goo blog サービス終了のお知らせ 

不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Tra la mente e il cuore 22.11.2012

2012-11-22 23:18:00 | Tra la mente e il cuore

いい夫婦の日だからということで
FBで見かけた糸井さんの名言。
「こいつといっしょに、幸せになろう」とか、
「こいつに幸せにしてもらおう」というよりも、
「こいつとだったら不幸になっても後悔しない」
という相手とめぐりあえたら、最高なんじゃないかなぁ。
糸井重里 コピーライター

私が「いい夫婦だな」と思うのは、
なんてことはない一番身近な両親だったりする。
それって私が恵まれた家庭で育ったことの証でもあると、
本当に心から感謝している。

彼らにしても
喧嘩もするし、
お互いの愚痴もこぼしているのは知っているけど
個性の違いを尊重しあって
できる範囲で支え合って
毎日を暮らしている二人の姿には
学ぶところが多かったし、
そのおかげで(あとは吉川さんのおかげで)
今の私が出来上がっている。

そして、母がよく言っていた
「苦労は苦労だと思ったときに苦労になる」とか
「つらいと思えば、
そのときからつらさばかりが目に付く」という言葉を
ふと思い出した。
ちなみに、私が余り否定的な考え方に陥らないのは
こういう母に育てられたからなんだと思う。

恵まれた家庭に生まれ、
末っ子でたくさんかわいがられていた母が
わりと破天荒だったであろう若き日の父と結婚したことで
自ら苦労を背負うようになったんじゃないかと
私は想像していたりもする。
でも、少なくとも私が知る限り、
母はそれに対して不平を述べたこともないし
いつも父を支えながら、
限られた時間の中でちゃんと自分の楽しみも見つけていた。
彼女の中に
「苦労を苦労と思わない」
という強い決意があったのかもしれないし
もしかしたら糸井さんの言葉にあるように
「こいつとだったら不幸になっても後悔しない」
という相手とともに
人生を歩んでいるからなのかもしれないし。

いつだったか、友人に
「もしパートナーが
事故や病気で動けなくなってしまったらどうする」
と、とんでもない質問をされたことがあった。
彼女は
「申し訳ないけど別れる。
私にはそこまで責任もって添い遂げる自信がない。」
といっていて、
私は彼女に対して
「それなら誰とも付き合わないほうがいいよ」
って言った覚えがある。
「そこまで愛せないなら、
一緒にならないほうがお互いのためだから。」
彼女はしばらく悩んでいたけど、
そのときの彼とは
なんてことはない痴話げんかで別れてしまった。
そんなもんだって。

人生何が起こるかわからない。
どんな不測の事態にあっても
心を共にして支えていける、
そしてどんなことも一緒に乗り切って行ける
と思える相手に出会えることは
確かに人生でも最高の喜びのひとつかもしれないよね。


Tra la mente e il cuore 19.11.2012

2012-11-19 23:13:00 | Tra la mente e il cuore

どこの世界にも
「他人を不快にさせる一言を発するヤツ」
というのは存在する。

敢えて不快にさせようという
意図の元で発せられるものもあるけれど、
そうではなく、
本人も無意識のうちに
そういう一言を舌に乗せてしまうヤツ。
本人が気づいていないだけに
タチが悪いと思う。

イタリア人の友人数人とやり取りした
他愛ないメールで
真夜中にめっちゃ不愉快になった。
なんてことはない、
明日の夜一緒に映画観に行こうよという
お誘いメールだったのだけどね。
個性豊かなメンバーの中に
付き合いは既に4ー5年になる
同じ歳の女性がいて、
彼女は第一印象から「性根腐ってそう」
と思ってたんだけど、
年々その印象が確証になりつつある。

このグループ内でも
常にトラブルメーカーであることを思えば、
私が抱いている印象も
そう大きく外れてもいないんじゃないかな。

ある発言に対して、
反対意見を述べる自由と権利は認めるよ。
でも、ものの言い方一つで
相手の受け取り方は変わるし、
特に共有して読んでいる他者がある時は
それなりに発言に気をつけるのが
大人のマナーでしょ。
40過ぎて誰かをこき落とすことでしか
自分の優位を確信できないのは
なんとも寂しいことだと
私は思うけどね。

周りをみると政治家から同僚、友人まで
そういうタイプも結構いるのだよね。
遠回しに指摘してみるけど、
大抵は自覚ないので、改善されないし。


Tra la mente e il cuore 17.11.2012

2012-11-17 22:54:41 | Tra la mente e il cuore
土曜日もなかなかゆっくりできるわけではないけれど、
朝一番で頼まれてもいない仕事を片付けたこともあって
いつもより時間に余裕があった。

まだお客さんもいない、
準備中のサンタマリアノヴェッラ教会広場の物産展を
レイラの散歩がてら覗いて歩いたりして帰ってきて
家の片付けをしていると
日向で二匹がそれぞれ勝手にのんびりしている。

Dscn4327

まず、我が家は日当り良好であることに
心から感謝。
17年この家に住むことになった
最大の理由かもしれないなぁ。
そして、ただそこにいてくれる二匹に感謝。
先代ビリーも含め、
このチビッコたちがいなかったら
やはりここで闘い続けることはできなかっただろうな。

Dscn4337

何でもないありふれた日常に幸せを感じ、
それをありがたいと思える日々。
結局は私の周りは平和なんだ。


Tra la mente e il cuore 16.11.2012

2012-11-16 07:45:00 | Tra la mente e il cuore

人は本当に絶望すると、笑っちゃうのかもしれない。
警戒区域に戻った双葉町民が
変わり果てた街の姿をみて、笑っている姿を見て
本当に心が痛くなった。
なにも為す術のない絶望的な状況に置かれたら
笑うしかないのかもしれない。

「フタバから遠く離れて」
福島第一原発の水素爆発の音を聞き、
死の灰を被り
街ごと避難しなくてはならなくなった現実と
事故後改めて実感した原発の危険性と
原発マネーで生きざるを得なかった
小さな街の過去への反省を
とても近い場所から捉えたドキュメンタリー。

この映画、日本で観た人どれくらいいるんだろう。
今日、せっかくの機会があったのに、
フィレンツェのオデオン映画館で見かけた日本人の姿は
私が確認できた限り4人。
観衆のほとんどはイタリア人でした。
上演時間が遅かったのもひとつの理由かもしれないけれど。

上演開始予定の22:30をかなり遅れて始まり、
終わった時は
会場全体がなんともいえない重い空気に包まれていました。
何か言葉にするのも申し訳ないような。
言葉にしたら涙とともに消えてしまいそうな。

とても良くまとまっていると思うけれど、
日本人にしかわからないであろう符号もあちこちにあって
イタリア人が果たしてどこまで理解したのかなぁと。

そして、自分はもう日本を離れて17年が経ち、
日本人であることを忘れたことはないけれど、
純粋な日本人の目では捕らえていないのだろうなと
脳みその奥の方で考えながら観ていた。
スクリーンに映し出された日本は
やはりどこか理解できない不思議な国でもあり、
それはイタリア人から見れば
もっともっと理解不能なのかもしれない。
だからといって、それを説明することもできないのは
やはり自分の一部がそこに属しているからなんだろうなと。

しかし、政治家と東京電力の体たらくさ、誠意のなさ
様々な嘘の塗り重ねに
腹が立つのを越えて、悲しくなるばかり。
そして、それなのに、無力な自分にも腹が立つし。
見終わった直後には、絶望感しか残らない。
そして、少しづつ現実に目を向けて
何かを変えなくてはという気持ちになっていく。

忘れてしまうこと、無関心になることが
一番恐ろしいこと。

こんなに重苦しい現実が
自分の祖国に黙々と横たわっていることを
知ることができてよかったとも思っているし
できれば、もっと多くの人に観てもらいたいな。

原子力発電所の立地での自主上映が
もっと頻繁に行われるべきだと思うよ。
浜岡を抱えた静岡県内でも
もっと上映されてしかるべきだと思う。
原発のメリット・デメリットをきちんと考えるためにもね。
明日は我が身と思って
この現実を捉えることができないのなら
原子力発電所と共存なんて不可能だよ。
共存するには相当な覚悟も必要だろうしね。

映画「フタバから遠く離れて
イタリアの大手新聞Repubblicaでの紹介記事


Tra la mente e il cuore 15.11.2012

2012-11-15 23:00:00 | Tra la mente e il cuore
11月11日の日本での反原発集会に呼応した形で
フィレンツェのソーシャル・フォーラム
Firenze 10+10内での詩の朗読。
イタリア語と英語で朗読されています。

「表白」「Confessione」
Parte Prima *in italiano

</object>

YouTube: 2012 11 10 parteprima


Parte Seconda *in inglese

</object>

YouTube: 2012 11 10 parteseconda



会場だったカルミネ教会広場の光源が少なくて薄暗いけど。
とても綺麗な英語で朗読されてます。