母の友人のご招待で、由紀さおり・安田祥子のコンサートに行った。
第一部は特別ゲスト、ヴァイオリニスト天満敦子さんの演奏だった。
真っ暗な大舞台にストラディヴァリウス1本での無伴奏演奏が始まった。
お恥ずかしながら、天満敦子さんのことについては、それまで全く知らなかったので、何も身構えずに、まるでBGMを聞くかのように目を瞑りながら聞いていた。
ところが…
3曲目、フォスターのスワニー河の調べを聞いているうちに
いろいろなことが、走馬灯のように頭をかけめぐった。
大学卒業後活動していた合唱ユニットでは、よくフォスターの歌を歌った。
それだけではない、何がそうさせたのかわからぬまま
深い感動の海に心をさらわれた。
涙がつうっと走った。
藍色の麻のドレスで、自然に逆らうことなく音そのものになっている
天満さんのその人柄に触れたような気がした。
その後も、バッハの曲とグリーンスリーヴスなどの民謡を交互に重ねながら
最後に十八番のポルムベスク「望郷のバラード」でお納めになった。
第二部 由紀さん、安田さんが登場した。
出てきたときから何というオーラ…。
ハナエモリの少しグレーの入った真っ白な衣装に身を包み現れた。
衣装大事だなと思った。
トークも絶品。一言一言ツボにはまって、人を和ませ、しかも下品でない。
二人の舞台の立ち回りもかなり勉強になった。
30曲以上歌うのであるが、1番1番立ち回りを変えるのだ。
最初は真ん中に並んで立ったかと思ったら、次は右、今度は左、最後に両方
からなどなど。
お二人は、ユニゾンで歌うシェアが多い。
デュエットや、合唱でもユニゾンで聴かせるというのは簡単なようで
実は非常に難しい。
ピッチはさておき、二人の波長がぴったり合っていてこそ
出来る業だ。
その歌唱力に改めて圧倒され、ユニゾンで人に聞かせられるような演奏を
志したいと思った。
曲目は、老若男女日本人であれば馴染み深いものばかりであった。
「歌のカレンダー」12ヶ月の行事に合わせて歌をめぐっていくと
何度となく重ねてきた四季折々の思い出が自分の年輪としてくっきりと浮かび上がってくる。
そして、二人の歌をぐいぐいと引っ張っていき、時に何ともいえない
コードで夢の世界へ誘ってくれる大杉光恵さんのピアノも素晴らしかった。
途中、天満さんとのコラボのコーナーもあったが
歌、ピアノ、ヴァイオリンの音量バランスが絶妙であった。
私はここのところ、外国の歌曲を演奏する機会が多く、
特にグリーグの曲に魅せられ、ユニバーサルな気持ちで
素晴らしい芸術に触れてきたつもりだった。
けれども、母国の歌は別格だ。日々踏みしめている大地、日々生きている時間が
ダイレクトに呼応して、自分も音楽の中でゆらゆら揺れる。
そして、聞いている人が皆同じ夢を見る。最も自然で、リラックスしている。
クライマックス、「赤とんぼ&どこかに帰ろう」が流れた。
NHK紅白歌合戦のときより、立体的に、しんみり染みてくる。
…帰ろう、帰ろう、どこかにかえろう
…自分に帰ろう…
由紀さおりさんが、そう言ったと同時に、どどうっと涙があふれた。
前から涙目気味だったので、もう、どうしようも止まらなくなった。
そんな状態であったが、彼女たちが最後に選んだ曲は
モーツアルト「トルコ行進曲」のスキャットだった。
スカッと気分爽快。何という格好良さ!
正直、こんなに感銘を受けるとは思わなかった。しばらく拍手が鳴り止まない。
アンコールの「浜辺の歌」も今まで聴いたことがないほど艶やかな
アンサンブルだった。
第一部は特別ゲスト、ヴァイオリニスト天満敦子さんの演奏だった。
真っ暗な大舞台にストラディヴァリウス1本での無伴奏演奏が始まった。
お恥ずかしながら、天満敦子さんのことについては、それまで全く知らなかったので、何も身構えずに、まるでBGMを聞くかのように目を瞑りながら聞いていた。
ところが…
3曲目、フォスターのスワニー河の調べを聞いているうちに
いろいろなことが、走馬灯のように頭をかけめぐった。
大学卒業後活動していた合唱ユニットでは、よくフォスターの歌を歌った。
それだけではない、何がそうさせたのかわからぬまま
深い感動の海に心をさらわれた。
涙がつうっと走った。
藍色の麻のドレスで、自然に逆らうことなく音そのものになっている
天満さんのその人柄に触れたような気がした。
その後も、バッハの曲とグリーンスリーヴスなどの民謡を交互に重ねながら
最後に十八番のポルムベスク「望郷のバラード」でお納めになった。
第二部 由紀さん、安田さんが登場した。
出てきたときから何というオーラ…。
ハナエモリの少しグレーの入った真っ白な衣装に身を包み現れた。
衣装大事だなと思った。
トークも絶品。一言一言ツボにはまって、人を和ませ、しかも下品でない。
二人の舞台の立ち回りもかなり勉強になった。
30曲以上歌うのであるが、1番1番立ち回りを変えるのだ。
最初は真ん中に並んで立ったかと思ったら、次は右、今度は左、最後に両方
からなどなど。
お二人は、ユニゾンで歌うシェアが多い。
デュエットや、合唱でもユニゾンで聴かせるというのは簡単なようで
実は非常に難しい。
ピッチはさておき、二人の波長がぴったり合っていてこそ
出来る業だ。
その歌唱力に改めて圧倒され、ユニゾンで人に聞かせられるような演奏を
志したいと思った。
曲目は、老若男女日本人であれば馴染み深いものばかりであった。
「歌のカレンダー」12ヶ月の行事に合わせて歌をめぐっていくと
何度となく重ねてきた四季折々の思い出が自分の年輪としてくっきりと浮かび上がってくる。
そして、二人の歌をぐいぐいと引っ張っていき、時に何ともいえない
コードで夢の世界へ誘ってくれる大杉光恵さんのピアノも素晴らしかった。
途中、天満さんとのコラボのコーナーもあったが
歌、ピアノ、ヴァイオリンの音量バランスが絶妙であった。
私はここのところ、外国の歌曲を演奏する機会が多く、
特にグリーグの曲に魅せられ、ユニバーサルな気持ちで
素晴らしい芸術に触れてきたつもりだった。
けれども、母国の歌は別格だ。日々踏みしめている大地、日々生きている時間が
ダイレクトに呼応して、自分も音楽の中でゆらゆら揺れる。
そして、聞いている人が皆同じ夢を見る。最も自然で、リラックスしている。
クライマックス、「赤とんぼ&どこかに帰ろう」が流れた。
NHK紅白歌合戦のときより、立体的に、しんみり染みてくる。
…帰ろう、帰ろう、どこかにかえろう
…自分に帰ろう…
由紀さおりさんが、そう言ったと同時に、どどうっと涙があふれた。
前から涙目気味だったので、もう、どうしようも止まらなくなった。
そんな状態であったが、彼女たちが最後に選んだ曲は
モーツアルト「トルコ行進曲」のスキャットだった。
スカッと気分爽快。何という格好良さ!
正直、こんなに感銘を受けるとは思わなかった。しばらく拍手が鳴り止まない。
アンコールの「浜辺の歌」も今まで聴いたことがないほど艶やかな
アンサンブルだった。