歴代宝案 <1>
流球の歴史書をサラ・さらっと紹介します
歴代宝案は
琉球王国時代の外交文書を記録したもので
すべて漢文で表記されている
1集49巻、2集200巻、3集13巻、目録4巻
別集4巻、全270巻から成っている
流球の対外通交貿易及び外交交渉史料である
第一尚氏王統尚巴志王(1422年~1439年)から
第二尚氏王統尚泰王(1848年~1872年)まで
443年に及ぶ膨大な記録である
歴代宝案
案とは書類、公文書という意味で
宝案は歴史の宝のような重要な公文の
記録となる意味である
歴代宝案は、旧案と呼ばれる古文書を
王府によって編集されたものであるが
現存するものは
1集42巻、2集187巻、3集13巻
目録4巻、別集4巻、250巻である
編集したとき2部作成し、1部は玉城に
もう1部は久米村の天妃宮に保管された
流球処分のとき、玉城本は明治政府内務省へ移管されたが
関東大震災のとき焼失したと云われている
久米村本は歴代宝案自体を秘密裏に
大切に保管され続けてきた1933年に
沖縄県立図書館へ移管されるそのさいの
条件として副本を
一部作成された歴代宝案は公開された
そのとき大学の研究者の史料として
写本が作成されている
沖縄県立図書館に移管された久米村本と原本は
第二次世界大戦で離散焼失したが
幸いにも写本副本が残った