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沖縄の歴史書【5】

2016年05月15日 00時04分08秒 | 日記

 歴代宝案 <1>

流球の歴史書をサラ・さらっと紹介します

歴代宝案は

琉球王国時代の外交文書を記録したもので

すべて漢文で表記されている

1集49巻、2集200巻、3集13巻、目録4巻

別集4巻、全270巻から成っている

 

流球の対外通交貿易及び外交交渉史料である

 

第一尚氏王統尚巴志王(1422年~1439年)から

第二尚氏王統尚泰王(1848年~1872年)まで

443年に及ぶ膨大な記録である

 

歴代宝案

案とは書類、公文書という意味で

宝案は歴史の宝のような重要な公文の

記録となる意味である

 

歴代宝案は、旧案と呼ばれる古文書を

王府によって編集されたものであるが

現存するものは

1集42巻、2集187巻、3集13巻

目録4巻、別集4巻、250巻である

 

編集したとき2部作成し、1部は玉城に

もう1部は久米村の天妃宮に保管された

流球処分のとき、玉城本は明治政府内務省へ移管されたが

関東大震災のとき焼失したと云われている

 

久米村本は歴代宝案自体を秘密裏に

大切に保管され続けてきた1933年に

沖縄県立図書館へ移管されるそのさいの

条件として副本を

一部作成された歴代宝案は公開された

そのとき大学の研究者の史料として

写本が作成されている

 

沖縄県立図書館に移管された久米村本と原本は

第二次世界大戦で離散焼失したが

幸いにも写本副本が残った

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