祖霊について
折口信夫「琉球の宗教」によれば
沖縄では自分の祖先は死後七代目には必ず
神になると信じられて「中山世監」ではこれを
「七世生神」と書いていると紹介している
さらに「琉球の宗教」によれば
沖縄では人が死ぬと屍体を洞窟の中に入れて
その口を閉じる風習があったが
七代経つと屍体を入れていた
洞窟をくりばか(神墓)と称する神墓は拝所となり
時代を経るに従って他の人々も拝するようになると
沖縄では祖霊が神になることを紹介している
死生観として
魂は神のいる異界ニライカナイより来て
死んでまたそこへ帰り
守護神となって集落へ還ってくると考える
このため祖霊を非常に敬い
死後の世界を後生(グソー)と称して
これも現世や生者近いものと考えている
また、仏教の影響を受けて
旧暦8月には祖霊が集落
家族のもとえ帰ってくると云う
沢山のご馳走を準備し盛大に接待し
お盆の先祖供養である 祭祀を行う
今日は少し余裕が出来ましたのでコメントさせていただきます。
>自分の祖先は死後七代目には必ず神になると信じられて
興味深い宗教観ですね。
「年初にはニライカナイから神がやってきて豊穣をもたらし、年末にまた帰るとされる。」~Wikipedia
聞けば聞くほど興味が増します。
>沢山のご馳走を準備し盛大に接待しお盆の先祖供養である 祭祀を行う
私は沖縄本島には行ったことがなく、25年くらい前に石垣島に一度だけ行きましたが、とても大きなお墓があり、親族がそこで御馳走を食べるということを聞いたことを思い出しました。
有難うございました。
地域文化をたくさん書いてくださいネ
現役時代に、沖縄本島を仕事で2度、八重山観光1度 行きましたが・・やはり異文化の島だと思います・
先祖を祭る風習が色濃く残っていますが、祖霊や死後七代で神になるなどの進行は、沖縄独自の宗教所以なのでしょうか?
現代でも子孫が先祖を大事に敬う習慣は公正にも残していきたい習慣ですね。