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不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Tra la mente e il cuore 23.12.2012

2012-12-23 18:30:30 | Tra la mente e il cuore
今シーズンは2回も風邪を引き、
2回目の風邪は既に10日もお付き合いいただき、
未だどこかに帰る気配も見せていない。
咳が続き、鼻水製造機になった気分、
熱は幸いにも真夜中にぐんぐん上がり、
朝には下がっているので、
休む必要もなく普通に仕事をしているけれど、
本当はちゃんと休んで寝ておいた方が治り早いんだろうねぇ。

ということで(?)
ぼぉっとした頭では
あまりなにもきちんと考えることもできなそうだったので
書くのを控えていたんだけれど、
ちょっと気になることもあったので、
さくっと書き残しておこう。

自民党が圧勝したことは
全面的に否定も肯定もせず
ただ、「信じられない」という書き方が多かったイタリアの新聞。
どこも淡々と事実を伝えるにとどまった感じが、私にはした。
しかし、私の周りでは
「福島のことを忘れたのか」
「あんな目に遭っても原子力発電推進でいいのか」
「平和憲法を捨てても平気なのか」
「日本はどこへ行こうとしているのだ」と
自民党が圧勝したことを理解できないという
一般イタリア人が多いのも事実。

たとえ、あの選挙の結果が
「消極的な選択」によるものであったとしても
それも一つの民主主義の形。
あとは出てくる政策を国民がよく見極めていくこと。
仕方ないじゃない。

イタリア人には
「日本人の私にだって理解できない、不思議な結果だ」と
伝えているけれど、
だからといって、何かを諦めたわけじゃない。
これまでの自分のスタンスは
これくらいのことで変わるものでもないし、
正しいことは正しいとずっとこれからも言い続ける。
そして、間違っていることには
間違っているといえるように準備もしなくちゃと思っている。

憲法改正してまで、自国軍を作りたいと
政府の一部は思っているようでもあるけれど、
本当に必要なのかどうか考えてみる、
よい機会が与えられていると思ったほうがいかも。

「日本は金は出すけれど、軍は出さない」と
国際批判を受けると
ことあるごとにいう人が
軍備&強国派の中にはあるけれど、
実際そんな国際批判を聞いたことがある人は
どこにいるんだろう?
少なくとも17年イタリアに暮らしていて
右寄り左寄り色んな思想の人と話をしてきたけれど、
「日本は軍を出さないからダメだ」という批判は
聞いたことがない。
むしろ、
日本が軍をもたずにいることを評価している人の方が
多いんじゃないかと思うよ。
金しか出せないなら、金を出せばいいじゃない。
軍しか出せないところは軍を出せばいいし、
どんなことだって、
それぞれができる範囲で協力することに
意味があるのであって
なにをどれだけ出したかが重要なんじゃない。

そしてなによりも
もしそんな国際批判が多数を占めているのだとすれば、
既に20年も30年も前から
日本は国軍配備しなくちゃいけない
状況になっていたはずじゃないの?

領土問題だって、すべては仕組まれたことかもしれないって
裏の方まで覗いてみるくらいじゃないと、
本当のことは決して見えないんじゃないのかなぁ。
領土を守るために国軍が必要とか煽られても、
戦争して人命をむだにするくらいなら、
そんな領土なんかくれてやれと思ったりもする。

政府は自らの思惑を実現するために
どんな情報統制もやってのけるでしょう。
それに踊らされるのも勝手なんだけれど、
踊らされていると、
なにもかも政府が決めた通りになってしまうよ。
そんな不自由な未来が、欲しいわけじゃぁないよね?


Tra la mente e il cuore 22.12.2012

2012-12-22 23:03:00 | Tra la mente e il cuore
マヤ暦の世界の終焉の日、
ローマに行く羽目になっていた。

世界が終わらなかったので、
ローマにいって、そして戻ってきたけどね。

この世界の終わりは、
イタリアでも一部では大盛り上がりで
救済の地といわれるプーリアのどこかへ
人々が殺到したりという
変なブームも産み出していた。
まぁ、それで経済が動いたなら、それもいいか。

ローマへ行ったのは
クリスマス会だか忘年会だか、そういう企画のため。
でも行く前からわかっていたけど、
いつも顔を合わせているスタッフと
同じテーブルで食事しただけ。
普段から繋がりのないスタッフとは
挨拶を交わした程度で終わって
まぁ、そんなもんよねって感じ。
食事はヴェジタリアンメニューを頼んでおいて
確かにヴェジタリアンだったけど、
私がいつも食べているヴェジメニューの方が
数段美味しかった。
他人の用意してくれたものに文句はいわないけどね。
そのために会社の経費を費やしたのなら、
もったいないなぁという程度には心に引っかかった。

今の職場でもう既に7年が過ぎ
気づけば8年目に入ったけれど、
この7年の間、
ことあるごとに
「ローマへ異動」を提示されてきた。
そしてその度に断り、
異動を強制されるくらいなら仕事を辞めると
言い続けてきた。
だって、本当にフィレンツェを離れるつもりはないから。

歴代の上司が私をローマに異動させたいと思うのは
なんとなくわかる気がするんだよね。
きっと私という駒がよくわからず
扱い難いからなんだろう。
多分、遠くに置いておくと
手綱が取れないと思っているからなんだろう。
でもね、手元に置いたからって
思い通りに手綱が取れるような
そんなやわなもんじゃないよ。

これまでは一回断ったら
その時点で一度話が立ち消えになり、
また何かの機会に再燃するという感じで
あんまり鬱陶しいと感じたこともなかったし、
私が異動したくないのは
いやというほど相手にはわかっていて
それなりに考えてくれていると思えた。
しかし、今回は鬱陶しい。本当に鬱陶しい。
なにが鬱陶しいって、
話のしつこさの上に
「今この仕事辞めたら、困るんでしょ」という
上から目線でものを言っている上司の態度が鬱陶しい。
どれだけ人を見下したら、
こんな言い方ができるんだろう。

私は今の仕事辞めても全然困りません。
自分の生きる道は自分で見つけられるし、
安定した仕事だからという理由で
会社にいるわけじゃないから。
仕事のためにローマへ引っ越すくらいなら
仕事辞めてフィレンツェに残った方が
ずっと幸せだわ。

私にとっては
ローマに異動してまで
しがみついていたい会社も仕事でもないってことを
もう少し理解しているかと思ったけどね。
今の上司はまったく理解していないらしい。

まぁ、ローマへは絶対に異動しないから、なにがあっても。

私がフィレンツェを離れる時は
伊豆へ帰るとき。
そして、それは自分で決める。


Tra la mente e il cuore 16.12.2012

2012-12-16 22:39:20 | Tra la mente e il cuore
実は一週間前から食べたいと思っていたチーズスフレ。
なかなか作っている時間もなくて、
結局昨日の真夜中に焼き上げました。

ちょっと焦がしちゃったけど、
それなりに美味しかった。
パルミジャーノの味があるので、
塩を控えめにしたんだけど、
もう少し塩を加えても良かったかも。

レイラはオーブンの前が暖かいのと、
いい香りがもれてくるので、
焼き上がる直前にはオーブン前で準備万端(笑)。
焼きたては熱すぎて食べられないっていうのにね。

でも焼きたてで一つ食べて
レイラにもお裾分けして、
家中チーズ臭いまま仲良く寝ました(笑)。

真夜中のチーズスフレは禁断の味。

レシピはパルミジャーノレッジャーノチーズの
公式サイトに載っていたもの。

Ingredienti:
150 g di Parmigiano Reggiano grattugiato
100 g di farina
? litro di latte
2 noci di burro
5 uova
sale e pepe
mezzo bicchiere di acqua fredda

作り方は簡単。混ぜていくだけ。
冷たい水と小麦粉を入れた鍋を弱火にかけて
暖めた牛乳を少しづつ加えてだまにならないように混ぜ
沸騰する直前に
パルミジャーノチーズのすりおろしをどさっと加え
火から下ろして、混ぜ続ける。
そこに黄身を一つづつ加えて
最後に泡立てた白身を少しずつ加えてふんわり仕上げる。
バターと小麦粉をふったカップに均等に分けていれ
200度に熱したオーブンで約30分焼く。
上記の材料で8個分余裕でできます。

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Tra la mente e il cuore 15.12.2012

2012-12-15 22:24:29 | Tra la mente e il cuore
別に毎年気にしているわけでもないので、
なんですけれど、
2012年今年の漢字が「金」だったことに驚いた。

読み方が色々ある漢字ではありますが、
普通に読んだら、「きん」だよね。
某アンケートサイトには
この漢字をなんと読みますかという
くだらない質問がありましたけど。
もちろんカネと読む人もいるでしょうし、
キムと読む人もいたかもしれない。
それは個人の心の在り方次第じゃないかと思うけどね。

金メダルの「金」。
今年がオリンピックイヤーだったってことを
忘れてしまうほど、遥か昔の出来事のような気がする。
イタリアはオリンピックで盛り上がらないせいもあるし、
日本の活躍ぶりを逐一チェックしていたわけでもないので
日本が過去最高のメダル獲得となったことも
今思い出したくらいだ。
でも日本にいる皆さんには記憶に残ったのかもしれないねぇ。

金環日蝕の「金」。
あぁ、そんなこともあったよ!
吉川晃司モデルの日蝕グラスを買ったもの、そういえば。
私はその日、日本にいなかったので、
使う機会もなく、今どこに保管されているのか
よくわかってないけど。
当日は吉川晃司モデルの日蝕グラスを
両親が使って楽しんだみたいだった。
あれは、今年の出来事だったのだ。

そして、
スカイツリーの開業、
山中教授のノーベル賞受賞と
「多くの金字塔が打ち立てられた」ということで、
まぁそういうことですかとは思うけど。

でもはっきりいって、今年の一字がそれか?
と思う部分は拭いきれない。

私にしてみれば
一年中騒いでいた
「脱原発運動」や「領土問題」の方が
今年を表しているような気がするのに。
世の皆様はそうではなかったということでしょうかね。

もちろん、
一年を締めくくる一文字ということなので、
できれば
ネガティブなものよりも
ポジティブなものの方がよいに決まっている。
でもさ、
きれいなことばかりじゃないわけですよ、今の世の中。
そして、忘れてはいけないようなことは
実は一番薄暗くて汚いところに追いやられて、
蓋までされて葬られそうになっていたりするわけだ。
だからこそ、
一年を総じて決める一文字には
そんな陽の当たらない部分から
臭くて蓋されちゃったような現実に光を当てて
教訓にするべきだと思ったりもするんだけどね。

と、この漢字を絶対に「カネ」と読む人が
身近に結構いるなぁって考えているところ。
先日の会議の前のランチで
どうしても一緒に食事をしなくてはならなくなった
某マネージャーを筆頭にね。
彼女はカネ至上主義で常日頃から
どんな手を使っても
どんな暴挙(私にはそう見える)に出ても
利益を得ることしか考えてない。
そういう彼女に辟易としているので、
できるだけ関わらないし、
仕方なく一緒になったランチの時も
できるだけ、そういう話に触れないように避けていたのに、
彼女の中はそれでいっぱいなので、
どうしてもそういう話題に引っ張られ、結局負けた。
そして、おいしいランチの席で
カネの話をされ、正直うんざりしたのだ。
「私はね、金が入ってくればいいのよ、カネが。がはは。」
本気で反吐が出そうになるほど嫌な気分だった。
そんな考え方で、
まともなサービスが提供できるとは
思わないんだけどね、私は。

先日の双子座流星群の流れ星に
「金!かね!カネ!」と願った人がいたって話しを聞いた時も
なにを願っても勝手だけれど、
星に願いをかけるなんていう
ロマンティックな行為には
せめてもう少し夢のある願いをぶつけろよと思った。

世の中仕事もしてお金も稼がなければ、
生きていけないけれど、
金で買えないものがたくさんあること、
お金があったって決して幸せにはなれないことを
ちゃんと知っている方がよいとは思う。

「愛だろ、愛!」ってCMは
福山君だったっけ?
あ、違った永瀬君だ。

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YouTube: サントリー ザ・カクテルバー サイドカー登場 1994



すごくあっちこっち話が飛んだけど、
これこそまさにタイトル通り(笑)、
私の脳みそと心の中の旅なのだ。


Tra la mente e il cuore 13.12.2012

2012-12-13 23:08:00 | Tra la mente e il cuore
毎月一回ローマへ行かなくてはならない。
これが実は私にとっては苦痛。

ローマが嫌いなわけじゃないし、
「ローマに行く」こと自体は大歓迎なんだけど、
その先で待っている、
マネージャー会議というものが大嫌い。

自分がマネージャーだという自覚も薄いからなおさら
なんでそんなところに参加するメンツにはいっているのかも
未だに納得できていない。
私より、状況を的確に把握して
数字をきちんと分析している人がいるなら、
その人に任せておけばいいじゃない。

そもそも会議なんてものはなくてもいいと思っている。
必要だったら、
必要なスタッフと個別に話して進めていけばいいことだし
毎月の売り上げなんてものは
月締めで残業してまで提出しているわけだし。

月に一度、別の支店のスタッフと顔を合わせることは
コミュニケーションの点からいって、
大事なことだと思うけれど、
往復3時間かけていって
3時間半に及ぶ会議をやることに
一体何の意味があるのかは分からない。
今日も、先月の結果と、今後の展開について
各セクションから報告があったわけだけれど、
先月の結果は既に月報で確認しているものだし、
今更それを云々いったところで、確定した数字は動かない。
反省なら月報出した時点でしているし、
その結果なにに手を打つべきなのかはわかっているつもり。
そして、今後の見通しについて何かを述べたところで、
それは飽くまでも私の想像の範囲を超えないし、
実際に目が飛び出るくらいに高く設定した目標の数字に
到達するかどうかは
今想像を働かせてコメントする暇があったら
現実にできることを地道に積み上げていった方がいいと、
正直思っている。
往復3時間+3時間半の会議の時間を
私がお客様と向き合ったり、
PCの前に座ってタグ打ちしている方が
よほど生産的だと思うのは、きっと私だけなんだわ。
でも絶対にそうだと私は信じている。

私なんて、毎月同じことを繰り返しいっているだけ。
そのために行くなら本当にむだ。
「先月と同じです」
といってみたくなる衝動を抑えるのが大変なくらいだ。
私の毎月似たような発言に対して、
どこかの誰かが、こうしたほうがいいとか
こんなことしてみたらどうだろうかなんて
前向きな発言はほとんどない。
そういう前向きな発言は会議とは無関係なところで、
個別に交わされている。
だから不毛だなと思いながらいつも参加している。
そんな会議ならいらないと思うんだよね。

でも、人間って偉い人ほど
話が長くなったり
無闇に会議したがるのはなぜなんだろう。
毎回ローマからの帰りの電車の中で思うのよね。