とめちゃん's 本ログ

読んだ本を書きとめていきます
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☆人生啓発本

参加型ワークショップ入門

2012年06月12日 | Workshop

参加型ワークショップ入門
http://book.akahoshitakuya.com/b/4750319112

参加型ワークショップ入門

ワークショップのワークについて、20+1種類が書かれています。
20種類は筆者が書いたもの。+1種類は、自分でオリジナルを考えてみよう!となっているところが良いです。
ワーク、振り返りのほか、これをやると失敗する!事例なども書かれています。
ただ、ワークショップのプランごとの設計については、書かれていないので、ワークのバリエーションが欲しいなという時に使う感じでいいかなと思います。


世界でひとつだけの幸せ―ポジティブ心理学が教えてくれる満ち足りた人生

2012年06月11日 | アイデア・啓発本

世界でひとつだけの幸せ―ポジティブ心理学が教えてくれる満ち足りた人生
http://book.akahoshitakuya.com/b/4757210442

世界でひとつだけの幸せ―ポジティブ心理学が教えてくれる満ち足りた人生

一般的に言われるネガティブ要素をポジティブに変えるよりも、ポジティブ要素をのばすのをオススメしているところがポイント。
この本に書かれている各種テストを行うことで、自分のポジティブ度が分かり、それに対処する方法もポジティブ度別に書かれています。

まずは、自分の強みを見つけられない・・・とネガティブにならないことから始めなければ(^^;

以下、抜粋■
○強みを選ぶ3つの基準
・ほとんどあらゆる文化で尊重されている
・ただ目的を達成するためだけの手段ではなく、それ自体が正しい行為として尊重されている
・順応性に富んでいる

○24種類の強み
・好奇心と関心
・学習意欲
・判断力、批判的思考、偏見のなさ
・独創性、創意工夫
・社会的知性、個人的知性
・将来の見通し
・武勇と勇敢さ
・勤勉、粘り強さ、継続的努力
・誠実、純粋、正直
・思いやりと寛大さ
・愛することと愛されること
・協調性、義務感、チームワーク、忠誠心
・公平さと公正さ
・リーダーシップ
・自制心
・慎重さ、思慮深さ、注意深さ
・謙虚さと慎み深さ
・審美眼
・感謝の念
・希望、楽観主義、未来に対する前向きな姿勢
・精神性、目的意識、信念、信仰心
・寛容さと慈悲深さ
・ユーモアと陽気さ
・熱意、情熱、意気込み

○以下の1つ以上にあてはまる強みが、「とっておきの強み」
・これは自分にしかない本物の強みだ
・この強みを発揮するとわくわくする
・この強みを最初に試したとき、それがすぐさま身についていくのが分かった
・この強みが活用できるようになる新しい方法を続けて習得したい
・この強みを活用する方法をぜひとも見つけたい
・この強みをどうしても生かす必要がある
・この強みを活用していると、疲れを感じないで元気でいられる
・この強みを生かして自分にしかできないことを作り出し、実行したいと思う
・この強みを活用していると、喜び、強い興味、熱中、そして恍惚を感じる

○美徳の6つの核
・知恵と知識
・勇気
・愛と人間性
・公平さ
・自制心
・精神性と卓越性

○強みと美徳は、好調な時期だけではなく不遇な時期も支える

○良い生活とは?
「とっておきの強み」を日々活用して、本物の幸せと豊かな充足感を得ることにある

○育児に大切なこと
子どもたちの強みと美徳に気づき、それを育てることであり、さらに子どもたちが持つポジティブな特性を最大限にいかせる場所を見つけてあげること

○フレデリクソンのいう、ポジティブな感情とは
人々の知性を磨き、身体能力を培しい、危機に直面したときには、勇気をふるいおこさせる。ポジティブな気分でいる時には、いつも以上に他者をいとおしみ、友情や愛情やお互いの絆もさらに強固となる。そして新しい考えや教えを受け入れる柔軟性が持てる

○ハッピーな人
良いことは経験した以上に覚えているが、悪いことはすぐに忘れる。良いと悪いの評価が平等でない。

○幸せな人
自分が過去に経験してきた本物のポジティブなインプットをもとに、物事を都合よく解釈することができる。

○ポジティブな感情がもたらすもの
健康・長命・加齢によるダメージから守る

○ポジティブな感情
未来:楽観・希望・信念・信頼
現在:喜び・絶頂感・落ち着き・熱意・歓喜・歓楽・フロー(充足感の状態)
過去:充足感・安堵感・達成感・誇り・平穏

○つらい感情を充足や満足の領域に導く2つの方法
・過去の良い出来事を味わい享受する力を増幅させる「感謝の心」
・過去を書き換え悪い思い出を良い思い出に転化させる「容認の心」

○許すためのREACH
R:recall 思い出す
E:emphathize 感情移入
A:altruistic 利他的
C:commit 公にする
H:hold 持続する

○楽観度を高めるABCDE
A:adversity 状況
B:belief 思い込み
C:Consequence 結末
D:disputation 反論
E:Energination 元気づけ

○「味わい」の5つのテクニック
・他人と分かち合う
・記憶する
・自分を祝福する
・知覚を研ぎ澄ます
・没入する

○ポジティブ心理学から生まれる3つの育児原則
・ポジティブな感情は、子どもが将来活用できる知的、社会的、身体的な能力を「拡大し構築」する
・子どものポジティブな感情を強めてやると、ポジティブな感情の「上昇スパイラル」を引き起こすことができる
・子どもが示す「ポジティブ」「ネガティブ」な特性は、どちらも本物であり真実である。

○ポジティブな感情を育てる8つの方法
・添い寝
・同調ゲーム
・否定の言葉は控え目に
・上手にほめる、しかる
・兄弟間の競争
・就寝前を大切に
・取引する
・新年に誓いをたてる



まちの幸福論―コミュニティデザインから考える

2012年06月09日 | Workshop

まちの幸福論―コミュニティデザインから考える
http://book.akahoshitakuya.com/b/4140815442

まちの幸福論―コミュニティデザインから考える

山崎さんが書かれた以下の本を読んで何かもやもやとしていたところが、この本を読んですっきりしたという感じです。
多分、住んだこともない地域コミュニティの「他人ごと」を「じぶんごと」としてとらえ、それを、そこに住む人に対して「じぶんごと」として考えるように促し、それが叶ったら、自分の手から離す。ということができる人。だからこそ、「コミュニティデザイナー」を肩書として名乗っているのだと感じました。

地域を変えるデザイン――コミュニティが元気になる30のアイデア
http://blog.goo.ne.jp/aki-nagi-kae/e/49ee4d6c6880cf44de248ab2416a28ed

コミュニティデザイン―人がつながるしくみをつくる
http://blog.goo.ne.jp/aki-nagi-kae/e/693c4377f9979205f13233f3ef8171d5

以下、抜粋■
○コミュニティデザイナーとは
地域の課題を、地域の人たちが解決するための場をつくるデザイナー
「救世主」ではない。まちづくりの主体は住人。住む人たちが自力でまちを動かしていくための土台作りを行い、土台が出来たら、静かに立ち去ること

○コミュニティデザイン
人と人がつながる仕組み

○主体形成ワークショップ
当事者たちに意見を出し合ってもらい、その意見を集約した上で、どうすればそれが効率的に実践できるのかを当事者自身に考えてもらうワークショップ
コミュニティデザインの最初にやること
参加者の中からリーダを見つけるようにする

○デザイン(design)とは
単なる記号的な意匠や美しさとしてのサイン(sign)から抜け出す(de)のこと

○中山間地域
「都市的地域」と「平地農業地域」以外を示す言葉。日本の国土面積の65%

○限界集落
1991年 長野大学の大野教授が作成
「65歳以上の高齢者が50%以上」であり、かつ「社会的な共同生活(冠婚葬祭、生活道路の管理、集落運営のための役職者の確保など)の維持が困難」であると定義

○これからの時代に必要なまちづくりの発想
いまあるまちを小さくリノベーション

○集落の撤退について
安心・安全が維持出来なくなってしまった集落にとって、他のまちに移り住むことは、豊かな生活を求めて未来へと踏み出す前向きな決断と考えてもいい

○高齢者のネットショッピングについて
自身の研究の中でインターネットの代行作業を提案。
高齢者にパソコンの使い方を教えるのではなく、コンピュータを使える人が必要な操作を代行するしくみ。集落に住む高齢者の家を定期的に訪問して注文書を受け取り、まとめてインターネットに発注。「御用聞き」型コミュニティビジネス。しかし筆者はビジネスというより、日常のご近所付き合いや学生のボランティアで機能してもいいと述べている。

○若い人が集落に戻る条件
(1)働く場所があること
(2)子どもの教育や子育てに良いこと
(3)生活関連施設の利便性が高いこと

○幸運な偶然を起こす人が持つ5つの特徴
・好奇心
・持続性
・楽観性
・冒険心
・柔軟性

○ブレーンストーミングの基本
・意見の批判や判断をせず、
・質より量を優先し、
・笑いと奇抜さを重視し、
・相乗り、横取りは大歓迎

○デザイン思考
こういうものがあったらいいなというアイディアと、実現するにはここを解決しなければいけないかという課題との間を、行ったり来たりしながら作り上げていくこと


子どものためのワークショップ―仙台ビーアイ物語

2012年06月09日 | Workshop

子どものためのワークショップ―仙台ビーアイ物語
http://book.akahoshitakuya.com/b/4893091808

子どものためのワークショップ―仙台ビーアイ物語

ワークショップと学び2 場づくりとしてのまなび
http://blog.goo.ne.jp/aki-nagi-kae/e/6ab611aa907f38e0fc8b86e4c779abdd
の中の、ぞうかば子さんが、とても気になったので読んでみました。

とにかく、すごい!子どもに対する愛情あふれるワークショップの実践例が満載です。多分、これらのワークショップを行うまでの事前準備にかけた時間は相当なものであったと思います。そのひたむきな姿勢こそが、ビーアイの成功につながっているはず!
放課後スクールや学童保育関係の方に読んでいただきたい本です。

以下、ビーアイ宣言■
第1条 自分になるために人は生まれてきた
第2条 いいとこはみんなちがう
第3条 いっしょにいるだけで!
第4条 ちがう意見は大事だ!
第5条 自分がどうしたいかきいてみる
第6条 一枚の木の葉・流れる星も先生
第7条 街は学校。地球は遊び場。
第8条 Look Good! Feel Good!
第9条 生かされている。生かしていく。
第10条 失敗は成功のだしの素


はじめて考えるときのように―「わかる」ための哲学的道案内

2012年06月09日 | Workshop

はじめて考えるときのように―「わかる」ための哲学的道案内
http://book.akahoshitakuya.com/b/456966203X

哲学者が「わかる」ということを、分かりやすく書いた本?のように感じました。「つめこんで、ゆさぶって、空っぽにする」はワークショップにも通じる心がありそうです。文字が茶色であったり、挿絵のデザインが文章をサポートしていたり、通常の文庫本とは異なる構成になっているので、不思議な本です。

以下、最後の部分抜粋■
○考える技術
(1)問題そのものを問う
(2)論理を有効に使う
(3)ことばを鍛える
(4)頭の外へ
(5)話し合う

○つめこんで、ゆさぶって、空っぽにする
観察する。推論する。そうして手にしたものを書き出してみる。それらをいくつかの仕方で整理する。組み替えてみる。聞いてもらう。そして、言いたいことを無責任に言い合ってみる。
そういうふうにして、問いを巡って、いろんなものをつめこんで、ゆさぶりをかける
でも、いちばんむずかしいのは、つめこんだものをいったん空っぽにすること。つめこんで、空っぽにしないと、新しいものは入ってこない。



こどものためのワークショップ―その知財はだれのもの?

2012年06月07日 | Workshop

こどものためのワークショップ―その知財はだれのもの?
http://book.akahoshitakuya.com/b/4944163363

ワークショップに関連する知的財産権について分かりやすくまとめられている本。ワークのアイディアを権利登録でき、それをみんなが納得する形で使うことができるような仕組みが求められているということでしょうか?プログラムを作ったりする立場からみると、オープンソースといえど、その利用方法は明確に、ソースの中に書かれているので、それに完全準拠(著者名が掲載必須とか、指定されているコメントの挿入とか)しなければという感覚があるので、とてもゆるーく感じました。
これからというのが正直なところなのでしょうか?自分のオリジナルでないワークを使うとき、またワークショップのパッケージ化など考えるなんかは、常に考えるようにしたいと思います。

以下、抜粋■
○ワークショップとは
中西:参加者の世界を捉えるまなざしを確信・再構成する契機を与えるアクティビティ
中野:これまでのパラダイムの転換を迫られているわたしたちの社会の行き詰まりを打開する、ひとつの希望の道であり、現代の課題である持続的な社会を作るヒントを内在させている
大月:すべての人の能力を目覚めさせる援助システムとして機能するもの

○著作権とは?
福井:正当な権利が尊重されること。ただり権利を守るために、他人の活動をおさえつけたり、人々が芸術文化を楽しむ自由を抑圧しすぎないこと、私たちの社会は、ここでも難しいバランスと、考える自問を求めらているように思います。

○国立西洋美術館におけるプログラムの記録
撮影の目的とその後の利用について説明を行い、署名による承諾を取る。ファミリープログラムでは保護者の同意を得る。得られない場合は撮影をしない。

○国立西洋美術館におけるインターンの著作権
現物に名前を刻むのではなく、公の出版物に文字として残すことで著作物に関わった個人を明らかにして権利を守る

○CAMPのワークショップ
創作体験や共同作業、作品の発表を通して、こどもたちが楽しみながら、自分に合った表現方法を見つけ、コミュニケーションの輪を広げていく場
「かんがえる・つくる・つながる・はっぴょうする・ふりかえる」の5つのコンセプトに基づいて構成。

○あちこちCAMPのために
ワークショップの明確化と共有化。考え方をコンセプトブックとしてまとめる。
ファリシテータにDNAを伝える
ワークショップ運営に関するノウハウを細かいところまで文章化

○CAMPの知財保護
CAMPの商標登録、使用貸借契約書、覚書などをかわすことで担保

○他社に権利を守ってもらうための実効性には
著作権・著作権以外の知的財産権・契約




「わかる」ということの意味 新版 (子どもと教育)

2012年06月05日 | Workshop

「わかる」ということの意味 新版 (子どもと教育)
http://book.akahoshitakuya.com/b/4000039393

 わかるということが、どういう意味なのかを、とても分かりやすく説明している本です。ロケット問題や滑車問題も、どういうことなのかを理解できるように書いてあると、力学が得意でもない人でも分かるという例で、「わかる」ということを教えています。
今こそ?根源的能動性とe-learningで力説していたのが分かるかも?しれません。

理解とは何か
http://blog.goo.ne.jp/aki-nagi-kae/e/0474862dd8482b5fd40f61a6c74d5f8f
とは違って、専門用語がほとんどなく、「わかる」本になっていると思います。


以下、抜粋■
○佐伯先生の最大の関心
・子どもが自分の可能性を自分で選んで、その子なりの可能性の中に花を開かせること

○「わかろうとしている」子どもを理解する
大人も分かろうとしている。子どもも分かろうとしている。そこで一緒に協同作業として、もっともっとわかるためにどうすればいいのかを考える。

○「わかっている」人
与えられた問題の中のいくつかの項目を、自分で動かすことができる人
与えられた問題を与えられたものとみなさないで、自分自身で「わかるべきこと」を設定し直すことができる
自分自身で設定し直した目標を達成していく過程で、当面の課題状況にふくまれる制約条件、生じうる可能性、因果関係、目的手段関係などに注意をむける。

○「わかっていない」人
与えられた課題の中では、何もかも与えられているとし、何も変えてはならず、問題として直接求められていること以外は何も求めてはいけないと思い込んでしまう。

○本当の教育とは?
「わかるということは大変なことなのだ」ということを、正直に認める
わかったふりをかなぐり棄てて、何度も何度も「わかり直し」を経験していく。当然と思っていることを疑ってみたり、改めて「やっぱりそうか!」と感動してみたり、そのような「わかり直し」の渦に、子どもを巻き込んでいくこと。

○最も人間的な、最も「文化的」な行為
本人が生き生きと、自分を忘れて没入できること、また、他の人とともに、その「活動」に参加できること

○人間としての能力
社会や文化にとって「のぞましい」とされることへ、自発的に生き生きと参加していけることにあるのではないかと思っている。

○やる気のない子
・内的コントロールが欠けている
・目標設定が欠けている
・適切な選択手段が欠けている
・現実性感覚が欠けている
・自信が欠けている

○やる気を出さない理由、以下の2つを否定されたくない
・ボクは外界の変化の原因となりうること
・ボクには何らかの能力があるということ

○「やらされてきた」ボク
・やらせる
・できない
・能力がない

○原因性喪失の不安を持たせないためには?
家庭や教室で「やらせる」「いわせる」ことをひかえ、子どもが「やる」、「いう」ことを、自然な形で、全体の活動の中に取り込むことが必要。
自己決定、自己選択のチャンスを与えること

○双原因性感覚
「相手が私を変える」、「私も相手を変える」という2つの原因性の感覚が一体となる実感
「他者」というものが自己の心の中に入り、心の中に「他者」が友好的な協力者として住み込むこと
「自分」だけが全員で世界が変わるのではなく、他者である先生や知識の対象そのものからの応答によって変えられていく自己を知ること

○「わかる」とは
わかっていること同士が結びつくこと

○学校で学ぶこと
・自分が何を学ぶべきかが選択できること
・自分で自分の学びが正しいか否かを判断できること
・他人や社会と交渉をもち、社会や文化から新しい知識を吸収できること


ワークショップ―新しい学びと創造の場

2012年06月04日 | Workshop

ワークショップ―新しい学びと創造の場 ワークショップ―新しい学びと創造の場

 

 

実際に自分がワークショップ実践をした後に読むと、参加者に対する配慮が、この本の中の各所に書かれているなと実感することができます。参加者にとって、何かが心に残り、参加してからも何か続けたくなるような余韻が感じられるような仕掛けつくりが大切だと感じました。

ワークショップという言葉を定義し、グループ分けを示している本。いろいろなワークショップに関する本を読みましたが、このワークショップのグループ分けを参照しています。

以下、抜粋■
○ワークショップの定義
・参加者が主体的に議論に参加したり、言葉だけでなくからだやこころを使って体験したり、相互に学び合う、グループによる学びと創造の方法
・講義など一方的な知識伝達のスタイルではなく、参加者が自ら参加・体験して共同で学び合ったり、創り出したりする学びと創造のスタイル
・参加体験グループ学習
 「参加」自らが参加し関わっていく主体性
 「体験」アタマだけではなく身体と心をまるごと総動員して感じていくこと
 「グループ」お互いの相互作用や多様性の中で分かち合いを刺激しあい学んでいく双方向性

○ワークショップの要点
・ワークショップに先生はいない
・「お客さん」でいることはできない
・初めから決まった答えなどない
・頭が働き、身体も動く
・交流と笑いがある


○学びのエッセンス
「サークル」で体験した輪になって座るということ
「深く聴く」というシンプルなこと

○ファシリテータの条件
・主体的にその場に存在している
・柔軟性と決断する勇気がある
・他者の枠組みで把握する努力ができる
・表現力の豊かさ、参加者への反応の明確さがある
・評価的な言動はつつしむべきとわきまえている
・プロセスへの介入を理解し、必要に際して実行できる
・相互理解のための自己開示を率先できる
・親密性/楽天性がある
・自己の間違いや知らないことを認めることに素直である
・参加者を信頼し、尊重する

○全体的な学び
ボディ=身体
マインド=知性
スピリット=霊性・直感
エモーション=感情
の人間にとって重要な4側面からのアプローチを大事にする

○ワークショップの可能性
・切り離され孤立しているという私たちの「自己」認識→お互いにつながりあい関係しあった大きな自己認識
・「あることBeing」より「することDoing」への強迫→今、ここにただ在ることを楽しむ
・自分自身をありのままに感じ、正直にあらわにできる場がない→お互いに真実を話し聴きあえる場を創る

 


クリエイティブ・コミュニティ・デザイン 関わり、つくり、巻き込もう

2012年06月02日 | Workshop

クリエイティブ・コミュニティ・デザイン 関わり、つくり、巻き込もう

http://book.akahoshitakuya.com/m/b/4845912902/

クリエイティブ・コミュニティ・デザイン 関わり、つくり、巻き込もう

2012年5月25日に発売された本
今、現在日本で行われているコミュニティ・デザインの実践例が、多々掲載されています。地域に根付くコミュニティとは?そのために何をすればいいのか?学べることがたくさんあります。
また、この本で、シビックプライド(civic pride)という言葉を初めて聞きました。その場所をよりよい場所にするために自分自身が関わっている意識を伴う、「当事者意識に基づく自負心」。街をつくるにあたり、自分たちの誇りを持ってつくり、自分たちが都市の一員であることを表現するものだそう。こういう人たちがコミュニティにたくさんいるのが理想なのでしょうね。
震災後の活動も、掲載されています。陸前高田の「りくカフェ」、東北芸術工科大学の福興会議。頭が下がります。


以下、抜粋■
○今求められているコミュニティ
創造性の高い、活力を醸成することができるコミュニティ。ひとりひとりがそれぞれのやり方で創造性を発揮できる。気持ちの共有が表現される。多様性が内包されている。向かうべきビジョンが自然と醸成されていく。どのような関心を持った人でも参加することができる許容力がある。

○コミュニケーションをドライブさせるもの
「構想力」「可視化力」

○まちや社会を「自分たちごと」として捉える

○コミュニティの鍵
「貢献」。貢献の根底にはpay forward、先に捧げるという考えが存在

○コミュニティをデザインする
・社会に埋もれていた可能性を発掘し、世界に解き放っていく、変化を生み出す具体的な取り組み。

○ソーシャルデザインとコミュニティデザインの違い
ソーシャルデザイン:貧困やエコロジーや高齢化などの社会問題に対して、プロダクトや仕組みで解決を図る
コミュニティデザイン:課題を抱える地域や社会のコミュニティの中で解決を探っていこうとするプロセスをデザインすること

○コミュニティの成功
よい結果をもたらすために、メンバーが積極的に参加しているかどうか?がポイント

○コミュニティづくりに向いている人
多動で利他心と公益心がある好奇心旺盛な人

○コミュニティ立ち上げ~運営に大切なこと
地域の中にコミュニティ作りに取り組むリーダーシップが存在すること
徹頭徹尾コミュニティ内部の自発的な力を高めることに注力を注ぐこと
コミュニティは対話によって生まれ、対話によって発展し、対話によって運営が可能になることを意識する
参加者が一人ひとり自ら意思を持って行動すること
「継続性」を意識する
外部者は一歩下がる

○E.L.デシ 行動を促す3条件
・自分でその行動を決定している
・よい関係性が支えてくれる
・行動の結果を知ることができる

○3つのつくる
・「らしさ」
・「可能性」
・「居場所」

○「サードプレイス」をつくる
住まい、仕事場以外の第3の場所をつくる

○広井氏によるコミュニティの定義
人がそれに対して何らかの帰属意識を持ち、かつその構成メンバーの間に一定の連帯ないし相互扶助(支え合い)の意識が働いているような集団