出発までにまだ時間があったが
あまり長居するわけにもいかず、駅に向かった。
外は真っ暗。電燈もところどころにしか灯っていないし、お店もない。
17時台とはとても思えない。
古びた駅は、旅愁に満ちていた。今までここで、何人の人がこうして1つの車両を待ったことだろう。荷物はおろか、自分のしがらみも忘れて、ただ、「いま」と「あした」のために時間は流れる。この一過性の幻想空間は、いろいろなインスピレーションを掻き立てる。
空には三日月が少しぼんやりと光っていた。
あまり長居するわけにもいかず、駅に向かった。
外は真っ暗。電燈もところどころにしか灯っていないし、お店もない。
17時台とはとても思えない。
古びた駅は、旅愁に満ちていた。今までここで、何人の人がこうして1つの車両を待ったことだろう。荷物はおろか、自分のしがらみも忘れて、ただ、「いま」と「あした」のために時間は流れる。この一過性の幻想空間は、いろいろなインスピレーションを掻き立てる。
空には三日月が少しぼんやりと光っていた。