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ぴあのぴあ~の うたのある生活

音楽、グリーグ、芸術、イタリア、北欧、旅…大好きなことを、ゆったり、気ままに書いています。

[円覚寺にて]山門

2006年03月15日 13時03分12秒 | ・ 鎌倉
中学か高校の遠足のとき初めて鎌倉を訪れて以来
何度もいろいろな人とこの町を歩いている。
高徳院の大仏を見上げたり、リュック背負って源氏山を散策したり、
凍えるような寒さの中初日の出を観たり
海水浴の後、大海原に打ちあがる花火を観たり。

だが、円覚寺に参るようになったのはそれほど昔ではない。
「鎌倉梅見めぐり」雑誌のそんな見出しが新鮮で
その中の円覚寺の写真に感銘を覚えてからだ。
鎌倉は小田急線と江ノ電で訪ねるものと勝手に思っていたものの
旅程を練り直してJRの北鎌倉駅から入るようにした。

北鎌倉駅を降りると、円覚寺の入り口へ導かれる。
「北鎌倉の玄関」の風格がそこには満ちている。

円覚寺の山門の前に立つと
いつも異次元へ足を踏み出すような感覚に襲われる。
ここをくぐると、静けさという静けさが凝縮され
その勢いで、背中がしゃんとし、目がよくなるような感じである。

太極拳の先生も言っていたが、鎌倉には良い気が流れているという。
良い気が流れているところにいくと自身も浄化され心正される。
精神を集中し、無心の世界を味わう。

ここでもうぐいすの鳴き声が響き渡り、道を足早にリスが横切る。
神社仏閣を前に静かに咲く梅の花。
まるで自然がうたをうたっているかのようだ。

[東慶寺にて]お墓参り

2006年03月13日 12時41分11秒 | ・ 鎌倉
お寺の奥には墓苑があるが
ここには、明治・大正・昭和の著名な方々が多く眠る。

文豪だけでも20人近くいらっしゃるが
和辻哲郎やその師にあたる西田幾太郎、鈴木大拙、小林秀雄、
谷川徹三・多喜子など
学生時代に読み親しみ、自分の人生に少なからずも影響を与えた
方々が一所に集まっていることが、とても不思議に感じる。

だから、いつもかかさずゆっくりまわってお参りする。
すると最初のうちから見つけている人は既に場所を覚え
毎回、ああ、この方もここにとお参りする人の数も増えていく。

お墓の前に立つと、何か大きなものにつながったように思う。
師の前で手を合わせると、遠くからうぐいすの声がきこえてくる。
ふと前を見ると山があり、そして横に視線を流すと
静かな鎌倉の街並み、景色が眼下に広がる。
木々の間から、時折りすが現れ、足早に去っていく。

しばらくその眺めにふけっていると
ざああっと風に吹かれ
森の香りが口に鼻に入ってくる。

石は何も言わないけれども、じっとそこに佇んでいる。

[東慶寺にて]梅の花

2006年03月13日 11時39分51秒 | ・ 鎌倉
いつもなら2月の末には結構咲いている梅も
今年は3月中旬だというのに
まだ十分観賞できるに足るほど咲いていた。

鎌倉に行くと北鎌倉から入り
必ずここ東慶寺にお参りする。

2月3月なら梅や水仙、福寿草、みつまたなど
5月6月なら菖蒲やイワタバコと
いつ訪れても四季折々の花が咲いている。

特に、あじさいの季節に
北鎌倉の駅ホームからできる
近くの明月院への長蛇の列から離れて、
このお寺の岩肌に咲き乱れる
朝露光る紫色のイワタバコを静かに見上げるのがおすすめである。

さだまさしの「縁切寺」でも有名な縁切寺であるが
特に縁を切る理由はなくても
老若男女お参りできる現代が有難い。

いつもは朝真っ先に寄るのだが
この日は昼下がりで
太陽が頭の上からやさしく均等に見守っている。
見上げると真っ青な空に白い小さな梅が舞っていた。

カメラマンがかわるがわるベストショットで構える。
その前でにっこりする景色や私たち。
全てが花を中心に暖かい春を頂いているようだった。

そしてさらにお堂の奥でお釈迦さまや観音さまが
静かにその様子を見守っていらっしゃる。

朗々とした声明が聞こえる中、さらに奥へ進む。

笹の葉

2006年03月11日 10時32分16秒 | ・ 鎌倉
梅見の季節は毎年鎌倉に行く。
この日も、例年通りの好天に恵まれ
遅出ながら旅程につく。

北鎌倉に着いたと同時に
まずは腹ごしらえ。

駅から1,2分の近距離にある
自然食のお店「笹の葉」は見つけてからいつも立ち寄る。
数年前にいくつかの雑誌に掲載されたのか、今は少々混んでいるが
お昼時なら予約は特にしなくてよく、来た順番に案内してくださる。
但し、なくなり次第おしまいとのことなので
早めの来店がよい。

神社仏閣の散策だから、和食が良いなという時に
道中いくつかの老舗が立ち並んでいるものの
どこも「お昼からこの値段は」というところ。
ここは、1300円から2000円で自然食の和食膳が頂けるので
おすすめである。
ちょっと贅沢に沢山食べたい方は「笹の葉懐石」(3500円)の予約を。

店内も落ち着いた和室で、窓からは外に植わっている笹の葉が見える。
椅子席も結構多いので正座が苦手な方でも大丈夫である。

日本酒もメニューには書いていないが、頼めば出してくれる。
この日は白神山地で作ったお酒を頂いた。

(写真は後日添付します)

笹の葉
(HP)
http://www.jin.ne.jp/sasanoha/
(横浜ウォーカーグルメより)
http://www.walkerplus.com/gourmet/yokohama/areaspecial/kamakura/lunch01.html