8/29(金） ＤＨ様誕生会での演奏 ・・ 軍医が死刑囚に ・・

6回目の訪問ですが、利用者様の誕生月には声を掛けていただいています。
今日は男性90歳Ｍさんのお誕生会とお聞きしていましたので、
かなりヨレヨレの方かと思いましたら上品でかくしゃくとした方でした。

演奏曲は「港・隣組・海・誰か故郷を想わざる・岸壁の母・異国の丘・
ああモンテンルパの夜は更けて・長崎の鐘・簡単な手品・新安里屋ユンタ
五木の子守唄・かえり船・アロハオエ・長良川艶歌・同期の桜」でしたが
誕生日のＭさんが突然お話をされました。

「実は自分は陸軍少尉だったが、友人の軍医がモンテンルパに収容され
死刑判決を受けて服役をしていた。
もちろん住民虐殺などは行うような人物ではないが
薬を求めて薬草を探しに山野に出かけていたので、顔を現地人に知られていたため
賞金目当の現地人が、アイツもそうだと訴え出て逮捕されたと言う事でした。

（モンテンルパニュービリビット刑務所）

その友人の軍医はクリスチャンそうで「ＹＭＣＡ」が無罪を訴えて活動し
フィリピン大統領もそれを認めて、ようやく無罪放免となったそうです。
その方は現在93歳で長野県にお住まいでご健在だそうです。
「ああモンテンルパに夜は更けて」を聞くとその出来事を思い出されて泣けてくる・・と・
涙されました。歌には各個人色々な思い入れがありますね。


(元陸軍少尉　Ｍさん）

又、元少尉殿は、話の合間の英語の発音がキレイなのでお聞きすると、会社勤めの後
定年後は英語を個人的に教えていて教え子の中にはオックスフォード大や米国有名大学に
留学している生徒も多く、生徒から時折感謝の手紙をもらう時があるが、そんな時は
我が子のような気がして、本当に嬉しいとお話されました。
思わぬ場所に思わぬ方がいらっしゃいます。

今日は、皆さんも大いに盛り上がって楽しい演奏となりました。
誕生祝のケーキも頂き今月の演奏予定はすべて終了・・・(^^)/
皆様のお蔭で私たちも元気が出て又、頑張ろうと言う気持ちになります。感謝

8/22(金） ＮＣＳ様へ14回目の訪問 ・・ 他の施設も

　今回は、予想以上の歓迎ぶりでビックリしました。
明るい４人グループの女性たちの笑い声が私たちを勇気づけてくれます。
年寄りにも色々あります。
可愛い？年寄り、憎たらしい年寄り・・
この差は大きいです。「老いては子に従い」・・昔の人の言うとおりです。

いつまでも自分が１番、自分の言う事が正しい、我を張って職員の言う事を聞かない。
そんな老人は嫌われます。穏やかに笑顔で・・・そんな年寄りになりたいと思いつつ
我が身に手を当てると・・・アカン！　ダメだわ！まだドロドロしとるわ(^^)/！反省

今日も暮れゆく異国の空を・・・
戦時中の思い出などを話しながらの演奏でしたが、
中には感極まってか涙される男性もいました。
今の日本の平和は、尊い犠牲の上に成り立っているのを忘れてはいけません。
戦争は庶民がヒドイめに合い、上の方はノウノウとしている者が多く腹が立ちます。
満州の関東軍・・・開拓民を見捨てて逃げたとか・・
神風の責任者も生き残っていましたね（のちに坊主になったとはききましたが）
戦争が終わってしまうとこんなんばっかしです。

今日はなぜか職員の方もノリノリで応援して頂きアンコールまで頂きました。
終了後、担当の方から系列施設での演奏の可否を打診されましたが
日程さえ合えばＯＫだとご返事しました。

今月も残りあと一か所・・・誕生会での演奏です。

8/19(火） ＡＳＮ様 7回目の訪問 世界残酷物語？・・

　今日は朝から皆様が楽しみに待っていて下さったそうでありがたい事です。
お忙しい中、責任者のＨ様もいらっしゃって何となく安心感がありました。
戦友・かえり船・岸壁の母、モンテンルパの夜は更けて・・等演奏・・

男性の中には、景気の良い音を響かせ調子を取っている方がいて・・
見るとご自分のほっぺたを叩いて音を出していらっしゃる！・アレアレ・笑・・

昔の映画に「世界残酷物語」と言うのがありましたが、その場面の中に
オーケストラの打楽器の代わりに”人を並べて立たせて、
ほっぺたを打楽器奏者がひっぱたいて音を出す”そんな場面を思いだしました。
あの時は、背の高さや太り具合で音程を調節していましたが・・

そんな賑やかな中、最後に炭坑節を演奏しマドンナ久恵と入所者の方も
御一緒に踊って終わりました。

そのあと、衣装を皆様が着ての写真撮影・・・
ハワイのバウスカートやレイ等、華やかな衣装は皆様に喜ばれます。

ＡＫＢ48の「恋するフォーチュンクッキー」の踊りも
自治会で習ったのでそれに合わせての指の形（アロハ）も華？を添えました。

Ｈさん・・わざわざかき氷を買いに走って下さって皆さんと頂きました。
近くに人気氷店があるそうですが、きょうも込み合っていたとか・・
ご本人は汗だくです。・・・

一生懸命に働く、けなげな女性は、魅力的にみえますね！・・笑・・
これは、余分でした。(^^)/

8/16(土） Ａｋ様６０回目の演奏 思わぬお心遣いが・・

　早いものでお伺いして５年立ってしまいました。
当初からの方も未だご健在の方も多くいつも暖かく迎えて下さいます。
責任者の方もいつも気を遣って下さって感謝するばかり・・

今日は５年前に最初に司会をして下さったＪ様に久しぶりにお目にかかり
司会を担当して頂きました。
美人で明るい方なので演奏もスムースに進みます。

途中、休憩を兼ねて手品を披露しました。
半紙を皆様に破っていただき・・器に入れ水を灌ぐと・・
アラ不思議！　うどんになってしまいました。
それを食べてみせると・・（本当は食べたくないのですが・・笑）
今日は大受けでした。
もっとも慌ててＢＧＭを掛けるのを忘れるミスはありましたが・・

終了後責任者のＢ様より、５０回の訪問演奏に対してのお言葉を頂き
入所者の１００歳のＭ様より記念品を頂きました。



今までお伺いして演奏した場面を収録したアルバムです！
お気持ちが有難かったです。！
更に壁には過去の演奏写真が額に入れられ飾られていました。

全く気が付かず、ビックリしました。
施設は人なり！　・・　
思いやりを持った心遣いのできる方は少なくなりましたが、だからこそ素晴らしさが余計目立ちます。

入所者の皆様にも長生きをいていただき１００回の演奏をさせていただけるのが目標です。
その時には、私から皆様に何か感謝の気持ちを伝えるつもりです。
新たな目標が出来ました。！

今日は、イヤ、今日も、より皆様に感謝しつつ帰宅の途につきました。!(^^)!

8/14(木） ＡＫ様２０回目の訪問 故郷の思い出・・

　心配した雨もそれほどでもなく安堵しました。
お盆だと言うのに演奏に出かけましたが施設は年中無休です。
家族の元に帰らない・・帰れない？・・人がほとんどのようです。

我々を息子か娘のような感覚で迎えて下さる入所者の方もいらっしゃいますが
しかしいつもよりやや少ない人数でした。

あるディサービスの施設では、・・・
”老婆が隣に座っているお爺さんにいきなりビンタを張って”大騒ぎに・・笑・・
何でも「私の風呂敷を開けて金を盗った」というのが言い分ですが、
モチロンそんなことはしていません。
怒ったオジイサンは、そのディに来なくなったとか・・
ボケが進むと色々な事があるようです。

その点、ここは皆様穏やかで仲良く暮らしていらっしゃいます。
お茶を飲みながら故郷の五島での事などをお話になるご婦人も・・
昔、島には旅芸人が来て自分の家の宿泊し、公民館など無い時代なので
２階に島の皆さんを集め芸を披露したとか・・
きっと国定忠治等の股旅物が多かったのでしょう。

今日は、「涙そうそう、さとうきび畑、アロハオエ」等は、あまり受けませんでしたが
来年からは見直そうと思っています。
比較的新しい歌は、馴染めない方が多いようです。

ここは、名月赤城山、裏町人生などより古い曲の方が喜ばれるようです。
施設によってきめ細かい選曲がより必要になってきますがそれはそれで我々も勉強になります。

お盆でしたが皆さんに喜んで頂けて良かったです。

8/9(土） ＵＤ様４６回目の訪問 ・・ 手品も盛り上がらず

台風が接近中で降りしきる雨の中を出かけました。
8/9は、長崎に落ちた原爆慰霊の日でもあります。
天気が悪いので通所者の方も少ないかと思いきや結構いらっしやいました。

しかし、今日は観客の反応があまり良くありませんでした。
演奏が未熟なのか、しゃべりが悪いのか・・・・
「長崎の鐘、この世の花、さとうきび畑・・」　等、終戦の月にちなんで
やや暗い？歌を中心に選曲しましたが、曲がいけなかったのか・
それとも天気のせいなのか、とにかくいつもより盛り上がりませんでした。
でも、反戦の思いを忘れないためにも・・選曲を替える気はありません。

途中、気分転換の為に手品を披露・・・
ビリビリに破った紙を、丼に入れて・・ダシ汁を注ぎかき回すとと・・・
アラ不思議・「うどん」になるという手品です。

代用食全盛の食糧難の時代を思い出し、引っかけたつもりで
受けを狙ったのですが、残念ながら観客の反応は、今一つでした。
かなり苦労をしただけに拍子抜けしました・・笑・・

かれこれ５年近くお伺いしていると通所の皆様もトシを重ねられます。
色々な面で能力も低下してきます。我々も同じです。

ボランティア演奏にお伺かがいしても、山あり・谷ありです。・・
一喜一憂しながら回を重ねていますが・・・
早速原因を探るべくＶＴＲをチェックし研究したいと思います。

尤も、他の施設での反応も見てみたいと思っています。

8/8(金） ＳＩ様で初演奏 ・・ あの人がここに・・

　初めて訪問する、ディサービス施設での演奏でした。
先月末訪問の系列施設なので・・・　今日はどうかなぁ～と思いながら到着・・
まず、きちんと駐車スペースが１台空けてあり、ほっとしました。

玄関を入って「こんにちは！」と声をかけるも、ざわざわとして誰も応対しません。
「ああ・・やっぱりこの系列施設はダメか・・と思いつつ、気分も暗く中に入ると
ようやく職員が応対してくれ「今日はご苦労さまです。お入りください」
「靴のままでいいの？」と聞くとスリッパを用意してくれました。

室内には３０人以上の利用者様が座ってスタンバイ・・・
「アレ？あの人・・確か○○にいたよね・・」他の施設でお会いした方がいました。

丁度、合奏のボランティアの方も打ち合わせに来ていて、
席でご一緒に唄って下さって心が和みました。
時がたち、いつものペースで演奏も進み。ヤレヤレ

皆様の反応も良くて気持ちも収まりました。
司会を担当して下さった方が明るい方で、それも気分が変わった要因です。

今日は「港、隣組、南国土佐を後にして、誰か故郷を想わざる、岸壁の母
戦友、酋長の娘、異国の丘、ああモンテンルパの夜は更けて、涙そうそう、
五木の子守唄、かえり船、新安里屋ユンタ、アロハオエ」を演奏・・・

終了後責任者が、「皆様が大変喜ばれたので是非９月もお願いします」と言われたので
他のハーモニカ奏者の方は？どうなんですか？そちらには？・・と聞くと
「今日の曲は、他の奏者の方と違っていて私たちは知らない曲が多いですが、
皆さんの反応が良く楽しいので是非お願いします」と言って頂きました。

根が単純ですので、初めの不快さは吹っ飛び・・
「分かりました。９月も楽しんでいただけるよう工夫します」とお答えしました。

終わってもコーヒー一杯も出なかった姉妹施設とは打って変わって
皆様とお茶を飲みお菓子を食べながら談笑・・・写真を撮られたり、握手をしたり・・・
最後には、拍手で送られて施設を後にしました。

単細胞には、おだてが似合う？ようですね・笑・!(^^)!