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ぴあのぴあ~の うたのある生活

音楽、グリーグ、芸術、イタリア、北欧、旅…大好きなことを、ゆったり、気ままに書いています。

鎌倉2009年11月 ~大佛~

2009年11月15日 10時41分42秒 | ・ 鎌倉
で、今週また来てしまった。
両親が地域活動でウォーキングできないというし
あまりに天気が良いものだから。

どうせなら歩こうと、「2009鎌倉文学館 秋のスタンプラリー」に倣ったコースを巡った。これは、ゴールを鎌倉文学館にしろという厄介な指定が着いている。円覚寺は既に先週周ったので、長谷近辺の箇所を周ってから鶴が丘八幡、建長寺と回ることにした。鎌倉は広いので、周遊するとなると、あまり悠長にしていられない。

本当に久しぶりに満員の江ノ電に飛び乗る。江ノ電は風景もいいけれども、電車の音と、揺れ(速度)が何とも心地よくて癒される。全ての時間がこの速度で進んでくれたら、人間もっと正しい方向に進めて幸せだろうにと思うのだ。

まだ、10時台だというのに、長谷駅周辺は車も人もごった返していた。

よく大学時代は学校さぼって鎌倉に行ったりしていた。平日だったのもあったかもしれないが、昔はまだ、ここまで混んでいなかったように思う。下手すると、東京副都心よりもひどい状態かもしれない。

どこまでも続く長蛇の列。これはきっと大仏まで続くのだろう。
漸く着いた高徳院。何十年ぶりだろう。大仏様は意外と可愛い。

ちょっとネコに似ていると思う。

鎌倉2009年11月 ~カラスウリ~

2009年11月07日 14時56分52秒 | ・ 鎌倉
本当は、美の壷にほだされ、鎌倉文学館に行きたくてここまできたのですが
何を血迷ったか、やっぱり北鎌倉からはじめたくて、円覚寺に入ったのです。

今日は、その一角の小さなお寺をお参りすることにしました。

境内の周りの垣根には、沢山の秋の花、秋の実の盆栽が植わっていて、とてもきれいでした。高台に上って、数々の著名な方のお墓参りも済んで、降りて珍しい花を撮っていたときに、

「このカラスウリも見てやってください」

とお声がかかりました。庭弄りをされているそのお方は、後に何とそのお寺の和尚さんだということがわかりました。カラスウリがよく生るように、そばにお芋も一緒に植えるのだそうです。普通のカラスウリはここまで赤くならないそうですが、見事な赤色。

カラスウリは、花がまた幽玄で美しいのだとか。7月の暑い晩、夜がふけってから咲くのだそうです。私のいつも歩いている散歩道にもありそうですが、どうりで花は見なかったわけです。一度観にいってみたいなあ。

2008年06月29日 22時00分07秒 | ・ 鎌倉
明月院まで足を運んだついでに
前から行きたかった「笛」に。

ここは、明月院の門から365歩ほど奥へ進んだところにひっそりと佇む
喫茶店です。

店内に入ると、沢山の楽器が飾ってあります。
そして、リコーダーや古楽器のBGMが流れます。

どこか懐かしく、時間にせかされることもなく
それがとても居心地が良くて
窓越しに見える雨にぬれた緑がとても楽しいものに思えてきました。

ここでは定期的に音楽会も催しているそうです。
また、喧騒から離れて自分のリズムを取り戻したいときに行ってしまいそうです。

浄妙寺

2007年02月25日 22時40分05秒 | ・ 鎌倉
今日は、こんな旅程を辿った。
亀ヶ谷切通し → 英勝寺 → 宝戒寺 → 浄妙寺

曇りで風が強い。
お花は、英勝寺では、水仙と竹がとてもきれいだったが
この時期は、宝戒寺が見ごろだ。
入口近くの1本の木に紅白2色の花が咲く「おもいのまま」はじめ
左手の大きな枝垂れ梅やつばき、右手の紅白ピンクの色とりどりの梅、
福寿草、ミツマタなど、様々な花たちが春を告げている。

いつもは、梅が何といっても見事だが
今年は、椿が非常に美しい。
丁度木に満開に咲いているものもあれば、花が落ちているものもあった。
椿は花がそのままぼっとり落ちてしまうので、よろしくないと良く聞くが
その様を見て、花がそのままぼっとりと落ちるのは
まるで図られた演出のようだった。
上から下まで、まるで長い衣を羽織った女の後姿のように
美しい線がこぼれていく。
乾いた空気に、その瑞々しい紅と深緑の色合いは
艶やかさいっぱいだ。

後ろ髪惹かれる思いで、閉門時間を気にしながら後にしたが
そこから浄妙寺まではちょっと距離がある。

漸くたどり着いた門の前に、可愛いお勤め人が私たちを迎えてくれた。
トラネコのソックス君。
「お疲れ様。でも僕眠いんだ」そんな風に言っているようだった。
彼は16歳で、もう歯がないのだそうだ。
受付の中でのほほんとごろんごろんしているモモちゃんにやきもちを焼いている模様。

ここには、枯山水の庭園を見ながらお抹茶を楽しめる喜泉庵がある。
時間ぎりぎりセーフで滑り込んだ。
お抹茶を頂くだけのところは鎌倉にも結構あるが
枯山水を見ながらというのは、京都を入れてもそうないと思われる。
静かな時間が流れる。外国から訪れた方も散見される。
廊下を進んでいくと、水琴窟がある。
この水琴窟は、自分で水を注ぐ形ではなく、元々水が流れる音を
竹筒で聞きながら楽しむ。

境内を去ろうとしたところ、土鈴のようなかすかな音がした。
虫の声?と思った。
とすると、目の前に美しい小鳥が舞い降りてきた。
首がオレンジ色の鷽(うそ)という鳥。
1匹だけではない!4匹。
後で、受付で聞いたところ、オスだけが首にオレンジ色があるのだそうだ。
鷽が飛び跳ね飛び回る様を見ていると、何か歌ができそうだ。

世界の歌には、鳥の歌が沢山ある。
いろいろな鳥が出てくるので、その鳥の佇まいやリズム
出会いから別れまで、とても興味がある。
それを思い出しながら、音楽の中に風景やその音を立体化していく。

100円で門をたたける幸せ、それが鎌倉にはある。

余韻を楽しむように、近くの喫茶店でコーヒーを飲む。
その後夕食も、このあたりで取った。
駅の近くは、人が多い上、比較的早く閉まってしまうし高いのであるが
雪ノ下のあたりは、飲食店も意外に多い上、探せばディナーをやっているところが
結構ある。
鎌倉は海が近いので海鮮ものも見逃せない。
この日は、権五郎さんで、地魚握り寿司を頂いた。

去来庵

2007年02月24日 22時30分28秒 | ・ 鎌倉
今年も梅見に鎌倉へ行った。
東京都心では、梅ももう終わりと聞いていたので足を急いだが
なるほど、こちらも満開を少々過ぎているようなところも散見される。

昨年梅雨時に鎌倉に訪れたときには
町全体がどんよりと熱帯雨林のようで
且つ異常なほどの人だかりだったので
もう訪れることは難しいのかと心配だったが
この時期は、桜や紫陽花の時期とは違って
比較的落ち着いてお花見ができる。

今日も出足が遅かったので、まずは昼食を。
北鎌倉駅から建長寺へ行く途中にあるビーフシチューで有名なお店、去来庵へと足を運んだ。

建物が重要文化財と聞き、前から入ってみたかったところだ。
お昼時に行くと人がそれなりに並んでいるが
普通の休日であれば、10分程度待てば中に入れる
割と回転の速いお店だ。

もう少々、お茶室のような、小ぢんまりしたところを想像していたが
中に入ると、左手にお座敷、右手にテーブル席があって、比較的大人数
入ることができる。

今日は「ビーフシチューセット」と北鎌倉ワインを頂いた。
ビーフシチューは、口に入れた瞬間肉がとろけるようで
味もあっさりしているのにことこと煮込んである深みも感じられる。
一緒に頂けるライスは、ブイヨンで炊いていて
シチューとの相性もばっちりだ。

器は益子焼か、ぼってりした黒の色合いが非常に懐かしかった。
小さいころは、宇都宮に住んでいた。
宇都宮は教育がとてもさかんなところで
小学校のときから、テレビ放送や、朝日年鑑を駆使して
教科書授業とは離れた研究発表を行う機会が沢山あった。
読書を当たり前のように毎日1冊行い
日記を通して先生とのやり取りや友達との意見交換を行っていたので
尊敬する友達、先生も多かったし、とても健全な学校生活を送っていた。
そして、何よりその風土自体が大きな財産だと感じることができた。
益子焼には何度も足を運んだり、社会化見学始め、実地調査なども
行っていたので非常に馴染みがある。

木の風情のある窓格子から、緑を眺め、そんなことを思い出していた。

美味しいチーズケーキも頂けるとの話を後から知った。
今度はそれをお目当てに食べに行きたいなあ…。

紫陽花めぐり

2006年06月25日 23時40分07秒 | ・ 鎌倉
久しぶりに鎌倉に行った。
昨年はあじさい寺(明月院)に行き、かなりの混雑を味わったので
最終ターゲットを長谷寺にしていた。

とりあえず、いつも必ずお参りする東慶寺で
お抹茶を頂いた。
今年は、花菖蒲もイワタバコも見頃を過ぎていて
少々寂しかったが、庭園には、いろいろな蝶が待っていた。
モンシロチョウ、キチョウ、タテハチョウ、アゲハ…
うぐいすも、春とはまた声色を変えてさえずっていた。

雨模様で且つものすごい湿度で
汗が止まらない。
しかも、あじさい寺だけでなく、鎌倉の街全体が人で飽和状態であった。
いつもはガランガランの飲食店がどこも列をなしていた。

頭が朦朧としてきたので、
いざ鎌倉、鎌倉駅へ向かった。
雨の勢いが増してきたので、駅ビルで食事を取った。
丁度入ったところが、いか3種の珍味を用意しており、日本酒も美味しく
友人と二人で「美味しい美味しい」と盛り上がったので
店内の飲酒率は一気に上がった。

気分上々で、本丸長谷寺へ向かった。
江ノ電もかなりの混雑であった。
境内に入ると、紫陽花散歩希望の人たちは1時間待ちで列をなした。
そこは、参拝者のコースとは別になっていたが
まず、大きな観音様にお参りが筋でしょうと、
私達は「紫陽花散歩道」を選ばなかった。

ただ、せっかくだったので障りだけでもと、奥の方へ進んだ。
すると、紫陽花が見事な様子がほどよく垣間見られるスポットがあった。
これで充分と外にでた。

参道の途中に、風情のある小さな甘味処があったので
そこに立ち寄り、迷わず大好物クリームソーダを頂いた。
アイスクリームがコーヒー味で、器がぼってりしていて大きく
とても美味しかった。

最後に、御霊神社に行った。神社境内裏に、小さな紫陽花の小路があり
長谷寺で頂いた紫陽花図鑑と照らし合わせながら、花を愛でた。
昨年は名前がわからなくて、ちょっとでも形が違うと
むやみにシャッターを押してしまったが
ウズアジサイやアナベル、墨田の花火など、花の名前がわかるのはとても嬉しく
心が豊かになるように思う。

神社を出てすぐのところを江ノ電が走る。
トンネルから紫陽花の咲く中を江ノ電が顔を出す。
皆が狙うシャッターチャンス、雨にぬれていて、顔が照れ気味だ。

少し早かったが、人ごみに飲まれるのが嫌で
横須賀線に飛び乗った。
少しずつ身体中のうるうるの水分が抜けていった。


そういえば、カタツムリには出会わなかったなあ。

[円覚寺にて]方丈

2006年03月15日 22時05分46秒 | ・ 鎌倉
円覚寺の境内は広く、いくつかの見所があるが
私のお気に入りの場所が方丈の前のお庭である。
黄梅院に向かって妙香池より少々手前の右手階段を上っていくとここにたどり着く。

方丈は本来、住職の居間であるが、多くの宗教行事が行われるという。

この前に百観音の石仏がひっそりと立ち並ぶ。
しだれ梅が咲く中、陽だまりで様々なポーズとお顔をされた観音様たちに手を合わせるとほっとする。

石仏は、その時々によっていろいろな表情を見せる。
今日はどの石仏が素敵かしら、そう思いながらまわるのである。