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ぴあのぴあ~の うたのある生活

音楽、グリーグ、芸術、イタリア、北欧、旅…大好きなことを、ゆったり、気ままに書いています。

水うちわ

2008年06月14日 20時07分11秒 | ・ 岐阜県岐阜市
どうしても欲しくて、水うちわを買いに岐阜まで。

写真で見るより、現地で実物を見たほうが
感動もひとしおです。

原料の紙も触らせてもらえました。
まるでオブラートのように薄い懐紙にニスを塗ることで
透明で丈夫になるのです。

いくつか絵柄があり、どれも美しくて迷いましたが。
私は「茄子」の絵柄のものを買いました。

岐阜 ~ 川原町 ~

2007年11月17日 23時52分34秒 | ・ 岐阜県岐阜市
のやま亭の前の道を、ずっと左に歩いていき、堤防を越えてさらに突き当たる道が川原町だ。ここには格子戸の昔ながらの街並みが残されているというので、歩いてきてみた。確かにここも風情ある町並みだったけれども、私はむしろ、そこに至るまでの鋸型の家並みのほうが魅力的だった。

観光客も、地元の人も殆ど道にはいなかったけれども、町並みのそこかしこから歴史の風情を感じた。道の向こうにはいつも金華山の面影があって、少し歩み進めるとどこかで必ず長良川にあたる。その歩き具合は、どこか故郷札幌を思わせる。斉藤道三や織田信長などの武将が目をつけぬはずない、またとない好立地な場所である。

この川原町には、ギャラリーが数店あったり、長良川温泉の十八楼や、和菓子の老舗玉井屋本舗、岐阜団扇の3種が揃っている住井冨次郎商店町屋をそのまま改造して雰囲気のある喫茶店と和雑貨屋に仕立てた川原町屋など、楽しいスポットも満載。長良川の近くのお土産屋では、岐阜提灯や和傘も買い求めることができる。

特に良かったのは、岐阜団扇。漆塗りの真っ赤な岐阜団扇と柿渋で塗った渋うちわ、6月15日以降、夏にしか販売しない噂の水うちわ…どれも手作りでため息が出るほど美しい。水団扇は販売開始後すぐに売切れてしまうらしく、現在も見せていただくことしかできなかったが、真っ赤な岐阜うちわがとてもきれいで1つ購入した。10年ほど前に購入した韓国の団扇は未だに現役できれいに使っているし、丈夫で美しい団扇というのはとてもいいものである。

長良川は、先日訪れた美濃市にも流れている。昔はこの川をつたって、美濃の和紙が運ばれてきたので、このあたりにこの団扇屋のように紙を使って工芸品を作るお店が建ち並んだのだという。思えば、岐阜3大工芸は、皆、美濃の和紙を用いる。

今年は、和紙に誘われていろいろな出会いがあったことを思う。

川原町屋も、建物をどんどんつたっていって、蔵の中で美味しくコーヒーを頂いた。こちらの地域では、「コーヒー下さい」と頼んだだけで、期待を裏切らないスイーツが一緒に付いてくるので嬉しい。今日も、有機栽培の豆コーヒーに、自家製の生チョコと、クッキー、ひよこのメレンゲ菓子がついてきた。

***

今回は行けなかったが、金華山周辺には、明和昆虫博物館やお抹茶が頂けるお茶室もある。長良川が流れているので、シーズンにはその鵜匠の説明も聞けるし、長良川温泉も出ているので、十八楼別館など近くのホテルでは鮎料理を堪能しながら、日帰りで温泉も楽しめる。円空美術館もあるし、なかなか見所満載なのである。

これに、加納城跡近辺や和傘、岐阜県美術館のコースも入れると、岐阜は本当に奥深い都なのだ。また来年、折を見つけて、訪れてみたい。

岐阜 ~ 竹そば ~

2007年11月17日 23時04分35秒 | ・ 岐阜県岐阜市
歴史博物館の受付の方に紹介していただいたお蕎麦屋さんに
ラストオーダー駆け込みで行ってみた。

岐阜の町は本当に静か。そして特に道しるべも、目立った建物もないので
少しぐるぐる回ってしまったが、民家の中に小さなお家がひっそりと建っている。
そこが竹そば のやま亭だ。

お客様は丁度1組出払ったところで、私たちは貸切になった。
まず、お茶とお茶菓子を下さる。そのお茶菓子の練乳とゼリーの美味しいこと。
そして、本日お願いしたのは、3種盛り定食。ここのおそばは、そば粉を一切使わずに孟宗竹を細かくした粉を使っている。それに、ひじき、よもぎ、自然薯の3種類の素材をそれぞれ練りこむ。それぞれ、元も原料の歯ごたえ、香りが残っており、味も彩りも美しい。しかも、おそばだけではなく、じゃこご飯、煮物、デザート、コーヒーまでついて1000円とリーズナブル。水禽窟の音を聞きながら、囲炉裏を前にした落ち着いた雰囲気のお店でした。


岐阜 ~ 金華山 ~

2007年11月17日 22時51分56秒 | ・ 岐阜県岐阜市
金華山のロープウェー、もちろんお金が要る。往復で1050円だが、歩いて上ることもできる。歩けば45分、ロープウェーは山頂まで3分、岐阜城まではさらに徒歩7分かかる。10分おきに運行しているので、比較的早く移動することができる。

山頂まで上がると、すぐ目の前に「リス村」がある。そのまたすぐ前にレストランがある。しばらく山道を進むと、岐阜城が出てくる。どの施設も別途料金がかかるので、長良川の眺めや、滋賀のほうに連なる山脈を堪能して、すぐに下山した。


岐阜 ~ 歴史博物館 ~

2007年11月17日 22時22分13秒 | ・ 岐阜県岐阜市
和傘とルドンが目当てで、岐阜を訪れた。
ところが和傘もルドンもお預けとなった。

岐阜は歴史が古く、風光明媚なところが沢山あって見所満載だ。
それゆえ、想像以上に堪能してしまい、そこまで辿りつけなかったのだ。

JR東海道線の新快速で名古屋から20分ほど。
大きな市街に忽然と眺めのよさそうな山と城が見えてくる。

駅前に観光案内所があるので、まずはそこで下調べ。
ここには、具体的な散策コースをいくつか紹介してあったり
主要な観光スポットの地図、バス停の案内、伝統工芸品を扱うお店の紹介
など何でも教えてくれる。

晴れていたので、まずは高いところへと金華山方面を目指した。
その麓には、岐阜県の歴史や伝統工芸の全てがわかる岐阜市歴史博物館がある。ここは、和傘のお店の方が、まずそこを訪ねるように紹介して下さったところだったので、岐阜の概観を勉強してから回ろうと考えた。

歴史博物館を入ると、岐阜の3大伝統工芸である和傘、岐阜団扇、岐阜提灯の展示とその工程に関するビデオを鑑賞することができる。あまりに熱心に見ていたので
館内の学芸員の人が、その後大変丁寧に説明をしてくださり、いろいろなことが勉強できた。

まず、浮世絵の版画刷りを体験できるコーナーで、刷りをやってみる。4色のインクを東海道五十三次に似せたゴム版に順につけて、版画を完成させていく。実によく出来ていて、子供たちと一緒に感動してしまった。

次に、加納城跡のことも伺った。この後すぐ金華山を往復して昼食を取り、古い町並み、岐阜県美術館を見た後、最後に和傘屋を訪ねる予定で、その近くが加納城跡だったからだ。加納城跡は、今は石垣だけが残っているようだが、石垣は残っているそうで、それを見てみたいと思った。

ところがその後、長良川の鵜匠の話、楽市楽座の話、家紋の話とどんどん学芸員さんが説明してくれて、思いのほか時間を取ってしまった。

博物館を出たのが13時近く。この時点で、全てを回るのはかなり厳しいと思い、駅対岸の観光は取りやめにした。それでも、ランチのラストオーダーも刻々と迫っている中、金華山の頂上めざし、ロープウェーに乗った。