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原子力

2006-11-13 22:09:58 | 経済・企業
●日立と米GEが戦略的提携へ(産経新聞)
http://www.sankei.co.jp/news/061113/kei007.htm

 日立製作所と米ゼネラル・エレクトリック(GE)は13日、原子力事業での従来の協力関係を大幅に強化し、戦略的提携を結ぶと発表した。両社はそれぞれ原子力事業を分離し、事実上の事業統合となる。GEと東芝の提携関係は弱まる見通しだ。原発業界をめぐっては東芝が米原発大手のウエスチングハウス(WH)を買収するなど再編が加速しており、今回の戦略提携で「東芝-WH」「三菱重工業-仏アレバ」「日立-GE」の3陣営への集約がいっそう明確になった。

 日立とGEは今後、日米に原発の設計や開発、製造を行う共同出資会社を持ち合いで設立する。日本向け原発事業を行う新会社は日立が80%強、GEが20%弱を出資。一方、米国をはじめ海外事業を手掛ける新会社の出資比率は日立40%、GE60%となる。さらに詳細を詰め、来年前半での最終契約を目指す。

 これに伴い両社は原子力事業を分離。同事業の従業員(日立約2000人、GE約1500人)も新会社へ移る。両社の原子力事業の2005年の売上高は日立が約1600億円、GEが約10億ドル。事実上の事業統合となった理由について日立の古川一夫社長は会見で「事業戦略の共有が大切」と説明した。

 両社が得意とするのは沸騰水型原子炉(BWR)で新会社は次世代大型炉の開発も担う。世界市場の7割は「東芝-WH」「三菱重工-アレバ」の2陣営による加圧水型軽水炉(PWR)が占めるが、日立は「当面BWRに集中する」(古川社長)としている。

 一方、GEは東芝とも提携関係にあり、次世代原子炉は日立を含めた3社で開発中。ルドルフ・ビラGEエナジーアジア担当プレジデントは「東芝との契約義務は守る」としながらも「日立と同じアレンジ(事業再編)を東芝に関して行うつもりはない」などと東芝とは一定の距離を置くことを示唆した。


日立は米国企業と手を組むのが好きですねw
全体的に業績が傾きがちであるのに、なかなかアグレッシブな戦略だと思います。ただ、合弁会社とかそういう主導権がはっきりしない状態で経営を行うと大抵は失敗します。会社内部で主導権争いを始めたりね。

ところで、この提携によって原子力業界は3陣営に収束されるそうです。どの陣営にも日本企業が絡んでいるのはさすがだともいますが…。そのうち、原子力発電所を建設したかったら日本に頭を下げないといけないなんて事態になったりw
ところで米海軍の原潜に動力となる原子炉を納入しているのはどのメーカーですか?


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