I.D.S.

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”派遣”が消え去る日

2007-05-29 23:04:09 | 経済・企業
●商社や金融で「一般職」採用復活(読売新聞)
http://osaka.yomiuri.co.jp/eco_news/20070528ke02.htm
女子殺到、170倍も
 景気の回復で学生に有利な“売り手市場”となった来春の新卒採用で、補助的な職務と位置づけられる「一般職」を復活させる企業が増えている。

 不況が深刻化した1990年代末以降、採用中止が相次いでいたが、大手商社や金融機関などが有能な人材をいち早く確保するため、採用再開に踏み切った。「格差社会」の到来が指摘される中、学生にも長く働ける安定した身分は魅力なようで、女子の応募が殺到しているという。

(経済部 野中智章)

◆「人材確保」「長く働きたい」思惑一致
 総合商社の伊藤忠商事と丸紅は、来春の新卒者を対象に、ともに9年ぶりに一般職の採用を再開した。伊藤忠は20人、丸紅は30人を採用する。

 伊藤忠は一般職を導入した80年代には年間100人以上採っていたが、その後、IT(情報技術)化で補助業務が減ったことなどを理由に中止した。再開について、平山伸一・人材開発室長は「派遣社員は3年程度で入れ替わり、正社員と同じ仕事内容を求めにくい。『長く働きたい』という女性も増え、多様なニーズに応えられるようにした」と説明する。

 金融機関でも、朝日生命保険が10年ぶり、住友生命保険は2年ぶりに再開する。

 学生側の関心も高い。丸紅がインターネットで募ったところ、女子を中心に採用枠の170倍近い約5000人の応募があった。丸紅の場合は、本人の志望と能力次第で一般職から企画などを担当する「総合職」に転換できる仕組みを取り入れており、「制度を充実させ、働き方が選べるのも人気の理由ではないか」とみる。

 武庫川女子大学(兵庫県西宮市)では一般職の求人が438件(今月24日時点)と、前年同期より約2割増えている。企業が採用枠を拡大していることもあって、派遣社員を選択する学生はほとんどいなくなった。

 同女子大4年の森畑安弥子さん(21)は、内定を受けた7社の中から、大手損害保険会社に一般職として就職するつもりだ。「責任ある仕事を担当できると説明された。将来のことも考え、転勤のない一般職を選んだ」という。

 宗光猛・武庫川女子大キャリア支援課長は「働き方が多様化し、総合職を志望する女子学生が増えた一方で、転勤がなく総合職より負担が軽い一般職の人気は根強い」と話している。



一般職と総合職がどう違うのかわかりませんが、さしあたり「定型的・補助的な業務に従事する企業の正社員のことであり、原則として転居を伴う異動はない」とのことで、企業の採用HPをみてみました。

伊藤忠商事の場合は、事務職と区分されている新卒向け採用でしょうか。中途採用も経験が3年程度あればいいのが結構ありますが、転勤ありとなっているので一般職ではないのでしょうし。

丸紅ははっきりと一般職というカテゴリーで募集があります。ただ、すでに打ち切られていますがw対象は新卒だけみたいで、キャリア採用にはすべて転勤条項がついています。

いままで、派遣社員で凌いでいた事務職を一般社員の職に戻すというのはいい方向です。ただし、今現在派遣社員として働いている人は首を切られることになるんでしょうか…?それとも業務経験を生かして専門職としてキャリア採用に挑めって事なんでしょうか。いずれにしても就職氷河期世代には厳しいままのようです。


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