉しかったりして…。

「祖国に埋葬を」と訴える
教皇の祖国であるポーランドと
「これだけの偉大な教皇にはクラコヴィアの聖堂は小さすぎる」という
ヴァチカン側とで色々論議を醸しましたが、
最終的には
伝統に従ってヴァチカンに埋葬されることになりました。

全部で117名の枢機卿が集まって行う
次期教皇選挙「コンクラーヴェ(Conclave)」。
世界史で習ったことが
実際これから行われるなんて不思議な感じです。
まだ正式な日程は発表になっていませんが
4月半ばにはシスティーナ礼拝堂内でコンクラーヴェ。
現在11億人とも言われるカトリック教徒の頂点に立つ人物。
これだけ影響力のあったGiovanni Paolo IIのあとを継ぐ人は
誰であっても色々大変だと思います。
随分前から囁かれているとことですが、
カトリック信者の多い第三世界からの教皇誕生もありうるということで
また色々注目を集めそうです。

「+cawcablog ver.2」~L'addio al Papa~に冥福のトラックバック



banner_01